おかげさまという言葉、10代や20代の若い世代にとっては、あまり日常で使わない言葉ですよね?

むしろ、全く使わないかも知れません。

おかげさまを使う年代と言えば30代以上、40代や50代が一般的に多いかも知れません。

「おはよう」や「おやすみ」など日常的に当たり前に使う言葉じゃないので、正直「おかげさま」の言葉もなんとなくクッション言葉のように使っている方が多いようですね。

おかげさまでウチの子は大学に合格しました」「おかげさまで何とか店舗も起動にのることができました」等、結構おかげさまは曖昧に使われることが多いです。

しかし相手も「どうして、おかげさまなの??」とは聞き返してきません。

相手も「おかげさま」という言葉を何となく読み取って受け取っているからです。

ひとつの暗黙のルールみたいな感じでしょうか?「おかげさま」を言えば、少し自慢話をしても謙遜して聞こえるので、嫌味に聞こえない。

️「おかげさまで」を正しく使えてますか?

10代の女子が「おかげさまで、告白成功したよ!」「おかげさまでアイドルのライブ当ったよ」と会話している姿は、あまり目にしないですよね。

若い世代で「おかげさま」は、あまり使わない言葉です。

10代には若い子、独特の言葉があります。

それは40代の親世代が聞いても、全く分からない新語なわけです。

では、40代や50代が会話で使う「おかげさま」も世代別の言葉?と言えば、違います。

「おかげさま」は昔から、世の中にある言葉です。

一番多く使われるシーンは、奥さん同士の何げない会話やビジネスでの会話です。

でも、多くの人は「おかげます」の意味を分からないで曖昧に使っています。

この機会に「おかげさま」の意味を知ってみませんか?

もしかしたら、「おかげさまです」と何気に使っている言葉を間違って使っている可能性があるかも知れません。

ビジネスシーンでよく見かける言葉


ビジネスシーンの会話で「最近、忙しそうだね?」「おかげさまで何とか1周年を迎えることができました。」謙遜した会話で「おかげさま」を使うことがあります。

もし「おかげさまです」の言葉を使わないで会話をしたら、営業先相手に「最近、忙しいそうだね?」「はい、一周年を迎えることになりました」と何だか素っ気無い返事になります。

ビジネスにおいて、「おかげさま」とは、営業先の協力も含めた意味なのです。

ストレートに「〇〇さんのおかげで1周年を迎えることになりました」でも、悪くはないのですが、特定の相手だけをストレートに伝えると少し生々しい感じになりますよね?

そんなときに「おかげさまで」という言葉を使うと、クッションのようになり違和感をかんじないのです。

そもそも「おかげさま」での「おかげ」は、他人から受ける利益や恩恵のこと。

「さま」をつける事でより丁寧にして、相手の方に感謝を伝えているのです。

友人知人との会話でも出てくる

50代過ぎの奥さん達が数人集まって井戸端会議しているようなシーンでも「おかげさま」という言葉は使います。

ビジネスのようなイメージと違って、友人や知人での会話で使う「おかげさま」は、もっとフレンドリーな意味です。

「そうそう、〇〇さんの息子さん大学合格したのよね、おめでとう」と言われたときに、「おかげさまで・・・なんとかなのよ」と微笑みながら返す社交辞令的な会話もあります。

また「良かったね!お目当てのバッグ安く購入できたね」と言われたときに「〇〇ちゃんがセール教えてくれたおかげだよ、ありがとう」と「さま」を付けないで使うこともあります。

