まさに「ウコンのおかげ」ですね。
おかげさまで仕事が終わりました
「どう、仕事終りそう?」と声をかけられたとき、「おかげさまで仕事が終わりました」と伝えることがあります。
普段とは違う仕事を急遽頼まれたときや予定外に難航する仕事をしているとき、同じ職場の同僚や先輩が力添えや手助けをしてくれることがありますよね。
一緒に残業してくれることで、一人では終わりそうもない仕事でも終えることができます。
そんなときに「〇〇さんのおかげで仕事が終りました」と伝えても良いのですが、「おかげさまで仕事が終わりました」と伝えることもできます。
「おかげさま」力添えをしてくれることもたしかですが、集中させてくれた感謝の気持ちもあります。
また一人で仕事をこなしたとしても、集中できる環境を間接的に与えてくれたのかもしれません。
おかげさまで一周年を迎えました
「おめでとうございます」「おかげさまで一周年を迎えました」とビジネスシーンで見かけることがありますよね。
この場合の「おかげさま」は大勢の協力、手助けを意味しています。
一周年を迎える中で様々な協力や手助けがあってこそ迎えられるものです。
一周年を迎えることができるのは、社長や一個人の力では迎えることができません。
「おめでとう」と言ってくれた相手の手助けがあったからこそです。
神仏など偉大なものの、お陰というよりも会社に関わる全ての協力者に感謝しているのです。
「おかげさま」は「ありがとうございます」という意味なのです。
️「おかげ」は悪い意味でも使う
今までは「おかげさま」や「おかげ」を良いイメージ例文として紹介してきました。
しかし先ほども言いましたが「おかげ」は悪い意味でも使うことがあります。
「さま」を付けないことで、言葉としては少し軽く乱暴にも聞こえますよね。
「〇〇のおかげで」と怒ったときに使うこともあります。
「〇〇のおかげで」と伝えることで自分ではなく第三者である相手のせいにすることができるのも事実です。
「〇〇が余計なことをしたから悪いことが起きた」と伝えるイメージです。
少し嫌味な言葉に聞こえますよね。
「おかげさま」は、ほぼ良いイメージで使うことが多いだけに悪いときに「〇〇のおかげで」と言うことで余計なことをした・・・というニュアンスに聞こえます。
特定の相手だけじゃなく、怒りのぶつけようがない環境に対しても皮肉るときに「〇〇が起きたおかげで」と言うこともあるようです。
悪い影響を受けた結果を表す
自分では想像していなかった事態になると、悪い状況の怒りを誰かにぶつけたくなるもの。
これは八つ当たりというものですが、八つ当たりは誰にでも一回や二回はありますよね。
「〇〇のおかげでロクな目に合わない」「おかげさまで〇〇がいると良いことがない」など、皮肉まじりに嫌味を言いたくなる。
また相手に直接言えないときに「おかげさまで」と言うことで間接的に皮肉を言って伝えていることにもなります。
正直、皮肉や嫌味を伝えたからと言って環境が良くなることはありません。
ですが、言葉にしないと悶々としてストレスが溜まることも事実です。
言葉にすることで何となく第三者に分かってもらいたい、同情してもらいたいという気持ちがあるのです。
️「おかげ」「おかげさま」の悪い意味の例文
「おかげ」「おかげさま」の悪い意味で使うとき、ほとんどの人はストレスが溜まっている状態です。
何も伝えないのも悔しい、だからこそ皮肉を言って少しスッキリしたい気持ちはあります。
人間は悪口を言うことで気持ちが落ち着くことがあります。
でも「〇〇のおかげ」と名指しして相手に伝えると余計に面倒なことになりかねない。
特定の相手に対して「おかげ」「おかげさま」を使うときは、相手のいないところで間接的に伝えることが多いのです。