生きていくということは人と関りあって人生を作っていくことでもあります。
人とコミュニケーションをとるということは、人と話をすることが全ての基本となります。
ですので、話が上手い、話術に優れているということは人と付き合っていく上において非常に有利となってきます。
仲間を作り人脈というものを増やしていくのにも話術が一役買ってくれることになるでしょうし、仕事の商談などでは交渉相手を話術によって落とすということにもなってくるでしょう。
営業職などには話術は欠かせない技術であると言えます。
いや、自分は生まれつき話すのが得意ではないから無理だと思っている人もいるかもしれませんが、話術はテクニックですので、習得すれば誰もが使えるようになる技術です。
どのように考え、練習すれば話術が上達するのかをご紹介していきたいと思います。
️話術とコミュニケーションの違い
話術とコミュニケーションというのは同じものではありません。
話術は話のやり方や、話を上手にするための技術で、コミュニケーションとは言葉であったり、身振り手振りなどで人と人が交流を深めることです。
コミュニケーションは人と関わっていくうえで誰もが日々とっているものです。
しかし、人とコミュニケーションを取ることが苦手な人もいます。
そんな人に共通することは、話が下手ということです。
話し始めても、会話がすぐ終わってしまって続かない。
で、手持ち無沙汰になって沈黙が流れ、空気も悪くなってしまいます。
こういったことを解消するのが話術であり、話すスキルを身につけることで、相手と自然な会話ができて良いコミュニケーションをとることができます。
️話術のスキルはここで活かされる
話術のスキルは仕事であったり、プライベートであったりと様々な場面で活かされます。
例えば営業などの仕事をしている人であれば、話術のスキルというのは必須と言ってもよいほど大切なものです。
取引先をどう口説き落とすのかというのは、どう話の展開をもっていくのかとかも大切です。
また、プライベートでも例えば好意をよせている異性との会話をうまくすることによって、恋愛に発展することは大いにあると思います。
スキルといっても話の内容だけではありません。
間の取り方や相手に聞き心地のよい声を出すというのも重要なスキルです。
プレゼンするとき
仕事などで自分の考えた企画などをプレゼンテーションする時があります。
そういった時には話術のスキルがあるかないかで、聞いている人に伝わるかが全然違ってきます。
わかりやすく伝えたいことを話すということはもちろん大切ですが、声のトーンや間の取り方なども相手に伝えるという時にはとても重要になってきます。
プレゼンが上手い人の話は聞きやすく、話も分かりやすく、面白くて自然に耳に入ってきますが、下手な人のプレゼンは聞いていて退屈になりますし、間も悪く、声も聞き取りにくいといった基本的なことがダメな場合も多くみられます。
よく日本や海外の大会社の代表が自社製品のプレゼンなどをしているのを映像で見る機会がありますが、彼らは本当にプレゼンがうまいです。
話の内容はもちろんのこと、身振り手振りや、発生、声のトーンなども聞く人が注目するようしっかりと考えられているように見えます。
やはり相当な話術の訓練も受けているのでしょう。
告白やプロポーズをするとき
学生時代に好きな異性に告白をした経験は誰しも一度くらいはあるのかもしれませんが、大抵、緊張してしまってうまく言えなくて、ぎこちなくなって告白は失敗してしまったというような苦い思い出を持っている人も多いのではないでしょうか。
あの時あの子と話した時、もっとうまく話せて自分の気持ちをちゃんと伝えられていたら、恋が成就していたかもしれないのにと。
ふと学生時代を振り返ってみると、学年に何人かはモテる人間がいました。
ものすごくハンサムで文武両道みたいな完璧な人間はモテて当然として、そうではなくそこまでハンサムでもない、成績もあまりよくないのに、いつも彼の周りには女子が集まっていた。
そんな不思議な友達がいましたが、今思い出したら彼は本当に話がおもしろかった人でした。
笑わしてくれたり、女子には気がきいたことを言ってみたりと、やはり彼の話術が女性を惹きつけていたんだなと思います。
最近は結婚は当然のことながら恋愛自体をする人が減っています。
格差社会が原因とかいろいろ言われていますが、ネットの普及や、一人でも完結してしまう文化が浸透してきたことにより、人と接する、コミュニケーションをとることが苦手な若者が増えてきたことにも一因はあると思われます。
️誰でもできる!話術の磨き方
話術は一部の人にしか習得できないものではありません。
自分が意識して日常生活の中で訓練していくことで誰にでも上達させることが可能です。
これから日常のどのような場面で話術のスキルを上達させることができるのかを紹介していきますが、その場面場面でちゃんとそれを意識しながらやらなければいけません。
話術を磨くことを意識しながら取り組むことを続けることで、いつの間にかあなたの話術は魅力的なものへと変わっていくはずです。
たくさんの人に挨拶する
挨拶は全ての基本といってもよいくらいに大切なことです。
挨拶をすることでまず声を出す、自分の声のトーンを理解して調整することができます。
一人暮らしの人などは、朝会社に行くまで誰とも話さないなんて人もたくさんいると思います。
それでいざ、同僚と挨拶した時になるべくたくさんの人に接して挨拶をすることで、感じのよい挨拶の仕方を学べるでしょう。
老若男女問わず挨拶をすることで、いろんな人への対応ができるようにもなります。
朝の挨拶は徹底しよう
朝、人と出会う時の挨拶をしっかりできる人はその日一日をしっかりと活動する良いスタートを切れる人だと思います。
朝に元気で挨拶をまず交わすことでお互いに気持ちがいいし、そこから会話も弾んでいくことでしょう。
