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かしこまりはどういう意味?若者言葉...(続き4)

「了解しました」は、丁寧な言い方ではあるのですが、先の「かしこまりました」に比べればかなり親密感を感じさせる言い方です。

ちょっと使用例をみてみますと、

「明日までに準備するものを用意しておいてください」「了解しました」

「今度の飲み会の参加名簿を今日中に提出してもらえますか?」「了解しました」

「私の食事に付き合ってもらえますか?」「了解しました」

といった具合です。

このように「了解しました」は日常の生活の中において特別かしこまる必要のない相手に対して気軽に使うところが特徴と言えるでしょう。

しかしながら承諾の表現としてはすこぶる丁寧です。

相手に対する最低限の礼儀は果たしている、と言えるでしょうね。

目下の人に使う言葉

「了解しました」という承諾の表現方法は、主に目下の人に用いるのが一般的といえるでしょう。

という事は目上の人が目下の人に対して「了解しました」と言うわけですから、目下の人に対する礼儀や敬意を目上の人が払っている事になります。

これは通常の人間関係においたら逆のような気も致しますが、それだけこういった表現を使える職場や組織はビジネスマナーやコンプライアンスに関する意識が高く、ハラスメントなどが起こりにくい環境にあるところと言えるのでしょう。

それは同時にその組織の社会性が高いともいえるということです。

世間に対して何ら恥じる事のないお手本にすべきくらいの組織といえるでしょう。

大体において「ブラック系」と呼ばれるような会社や組織では目上の人が目下の人に対して「了解しました」」という丁寧な言い方はまずあり得ません。

反対に権力を傘にきて言いたい放題、恐ろしい程のパワハラ会話で成り立っているでしょう。

よって「了解しました」と普通に言える組織というのは、多くの人が憧れるところであり、世に中に対しても多大な貢献を果たしている企業とも言えるでしょう。

「承知しました」の使い方

「承知しました」の使い方をみていきましょう。

「承知しました」はビジネスの関係において多く用いられる「承諾」の意思を告げる表現方法です。

丁寧度でいえば「かしこまりました」に匹敵するくらいの丁寧さなのですが、「かしこまりました」は広く世間一般で使われる機会が多いのに比べて、この「承知しました」はもっぱらビジネスシーンでの使用が主流となります。

ちょっと実際の使い方に実例をみてみますと、

「○○さん、今日の12時までにこの書類をまとめて提出してください」「承知しました」

「○○君、今夜の接待の場所、君に一任するのであとで詳細を報告してください」「承知しました」

「○○さん、今日の午後、時間を空けといて頂戴」「承知しました」

という具合です。

このように「承知しました」はビジネスの場において普通の感覚で使われる承諾を意味する表現手段となるのです。

「承知しました」は意味合いが丁寧語の部類に入ってゆきますので家庭内や親子関係などで用いたら逆に違和感を覚えてしまうでしょう。

尊敬語や謙譲語の類はお互いが利害関係で成り立っている者同士が使って初めて違和感なく使えます。

それを血のつながった同士が日常会話で使ってしまったらどこか血の通っていない冷たい人間関係と思われてしまうでしょうね。

自分よりも目上の人に使う

そして「承知しました」のもう一つの特徴が「自分よりも目上の人に対して使う」という事です。

これを反対に自分よりも目下の人に使ってしまうと言葉のニュアンスがおかしくなってしまうのです。

また同僚同士や有人関係にある間柄で使ってもおかしいでしょう。

目下や同僚・友人との間柄でそこまで丁寧で尊敬の意味あいを含んでくるこの言葉を使うということはどう考えても不自然となるからです。

日本語の表現は時と場所、双方の間柄、人間関係の上位・下位などを鑑みてそれに相応しい言い方をこれまでも歴史の中で磨き上げてきました。

そういった意味においても「承知しました」は自分の立場の方が下で相手が目上であったり、立場が上位者の時に使用するのが最も日本語として相応しい表現手段となるのです。

「かしこまり」を使ってはいけないシーン