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火鉢とは何をするもの?若者が知らな...(続き2)

だから先祖のルーツを知り、それを思いやって感謝する気持ちを持つことは今後のあなたの人生を考えるに当たって、決して無駄なことではないでしょう。

ただ、だからといって無理下りに先祖を奉ったり神格化する必要もないと私は思います。

それは現代社会がかつてのような大家族構成ではなくなり「個人」が尊重される時代になったからでもあります。

先人たちの時代背景をそっくりそのまま今の時代に当てはめたら大混乱を起こしてしまいそれこそどっちが正しくてどっちが悪い、などという次元の低い論争になってしまいますからね。

要するに歴史に脈々と受け継がれてきた、生きていくための「知恵」というものを先人の歴史から感じ取ることだと思っています。

身の回りのものに感謝できる

先祖を知り、先人から学ぶ姿勢を身につければ自ずと身の回りのものに感謝できる考え方が育まれてきます。

それは家族以外の人達の生き様や人柄、人間性などに接することによって自然と芽生えてくる人間誰もが持っている「感受性」というものが働いてくるからです。

人は発育段階における環境がその人の人格形成に大きな影響を与えることは周知の事実です。

周囲の人が人懐こく、笑顔で優しく接してきてくれる環境ならばその通りの性格が成長していってくれます。

反対に人の悪口や愚痴、文句、嘘、暴力を幼い頃から受けて育てば、それが当たり前なんだ、と大脳に学習され刷り込まれてしまうのも必然の行動様式なのです。

大人になってから周囲の人に感謝し、労を惜しまず働ける人。

反対に児童虐待やDVDに訴えるしか生きる術を持たない人。

皆、育ってきた周囲の環境が大きな要因を持つことを誰も否定できないでしょう。

昔から「蛙の子は蛙」といいますね。

見習うべき人(両親)がどのような生き様を自分の子供に見せてゆくか。

ここにその子供が将来、周囲のものに感謝できる人間になれるかどうかのカギを握っているでしょうね。

海外ばかりじゃなくて日本にも興味を持ってみよう

日本は敗戦後、すっかり西洋かぶれの国になってしまいましたね。

別にそれがいい事だとか悪い事だ、とかは言いません。

海外に広く目を向けることは、それまでの凝り固まった生活様式を見直し、新しい未来に向かってゆく希望と活力を植え付けてくれたのですからね。

ただ、だからと言って日本の文化が全く役に立たないものばかりか、と言えば全然そうではありません。

むしろ、忘れてしまった日本の良き伝統、文化・風習は山のようにあるのです。

電卓やパソコンが当たり前の今の時代。

なのにどうして「算盤」は絶滅しなかったのでしょうか?

そこには人間の脳を合理的に鍛える素晴らしいメソッドがたくさん、盛り込まれていたからです。

写経と呼ばれる般若心経を書き写す教室が静かなブームのようです。

これも一点に集中して物事に取り組む脳のある部分を磨くのにうってつけだからでしょう。

日本人の賢さは「読み書き算盤」にあったのは密かな大発明であったかもしれません。

読んで書いて指ではじいて計算する。

人間の五感を合理的に駆使して脳力を磨いていたのです。

だから今の時代になっても廃れないのでしょう。

いいものは文句なしにいい。

これがいつの時代になっても受け継がれる日本の素晴らしき伝統文化の一端なのでしょうね。

一度、海外にばかり目を向けないで日本のものにもじっくりと目を向けてゆきませんか?

火鉢って知ってる?

さて、ようやく今回の本題にたどり着きましたね。

皆さんは「火鉢」というものをご存じでしょうか?

当然ながら今の時代、畳から椅子、テーブルに生活様式が変わってしまったのですから火鉢を持っている家庭というのはほぼないのではないでしょうか?

特に都心部においてはほぼゼロというのが実情でしょうね。