どのような人事に対しても甘んじて受け入れるのが社員や組織人の務めです。
くれぐれも慰労会の場で湿っぽい顔をしたり不満たらたらの表情をすることのないよう、配慮してあげてくださいね。
自慢話や苦労話を控える
慰労会を開催される時に注意することの4つ目は「自慢話や苦労話を控える」です。
いくら自分自身が今宵の主賓であり主役であったとしても、自慢話や苦労話ばかりを長々と語られては、参加した人たちは閉口してしまい、慰労会そのもの趣旨が根底から覆されてしまうでしょう。
人間というものは基本的に自分の事が大好きです。
だからいかに自分が偉いか、賢いか、優れているかなどの特徴について話し始めたら真実10%、虚言90%の割合になろうとも平気で語り続けられる生き物なのです。
また日頃から第三者を装い、客観的な意見を言う立場だった人が、タガがはずれるからか自身の慰労会になると人が変わったようになる、というかそれが本心だったのか分かりませんが、自慢話や苦労話、果ては会社や同僚の悪口をこれでもか、と言わんばかりに喋り続けてしまう人も中にはいるかも分かりません。
皆さん、ご存知のように自分の自慢話や苦労話、人の悪口や噂話を聞かされ続ける事ほど苦痛なものはありません。
その場は適度に相槌を打ちながら聞いていますが、その人に対する評価は一気に最悪なものに変わってしまうでしょう。
飛ぶ鳥跡を濁さず、という諺もある通り、せっかくこれまでその職場で築き上げたキャリアや人望も一遍に失くなってしまう可能性すらあり得ます。
慰労会での自慢話や苦労話。
少しぐらいなら愛嬌があっていいでしょうが、悪口なども織り交ぜて語りだしたらもう本当に最悪です。
厳に慎むべきでしょうね。
面白エピソードなどを話そう
慰労会において周囲の人たちと和気あいあいになって語れるテーマといえば、自身の過去の「失敗談」や「やってしまった談」などを面白おかしく多少なりとも膨らませて話すことです。
勿論、あなたは三枚目の役柄としてです。
そうすることによって、もしかしたら普段は強面で通っていたあなたのイメージがいい方向に崩れて、人気度が一気にアップするという事も考えられますからね。
大体において人は自分以外の人の失敗談やミスをしたあとの「アッチャー」といった話を聞くことについては誰でも喜んで聞いてくれるものです。
お笑い芸人さんたちのネタがそのような構成で成り立っているのも、そうやって人の気を引く戦術を心がけているからなのかも知れませんね。
とにかく慰労会はあなたにとってその職場での最後の宴になるかも分かりません。
「日頃の恨みや溜まったうっぷんを晴らしてやる」と考えるよりもいかにして周りの人たちの心をほぐして笑いを取るか。
そっちの方に気持ちを傾けた方が、今後の第2のスタートに向けて晴れ晴れしい気分で出発できると思いますよ。
まとめ
如何だったでしょうか?
日本の社会は、様々な会社や組織で成り立っています。
従業員が1万人を超えるメガ企業もあれば総勢10人にも満たない零細企業まで実に様々です。
しかし、どのような組織であれ、人がそこに所属して任務を全うした暁には何らかの名目の慰労会というものは行ってもらえるようです。
慰労会はただの飲み会ではありません。
その組織で功績のあった人のそれまでの労を皆で労う場なのです。
招待される方も主賓の方も、大きく常識のラインを逸脱することなく楽しいひと時を過ごしたいものですね。