できる人は冷静に判断して、処理する優先順位を決めてから仕事に取り掛かっているので、バタバタすることもないのです。
ひとつづつ片付けて行くと、そのたびに安ど感と達成感が生まれて、より冷静になれるのです。
忙しい時ほど、より冷静になれる人こそ仕事ができる人なのです。
そして、忙しい時こそ自分を含む周りの状況もよく観察しているようです。
周りが見えていないと、正しい判断もできないのです。
できない人は、自分の机の上を凝視して頑張っているので、周りに注意を向けることもできません。
冷静な判断には、冷静に周りを見る余裕も必要なのです。
あるある4:素早い決断
何を決めるにも時間がかかる人がいます。
忙しいビジネス街の昼食時に食堂に入り、やっと空いたカウンター席に同僚とふたりで並んで座りました。
ビジネス街の昼食ですから、それほど多くのメニューはありません。
ランチメニューが5種類程です。
わたしはいつものランチを選んだのですが、同僚はなかなか決まりません。
水を持ってきた仲居さんが、注文を待って立っています。
周りはバタバタと出入りも多くて、席が空くのを待つ人も外に並んで立っています。
そんな状況の中でも、同僚はどれにしようかと迷っているのです。
仲居さんも「ご注文が決まればおっしゃってください」とサッサと行ってしまいました。
「おい、早く決めろよ、後がつかえているよ」と急がせたのですが、それでも迷っています。
こんな人間もいるのかと思いながら、何とか昼食を済ませたのですが、簡単な決断でもすぐにできない性格の人なのです。
迷った理由を後で聞くと、最近は肉系のランチが多いので、魚系にしようと思ったが、今日の家の晩ご飯が魚だと聞いていたので、焼き魚か煮魚かどちらにしようかと迷ったとのこと。
しかし、わたしが肉系を注文したので自分も合わせようとしたが、豚が牛か鶏かをまた迷ってしまったとのことでした。
ランチであれだけ迷うなら、仕事はもっと迷うだろうし、まして結婚する時にはどうなるのかと、つい心配してしまいました。
彼はもうすぐ40歳ですが、いまだに独身とのことです。
ランチさえ素早く決断できない人は、何事にも決断が遅い性格なので、仕事での重要な決断はできない人と思えます。
仕事ができる人は、素早い決断が実行できる人なのです。
あるある5:口より行動
お昼のランチの話の続きですが、どんぶりの専門店があります。
お昼はそのどんぶりの販売だけなのです。
カウンター席だけで8席ありますが、お昼時はいつも満員です。
お客さんの回転が速くてテキパキしているので、急ぐ時にはよく利用します。
店長が一人とレジ打ちのバイトが一人だけです。
なぜこんなに回転が速いのだろうと観察していると、分かったことがあります。
店長は常連さんの注文するメニューを覚えているのです。
お客の中には、「いつものもの」と言うだけで通じている人もいます。
メニューは10種類程あるのですが、この人は何を食べたいのかを一瞬のうちに判断しているのです。
初めてのお客さんでも、どのお品書きを見つめているか視線の先を判断して、どんぶりを作り始めるのです。
お客さんの口よりも先に手が動いているのです。
だからほとんど待たせずに提供できるのです。
だから回転が速いのかと、思ったのです。
また、ある日の市役所の市民生活課の窓口で、高齢の親族の介護の相談に来ていた人が、「かい・・・」と言葉を発したとたんに介護支援の申請書や関係の資料を差しだして、そして受付担当者をすぐに呼び寄せていた人を見かけました。