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火鉢とは何をするもの?若者が知らな...(続き8)

高さ的には丁度、炬燵程度の高さ。

そして中央部に丸型か角型の金属製の火鉢が備え付けられています。

いかにも大名様が優雅に使用していた、というシーンを想像させてくれる一品というイメージです。

さらに大名火鉢のもう一つの特徴は本体を支える足の部分が様々な模様や彫刻等で彩られている点です。

さすがは大名火鉢。

権力者のために作られた贅を極めた逸品、というところでしょうか。

小型火鉢

火鉢の種類の7つ目は「小型火鉢」です。

書いて字の如く、卓上に置ける程度の小型の火鉢です。

ダイニングのテーブルの上やご自身の机の上に置いて暖をとったりちょっとした料理やお湯を沸かしたりするのには重宝できるでしょう。

大きさ的にはちょっと大きめの花瓶くらいでしょうか?まあパーソナルユーズで使われるなら何の問題もない大きさでしょう。

材質は陶磁器製が多いですが、丹念に探せば木製や鉄製のものにもお目にかかれるでしょう。

大きな火鉢を置きたい事は置きたいがスペース的に無理がある場合ならうってつけの火鉢でしょう。

手さげ火鉢

火鉢の種類の8つ目は「手さげ火鉢」です。

こちらも文字通り、手に持って移動させることができる携帯タイプの火鉢といえるでしょう。

手さげ火鉢も基本的に個人向けのです。

それも持ち運びを頻繁に行う人向け、といった火鉢でしょう。

ただ、世の中に出回った量でいえば、先に紹介致しました、まる火鉢や長火鉢には遠く及びません。

火鉢を個人用に使える人というのは限られていた時代です。

よって今現在でも「手さげ火鉢」という商品は探しにくいというのが現実となりそうですね。

昔の日本の生活に興味が湧いてきた!

如何だったでしょうか?

「火鉢」は日本人の知恵と汎用性が生み出した画期的な「暖房器具」と言えるでしょう。

それは火鉢の燃料が「炭」であるところが、国土の過半数以上を森林で覆われている我が国の特性を生かした応用と言えると思うからです。

と、同時に「火鉢」には実用的な部分と観賞用に適した両方の特性を合わせ持っています。

これなども日本人の器用さと風流さを楽しもうという「和」の心を感じずにはいられません
ね。

「火鉢」は現代の日本にも十分、価値のある商品力を発揮してくれています。

田舎住まいや古民家暮らしに憧れる人にとっては「薪ストーブ」に匹敵するくらいの貴重品となる事でしょう。

私たち、日本人の昔の暮らし方に少しでも興味が湧いてくるならば、思い切って「火鉢」を購入してみて古き良き時代の日本のたたずまいの一端を覗いてみるのも悪くはないでしょう。