そう思うともはや文化の発信地はネットではなくアニメの世界かも分かりませんね。
「かしこまり」の使い方
それでは次に「かしこまり」の使い方について見て参りましょう。
と、言っても「かしこまり」は特別で複雑な使い方をする言葉ではありませんので、そう難しく考える必要はありませんけれどもね。
承諾する時
「かしこまり」の使い方はズバリ「承諾する時」に使います。
と、言いますかそれ以外の用途ではさすがに使えません。
いくら「かしこまり」が若者言葉であるとしても根本的な使い方は同じなのです。
「かしこまり」は相手からの要望や指示、お願い事などに対して異議も反論もなく、率直にその意見に従う様子を表した言葉です。
よって「かしこまり」と返事をしたという事は「イエス」という意味になるのです。
それもかなり丁寧な気持ちを込めた「イエス」です。
「かしこまり」は相手と自分との関係の良好さを端的に物語る若者言葉なのです。
【承諾の意味は、こちらの記事もチェック!】
ビジネス用語としても使われる!それぞれの使い方は?
それではここからは「かしこまり」の本家本元、元々使われていた正しい使用例をみていきましょう。
若者言葉的に使えるシーンは自ずと限られてきます。
しかし、元々の正しい方の使い方は広く世間一般に用いられているもの。
特にこれから社会人の扉を開けて入ってゆく人にとったら覚えておいて損はしない使い方ばかりでしょう。
「かしこまりました」の使い方
それではまず「かしこまりました」の使い方から見てゆきましょう。
「かしこまりました」はビジネスの世界を限定せず、本当に幅広く用いられている言い方です。
身近なところから拾ってゆきますと、
「○○まで行ってください」「かしこまりました」…タクシー運転手がお客様の行き先を告げられて返答する際の言い方。
「〇月〇日にこの商品を届けてください」「かしこまりました」…ショップの店員さんがお客様からの依頼で受けた注文を手配して、お客様の指定した日にちにその商品を届ける段取りを承諾した際の言い方。
「生ビールを2杯!お願いします!」「はい、かしこまりました!」…居酒屋さんにおいて店員さんがお客様からの注文を聞いて返事を返す時の言い方。
などです。
「かしこまりました」はこのように主にお客と店側のように売買契約を行った際の上下の関係性をより鮮明に表現するための言い方となります。
つまり、店側はお客様に対して超丁寧な態度、言動をすることによってビジネスや商売を成り立たせている、という事になりますね。
それを忠実に表現するために「かしこまりました」が重用されるという訳なのです。
丁寧表現の度合い
「かしこまりました」の丁寧表現の度合いはかなり丁寧です。
「かしこまりました」にはかなり主従の関係性に似た絶対性を感じさせる丁寧さがあります。
つまり絶対服従の近い関係性、と言えるでしょう。
よって主人格と思われる人が立場の下の者から「かしこまりました」と言われることは多いなる満足感と誇りを同時に味わえることになるわけです。
それが例え売買契約関係によって短い時間内だけの行為であったとしても、です。
人はそういった意味では非常に自己満足感というものを欲している生き物、という事になるのでしょう。
「了解しました」の使い方
「了解しました」の使い方をみていきましょう。