よってあなたが本当に晴れ晴れしい主役の立場であったとしても決してそれを前面に押し出してはいけません。
むしろ主役は参加してくださった多くの方たちの方なのです。
だから、あなたは真っ先に慰労会の始まりに言わなければなりません。
「本日はお忙しい中をわざわざ時間を割いていただきまして、わたくしごときのためにたくさんお集まりいただきまして、本当に感謝の気持ちで一杯でございます」と。
その一言が冒頭に出たならばその慰労会は半ば大成功も同じでしょう。
参加してくださった方たちはあなたの事を慰労する目的で来てくれているのですが、あなたのその一言を聞けば、ますますあなたのことを忘れられない人間の一人として頭の中に記憶しておいてくれるはずです。
お互いの気持ちをねぎらう意識がなくて何が慰労会といえるでしょうか。
全ては相互理解の気持ちがベースにあってこそなのです。
お世話になった方への挨拶
慰労会を開催される時に注意することの2つ目は「お世話になった方への挨拶」です。
慰労会ではあなたが主役である事に変わりはないのですが、だからといって上座にデンとずっと座りっぱなしというのも芸がありません。
ここは積極的に動き回って、これまでお世話になった方たちへの挨拶を自分の方から行っていきたいものです。
これが次からの人生のステップともなるべき弾みをつけてくれる行動になるのですよ。
ご迷惑をかけた相手への挨拶は忘れない
慰労会の場ではお世話になった人の席に積極的に行ってビールをつぐなりの行動をして挨拶を行いましょう。
そしてこの慰労会という場は、これまであまりできなかったことを一気に行える絶好の機会でもあるのです。
それがこれまで仕事においていろいろとお世話になった人やご迷惑をかけてしまった人への挨拶周りなのです。
特に何らかの事柄でご迷惑をかけてしまった方への挨拶というのは、何かのきっかけがないとやりにくい部分もあろうかと思います。
だからこそ、この慰労会の場を使って遠慮なく挨拶を行ってしまうのです。
このようなお酒を注がれる席で挨拶されたら誰だって恐縮してしまい過去の事も何もかもご破算にしてしまうムードになってしまうものです。
そこをうまく利用しるのです。
よって慰労会の場だからといって、ひたすらお酒を飲んで食事を楽しんでばかりいたら、せっかくのいい機会を逃してしまうことになってしまいかねません。
先手必勝、慰労会の場を大いに有効に活用してしまいましょう。
新天地や次の仕事への意気込みを伝える
慰労会を開催される時に注意することの3つ目は「新天地や次の仕事への意気込みを伝える」です。
あなたは心機一転、これから新しい職場へと旅立ちます。
その意気込みをこの場を借りて挨拶と共に語っておくのです。
あなたがどのようなタイミングで今回の辞令が発令されたのかは分かりません。
しかし、旅立ちに当たって慰労会までをも開催してもらえるのは会社や組織にとったら重要な人材である事の証明です。
出来ればその期待にしっかりと応えたいものです。
そのためにも慰労会という場を使って所信表明を行っておけば、送り出す側の組織としても安心して見守っていけるのではないでしょうか。
気持ちを切り替える
とにかく気持ちを切り替えて、次なる職場において更なる飛躍が出来るよう、力を蓄えておくことです。
慰労会の場が気持ちの切り替えになるかどうかは分かりませんが、とりあえずのきっかけ作りとはなるでしょう。
ただ、ここのところの気持ちの切り替えというのは、案外難しいものなのです。
次の新天地が自分の望む異動であったのかそうでなかったのかによっても気持ちの持ちようは大きく変わってくるでしょう。
もしかしたら、全く不本意な移動を強制されたのかも分かりません。
はらわたが煮えくり返っているのかも分かりません。
それでも慰労会の場においてそのような負の感情を皆の前で言ってしまうことは厳密に戒めなければならないのです。
組織の人事というものは所属する従業員には抗えるものではありません。