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「おかげさまで」とはどういう意味?...(続き4)

「おかげさまで、すっかり良くなりました」と伝えるとき。

それは自分の体調が良くなって回復したことに感謝をしているわけですが、このときの感謝や恩恵は誰に伝えているのでしょう。

病院に行くことや入院している状態であれば、その病院や医師かもしれません。

また神仏など偉大なものの、おかげかもしれません。

「どう?体調良くなった?」と上司や職場の相手に聞かれたら「はい、おかげさまですっかり良くなりました。

ありがとうございます」と答えることがあります。

その相手は体調不良により休暇を許可してくれた上司や職場に向けての感謝かもしれませんよね。

体調が良くなることは「〇〇さん」という、特定の相手により回復したわけではありません。

薬の処方や身体を診察してくれた医師はもちろんですが、ゆっくり休めるような環境を作ってくれた家族や職場の感謝でもあります。

おかげさまで、試験に合格することができました

「おかげさまで、試験に合格することができました」という受験生のお母さんの会話。

この場合は誰のおかげで合格できたのか?ということですよね。

もちろん、受験生が頑張って勉強したからこそ合格ができたわけですが、他人に「おめでとう、合格したのね?息子さん」と言われたときに「はい、息子が勉強頑張ったから合格できました」とは言いませんよね。

そう思っても言葉にしてしまえば、ただの親バカです。

息子が頑張って勉強に集中できる環境を作ってくれた多くの方、また運を導いてくれた神仏のお陰という意味になるのです。

塾の先生、学校の先生の指導、合格を願ってくれた友達や親戚の方に感謝をしていると「〇〇さんのおかげ」と特定の相手を名指しするよりも「皆様のおかげ」と言葉にした方がしっくりきます。

あなたのおかげでやる気が出ました

「あなたのおかげでやる気が出ました」この例文は、同じ「おかげ」でも良いイメージで使われているパターンです。

「あなた」と言っているわけですから、特定の相手を感謝しているのです。

と言うよりも、目の前の人に感謝しているのでしょう。

失敗が続いて仕事にやる気がでない場合、アドバイスをしてくれる相手や元気づけてくれる相手がいると「もう一度、頑張ってみよう」とやる気がでますよね?

何か特別な行動をしなくても、ちょっとした言葉で元気になります。

逆に他人からの冷たい態度や言葉で仕事にやる気がでなくなることもあります。

信頼している相手からの言葉は、力添え、助けになり恩恵を受けることになるのです。

温泉のおかげで疲れが取れた

「温泉のおかげで疲れが取れた」とチョットした会話で相手に伝えることがありますよね。

例えば「ゴールデンウィークの連休は何していたの?」と聞かれたときに「温泉旅行に行ったわ、温泉のおかげで疲れが取れた」と言えば、感謝は日頃の疲れをとってくれた「温泉」になります。

たしかに温泉に入ると日頃の疲れも飛んでしまう気持ちになりますよね。

リラックスすることができます。

しかし温泉に行ける環境は、日頃、仕事を頑張っているからこそのこと。

休日も働いているからこそ休日があるのです。

温泉は特定の相手ではないけれど、温泉に行きリラックスできた環境に感謝しているのです。

ウコンのおかげで二日酔いを防げた

「連日、飲み会なのに体調良さそうだね?」と聞かれたときに「ウコンのおかげで二日酔いを防げたよ」と答えることがあります。

この例文も温泉と少し似ているのですが、特定の相手というよりも物に対して感謝していますよね。

ウコンとはっきり言っているので、ウコンを飲んだことにより辛い二日酔いを防ぐことができ、体調良く仕事ができることに感謝しているのです。

たしかにウコンはアルコールのダメージをカバーしてくれるドリンク。

接待での飲みの場が多いサラリーマンやOLに欠かせないドリンクです。

二日酔いになると体調が悪くて一日何もしたくなりますよね。

二日酔いを防ぐことができたウコンに思わず感謝したくなる気持ちはわかります。