友人知人との会話でも出てくる「おかげさま」は、ビジネスとは違うザックリ感があったり、「さま」を付けない場合であれば、特定の人にむけて感謝していることが多いです。

かしこまった言い方な「おかげさまで」

接客用語で「かしこ参りました」という会話をよく耳にします。

相手から何か用件を言われて「分りました」「承知しました」という意味が「かしこ参りました」です。

例えば近い友達に向けて「かしこ参りました」とは言いませんよね?「OK!」や「分った」と答えることが多いはず。

でも、年上や上司、お客様であれば逆に「OK!」や「分ったよ」とは言えない。

そんなとき「かしこ参りました」と答えることが一般的です。

「おかげざま」も、ちょっと親しい関係には言わない。

どこか少し距離があり、自分よりも立場が上の人に対して「さま」を付けた「おかげざま」を言うことが多いと思います。

「おかげさま」は、かしこまった言い方でいうシーンが多いのです。

️「おかげさまで」の意味


「おかげさま」は、他人から受ける利益や恩恵を意味します。

「〇〇のおかげよ」と言い方もありますが、この場合は「〇〇さん」に利益や恩恵を現しているのです。

もっと丁寧な言葉で言えば、「おかげさま」の「さま」をつけた状態です。

「おかげ」は本来、「神仏など偉大なものの陰で、その庇護を受ける意味」として使われているそうです。

おかげざまに近い言葉の意味で御影が神霊や死んだ人の姿や肖像にも通じているのです。

おかげさまを使うとき、それは何かしらに感謝をしているときです。

特定の人物に向けて伝えていることもあれば、目に見えない神仏に感謝していることもあるのです。

ですが、現代では「おかげさま」を良いときだけじゃなく、感謝していない悪いときにも使うことがあります。

感謝の気持ちを表す挨拶

「おかげさま」は自分のことではなく、他人に感謝の気持ちを表す挨拶で使われています。

他人から受けた物事の力添えや助け、恩恵などに対して現す言場です。

もしくは神仏などの加護や助けの感謝でもあります。

もし自分の子供が大学に合格することができれば、その感謝は先生や家庭教師に対してですが、あくまで子供1人の力というわけではなく「皆さんが応援してくれたおかで」の意味で感謝の気持ちを表していることにもなるのです。

また「おかげさま」をいう相手が必ずしも、人間が対象とは限りません。

例えば病気をして体調を崩していたけれど、元気になった場合にも「薬のおかげで良くなった」「おかげさまで3日間寝ていたら良くなった」と伝えることもあります。

どっちにしても、普段使われる「おかげさま」は、感謝の気持ちを表す挨拶が多いです。

力添え・助け・恩恵への感謝や結果を伝える

「おかげさま」を具体的にあらわすと、力添えや助け、恩恵への感謝や結果を伝える言葉になります。

誰か一定の相手が助けをしてくれたから、良い結果に結びついた。

「みんなが力添えをしてくれたから、仕事で昇進することができた」自分一人の結果ではなく、感謝の気持ちを伝えるときに具体的な名前を出すよりも、「おかげさまで、昇進することができた」と伝えた方がしっくりきますよね。

特定な相手に名指して伝えると少し照れくさいときも「おかげさまで」ということで、ちゃんと力添え・助け・恩恵への感謝や結果を伝えることができるのです。

「おかげ」を丁寧に言う言葉

「〇〇のおかげ」という言葉があります。

例えば「今回の件は山田さんのおかげで良い結果になったよ」や「君のおかげで怒られてしまった」など良い意味だけではなく、悪いときにも「おかげ」は使うことがあります。

しかし「おかげさま」という言葉になると、悪い意味ではほぼ使いません。

「おかげ」に「さま」を使うことで、力添え、助け、恩恵への感謝に変わるのです。

「〇〇さん」という具体的な相手を指すのではなく、「おかげ」に「さま」をつけると、丁寧に言う言葉に変わるのです。

「おかげさま」は特定の相手ではなく、周囲の環境や周囲の応援という大きな意味として使うことができます。

️「おかげ」とは

そもそも「おかげさま」の「おかげ」は何のことなのでしょうか?

