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かしこまりはどういう意味?若者言葉...(続き6)

よって「かしこまり」を「かしこまりました」などという物凄く堅苦しいイメージの文体で載せてしまうのは、逆に妙な違和感を覚えさせてしまう結果になってしまうのです。

かといって自由で気ままな世界であるからと言って、どのような文章・文体を投稿してもいいものではありません。

ここは投稿者それぞれのマナーと教養ある社会人としてのセンスが求められてくるのです。

たまに見かけるのが個人を誹謗・中傷した記事や投稿。

発信者は決まって匿名。

これって皆さん、どう思われますでしょうか?

言葉というものは、声に出して発生するのと文字にして相手に伝えるのとでは印象度が大きく変わってきてしまいます。

耳で聞いた酷い言葉も相手を十分、傷つけますが文字にして酷い事を書き連ねるというのは声の場合よりもはるかに大きな犯罪性を感じてしまいます。

「かしこまり」から大きく脱線してしまいましたがSNSがいくら便利で誰でも利用できるものであったとしても、人間としての最低限の礼儀が欠けている人に、無責任極まりない発信をされたらたまったものではありません。

「かしこまり」は確かにSNS上では使っても違和感はないでしょうが、本来の正しい使い方は身に付けておいて欲しいものです。

自分と対等の人物

「かしこまり」を使ってもいいシーンの2つ目は「自分と対等の人物」です。

「かしこまり」は「かしこまりました」の若者言葉。

つまりくだけた使い方、という訳です。

しかしながらその本質的な意味合いは他者に対する極上の敬意が含まれている表現手段です。

なので、自分と対等の人物に対して用いれば、かなりインパクトのある表現手段となってくれます。

相手の人はこのくだけた丁寧語に対して悪意を持つはずもなく、そして物凄く丁重に扱われているわけでもないですから、親近感が失われることもないでしょう。

よって、親しい人との関係性を維持する表現として捉えているところもあるでしょう。

いずれにしても対等の間柄で「かしこまりました」と言うのはあまりにも大袈裟すぎ。

かといって「分かった」程度では味気ない。

ならば「かしこまり!」と言っておけば親密度や友人関係は損なわれることなく円滑に進む、という訳です。

目下の人

「かしこまり」を使ってもいいシーンの3つ目は「目下の人」です。

これも当然の線でしょう。

「かしこまり」が若者を中心に使われている言葉だとすれば自ずと使える相手は限られてきます。

同年代同志か気心の知れている目下の人などが対象となるでしょう。

ただ、目下の人に「かしこまり」のような対等の関係性を示す若者言葉の類を使う時は、相手に見下されないようにしたいものです。

まあ、年下や後輩に当たる相手の人が皆、あなたの事を先輩として尊敬してくれているか不確かです。

もしかしたら「いい歳をしていてなにがかしこまり!や」と蔑んだ見方をしている人もいるかもしれません。

要するに能天気に勝手に親しい間柄だと思い込んでいるのは自分だけ、というシーンになっているかもしれません。

例え相手が気のおけないいい人だったとしても、そこは年齢の違いなどが人間関係に微妙な上下関係を生み出します。

「若者言葉」の乱用はあなたの人間性を下に見られてしまう可能性があるかもしれませんね。

「かしこまり」を使う時の注意

「かしこまり」を使う時の注意点について考えてみましょう。

確かに親近感を感じさせる「かしこまり」という言い方。

関係が良好に進んでいる時なら全く問題なく使える言葉です。

しかし、だからと言って何かにつけて「かしこまり」を連発するという事はどうなのでしょうか?相手の人は果たして「かしこまり」と言ってくる人に対して親近感を感じてくれるのでしょうか?

少しそのあたりについて考えておきましょう。

安易に使いすぎるのはNG

「かしこまり」は「かしこまりました」のくだけた形であり本質的な意味合いは相手の人に敬意を払う丁寧語である事に変わりはありません。