それは間接的に神仏など偉大なもののおかげということですね。
漢字で表すと「お陰」
ひらがなで明記すると「おかげさま」ですが感じで表すと「お蔭様」になります。
この「お陰」という漢字は実は「お蔭」という漢字もあります。
どちらの漢字を多く使うことが覆いかと言えば「お陰」かもしれません。
どちらの漢字を使っても間違いではありません。
二つとも「かげ」という意味では同義語です。
ただ「蔭」は常用漢字に入っていません。
代わりに「陰」が常用漢字になっています。
その為、文章に明記するときやビジネスで使うときは常用漢字の「陰」になります。
とは言っても「おかげさま」とひらがなで明記した方が言葉としてはしっくりくるイメージです。
漢字にしてしまうと、何だか堅いイメージで使いにくいかもしれません。
他人から受ける利益や恩恵を意味する
人生において他人から受ける利益や恩恵は意外とたくさんあります。
自分一人で頑張って良い結果に結びつくこともありますが、それは自分一人の力ではなく集中しやすく頑張れる環境にしてくれた周囲のおかげかもしれないのです。
ストレートな行動や言葉にしなくても他人から利益や恩恵を受けているものです。
利益は「もうけ」や「とく」の意味もありますが、何か相手の「ため」になることでもあります。
神仏の力によって与えられる恵みの意味があります。
恩恵は「めぐみ」や「なさけ」の意味です。
神仏の無償の好意によって、今回は良い結果に結びつくこと。
時には〇〇さんのなさけの気持ちがあったから、大きな問題に発展しなかった・・・など使われます。
お陰に「様」をつけてより丁寧に
お陰に様をつけるとより丁寧な言葉に感じますよね。
悪いことやイヤなことに普通なら様をつけて使うことがありません。
「あいつのお陰様でイヤな目にあったよ」と言うことは、まずない。
どちらかと言えばイヤなことであれば「あいつのおかげで散々な目にあった」と言うでしょう。
お陰に様をつけるときは、嬉しい報告のときに使うことがほとんどです。
お陰と漢字に表すことで神仏など偉大な相手をイメージしていることが多いです。
〇〇さんという、ある特定な人に向けてではなく、神仏など偉大なものの、お陰で利益や恩恵を受けることができた。
不特定多数の方に感謝するときにも同じですね。
️「おかげ」「おかげさまで」の例文
「おかげ」という言葉も「さま」が付くのと、付かないのでは全く異なる意味になることがあります。
「おかげさま」は良い結果になったときに使うことが多いです。
感謝など「ありがとう」という意味で使うことが多いですが、「さま」を付けずに「おかげ」になると悪い意味で使うことが多くなります。
とは言え、「おかげ」が必ずしも悪い意味で使うわけでもないのです。
例えば「今回は山田のおかげで付き合うことが出来たよ」と良い意味でも使うことがあります。
しかし「おかげさま」に比べると若干、「〇〇のおかげ」の方が軽い感じがしますよね。
またビジネスシーンでは「おかげさま」と伝えることが一般的です。
そこで、「おかげさま」と「おかげ」をどんなシーンで使うのか、例文を明記したいと思います。