「おかげ」は、神仏など偉大なものの陰で、その庇護を受ける意味として使われていることが一般的です。

特定の相手は目に見えるものですが、神仏は目に見えない偉大なものです。

例えば高校受験や大学受験、どうしても叶えたい願いがあるときに神頼みをすることがありますよね。

神仏に願いを伝えることで、手助けをして願いを叶えてくれたということです。

神仏に願いを伝えると確実に必ず叶うものではありません。

神仏に願いを伝えながらも、自分の中で気持ちが前向きになったり、努力をしているのです。

それは間接的に神仏など偉大なもののおかげということですね。

漢字で表すと「お陰」

ひらがなで明記すると「おかげさま」ですが感じで表すと「お蔭様」になります。

この「お陰」という漢字は実は「お蔭」という漢字もあります。

どちらの漢字を多く使うことが覆いかと言えば「お陰」かもしれません。

どちらの漢字を使っても間違いではありません。

二つとも「かげ」という意味では同義語です。

ただ「蔭」は常用漢字に入っていません。

代わりに「陰」が常用漢字になっています。

その為、文章に明記するときやビジネスで使うときは常用漢字の「陰」になります。

とは言っても「おかげさま」とひらがなで明記した方が言葉としてはしっくりくるイメージです。

漢字にしてしまうと、何だか堅いイメージで使いにくいかもしれません。

他人から受ける利益や恩恵を意味する

人生において他人から受ける利益や恩恵は意外とたくさんあります。

自分一人で頑張って良い結果に結びつくこともありますが、それは自分一人の力ではなく集中しやすく頑張れる環境にしてくれた周囲のおかげかもしれないのです。

ストレートな行動や言葉にしなくても他人から利益や恩恵を受けているものです。

利益は「もうけ」や「とく」の意味もありますが、何か相手の「ため」になることでもあります。

神仏の力によって与えられる恵みの意味があります。

恩恵は「めぐみ」や「なさけ」の意味です。

神仏の無償の好意によって、今回は良い結果に結びつくこと。

時には〇〇さんのなさけの気持ちがあったから、大きな問題に発展しなかった・・・など使われます。

お陰に「様」をつけてより丁寧に

お陰に様をつけるとより丁寧な言葉に感じますよね。

悪いことやイヤなことに普通なら様をつけて使うことがありません。

「あいつのお陰様でイヤな目にあったよ」と言うことは、まずない。

どちらかと言えばイヤなことであれば「あいつのおかげで散々な目にあった」と言うでしょう。

お陰に様をつけるときは、嬉しい報告のときに使うことがほとんどです。

お陰と漢字に表すことで神仏など偉大な相手をイメージしていることが多いです。

〇〇さんという、ある特定な人に向けてではなく、神仏など偉大なものの、お陰で利益や恩恵を受けることができた。

不特定多数の方に感謝するときにも同じですね。

️「おかげ」「おかげさまで」の例文

「おかげ」という言葉も「さま」が付くのと、付かないのでは全く異なる意味になることがあります。

「おかげさま」は良い結果になったときに使うことが多いです。

感謝など「ありがとう」という意味で使うことが多いですが、「さま」を付けずに「おかげ」になると悪い意味で使うことが多くなります。

とは言え、「おかげ」が必ずしも悪い意味で使うわけでもないのです。

例えば「今回は山田のおかげで付き合うことが出来たよ」と良い意味でも使うことがあります。

しかし「おかげさま」に比べると若干、「〇〇のおかげ」の方が軽い感じがしますよね。

またビジネスシーンでは「おかげさま」と伝えることが一般的です。

そこで、「おかげさま」と「おかげ」をどんなシーンで使うのか、例文を明記したいと思います。

おかげさまで、すっかり良くなりました

「おかげさまで、すっかり良くなりました」と伝えるとき。

それは自分の体調が良くなって回復したことに感謝をしているわけですが、このときの感謝や恩恵は誰に伝えているのでしょう。

病院に行くことや入院している状態であれば、その病院や医師かもしれません。

また神仏など偉大なものの、おかげかもしれません。

「どう?体調良くなった?」と上司や職場の相手に聞かれたら「はい、おかげさまですっかり良くなりました。

ありがとうございます」と答えることがあります。

その相手は体調不良により休暇を許可してくれた上司や職場に向けての感謝かもしれませんよね。

体調が良くなることは「〇〇さん」という、特定の相手により回復したわけではありません。

薬の処方や身体を診察してくれた医師はもちろんですが、ゆっくり休めるような環境を作ってくれた家族や職場の感謝でもあります。