よって使われる場面は友人同士や仲の良い人間同士での関係に限定した方がいいでしょうね。
承知しました
「かしこまり」の同義語の2つ目は「承知しました」です。
「承知しました」も相手からの申し入れや要望などに対して、一切の異存なしで受け入れた状態の事を指しています。
また尊敬語の中では「謙譲語」に当たるため、用いるシーンはビジネスや社内の上司との関係において使用するのがベストです。
反対に先に出た「了解しました」は丁寧語扱いであり同僚や目下の人に対して使う言葉なのでビジネスの世界で使うことはNGです。
勿論ながら若者言葉の延長戦に立って「承知!」などという言い方を会社内やお得意先で使う事は絶対にあってはなりません。
ハッキリ言って「かしこまり」もほどほどにしなければいけない言葉です。
友人同士の間柄ならまだ許されるでしょうが、もし会社内で自分の上司に対して言ってしまったら…。
恐らくあなたは当分、冷や飯を食わされる立場に回されないとも限りません。
日本語は恐ろしいものです。
安易に省略したり短縮して使わない事ですね。
「かしこまり」が若者言葉に!?
今や「かしこまり」は若者言葉として定着しているのは確かでしょう。
そして中高年齢層の人も友人同士でノリで使っているケースが多いのです。
何もそこまでして若さをアピールしなくてもいいと思うのですが、確かに使えば気分的に若返るような感じはするでしょう。
それではこの「かしこまり」について少し踏み込みましょう。
意味は一緒?
「かしこまり」の意味は、本来の「謹んで言葉を承る」から大きく逸脱して軽―い意味に変化しています。
つまり「オッケー」とか「りょーかい」程度の承諾の意思として、です。
まあそれでも多少は目上の人に対する敬意は籠っているようです。
敬意プラス懇意の表れ、とでもいったところでしょうか。
だから双方の人間関係が良好な事を表しているのです。
関係がこじれてしまった相手には恐らくこのようなくだけた愛情表現はとらないでしょうからね。
同義語
では次に「かしこまり」の若者言葉としての同義語をご紹介しておきましょう。
かしこー
「かしこー」あるいは「かしこ」と使うようです。
どちらも「かしこまりました」という意味のようです。
しかし、本当の「かしこ」とは手紙の末尾に使う言葉なのです。
それもかなり畏敬の念を表す本当にかしこまった表現の一つです。
今どきの若者たちが本当に「かしこまりました」を「かしこー」と言っているのかそれは定かでありません。
関西弁だと「かしこー」は「頭が偉い、賢い」という意味になるんですけどね。
地域、年代によって日本語は本当に意味の解釈が大幅に変わるものですねえ。
元ネタはどこから?
「かしこまり」の元ネタはアニメの「プリパラ」という作品中において主人公の「らぁら」が口癖のように使っているところから来たようです。
意味的には「承諾!」のようです。
しかし、「かしこまり」がアニメの世界から広く浸透してきた、というのは今の日本のアニメのパワーを存分に見せつけられる思いですね。
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何でもインバウンドのおかげで外国人客たちはこぞって東京や大阪のアニメのメッカに集結し関連商品を買っていくのだとか。