朝の挨拶がちゃんとできないと気持ちが引き締まらないので、その日1日がダラっと終わってしまうことにもなりかねません。
それくらい朝の挨拶は大切なのです。
笑顔で挨拶を心がける
挨拶の時には笑顔を添えるように心がけましょう。
笑顔は何にも変えがたいコミュニケーションの方法です。
笑顔によって安心感が広がり、自然と会話も弾んでいくことでしょう。
悩みがあってイライラしたり、気が滅入る時もあるでしょうが、そこでずっとブスッとしていても人はあなたを避けるようになり、楽しい会話などできるはずもありません。
最初は慣れないでしょうが、無理をしてでも笑顔で挨拶をすることを心掛けてみましょう。
するといつの間にか自然に笑顔で挨拶ができるようになっていると思います。
相手を褒めて話を切り出す
話がうまいと思う人に共通することは、人を褒めるのがうまいということです。
少しばかり重い話をしなければいけない場面でも、サラッと相手を褒めていい気分にさせてから本題にスーッと切れ込んでいくので、本来なら相手は構えるような話でも、話しやすい雰囲気が生まれるのです。
そういったトークを展開していくためには、普段から常に人を観察し、その人の長所や短所、触れてはいけない話題などをリサーチしておかなければいけません。
褒められて嫌な気分になる人はいないですから、特に目上の人や上司、商談相手との会話を上手く成立させるためには上手く褒めるということを常に考えて会話を進めていきましょう。
しかし、あまりにも露骨な持ち上げ方をすると逆に不快感を与えてしまいます。
ですから、くまで自然に褒める。
これも経験によってうまくなっていくものだと思いますので会社とかでも積極的に上司と会話する機会を持っていきましょう。
共通・共感ポイントを探す
人間というものは価値観や趣味趣向など、自分と何か共通のものを相手にみつけると非常に共感を持ち、打ち解けることができます。
ですから、話の中で相手のどういったところに自分を合わせて共感を呼ぶことができるかどうかを考える必要があります。
それを見つけることで話がスムーズに進み、相手との雰囲気も良くなっていくでしょう。
職場でどうしても馬があわないという人は誰にでも一人くらいいるものです。
でも、それは自分が相手との共感ポイントを探し出せていないからコミュニケーションがとれていないとも言えるのです。
そういう人とも逃げずに話をすることで、仕事以外の趣味であったりで共通ポイントが見だせるかもしれません。
話すこと<聴くことを徹底する
とにかく自分が話したいことを話すだけで精一杯の人がいますが、それでは会話というものはうまく成立しません。
話すよりもまず相手の話を聞くことを優先させましょう。
相手の話を聞いてその内容も踏まえて、自分の話す番になった時に的確な話をすればより効果的なのです。
聴くというと受け身なので自分の主張ができないではないかと考える人もいるかもしれませんが、それは間違った考え方です。
話している時、自分の言いたいことだけをまくし立てている人と会話を続けたいですか?そうではなく、まずしっかり相手の主張を聞いてあげる器を持ちましょう。
相手の意見をしっかり受け止めてから落ち着いて話せばよいのです。
そうすることで、あなたの話術は各段にうまくなるでしょう。
相手がいろんな話をしたくなるような聞き方を学ぶ
話を聞くということが大切ということですが、ただ聞いているだけではいけません。
聞き方にもいろいろあって、相手が話したくなるような聞き方を学ぶ必要があります。
まず、相づちです。
話の腰を折らない良いタイミングで相づちを打ってあげることで、話の流れにリズムができてきますから相手は話しやすいでしょう。
そして話の途中で矛盾しているなと感じるようなことがあったとしても話を止めるのではなく、相手が一段落話すまでは否定せず聞いてあげる。
何か反論があるなら、その後で行うべきです。
途中で遮るのはマナーが良いとは言えません。
そして大切なのは自分と意見が違うからといってなんでも否定しないことです。
自分の意見を押し付けないことです。
そんなことをしてしまうと相手は話を続ける意欲を失ってしまうでしょう。
ですから、自分と考えが同じ、共通するところに注目して、そこを肯定してあげる。
意見に賛同してくれたとなると、相手は気分よく話を続けられます。
5W1Hを意識するようにする
5W1Hとは、when(いつ),where(どこで),who(誰が),what(何を),why(なぜ),how(どのように)です。
これを意識して話すようにすると、話が非常にすっきりとして分かりやすくなります。
焦点がはっきりするので、相手に自分が希望している答を引き出しやすいと思います。
この5W1Hがはっきりとしない会話を長時間続けていても、結局何が言いたかったのか、どうしたいのか、といった具合に曖昧な結論にいたることが多いです。
話の内容というものは誰にでも構造が理解できるものでなくてはなりません。
そのためには「問い」と「答」という長れで常に会話が進んでいく必要があるのです。
この「問い」と「答」というペアが崩れたり、あいまいになってくると話が分からなくなってきます。
そういう意味でもこの5W1Hというのはとても大切です。
大事なことや一番伝えたいことは反復する
仕事などの商談などでは、いかに相手に一番伝えたいことを伝えるかが勝負です。
ですが、そればかりを言うわけにはいきません。
最初はたわいもない雑談から入り、少し場がなごんだところで本題に入る。
そして、その時に一番伝えたいことは何度か反復するようにそましょう。
反復することで相手に印象づけることができます。
しかしそれも自然にやってこそ効果があります。
あからさまに繰り返してばかりだと、相手は不快に思うでしょう。
相手との会話が10分あるとして、会話のクライマックスは7分経過したくらいにもってくる。
ではその時に一番言いたいことを反復して言えるようなストーリーを準備しておきましょう。
非言語を入れてメリハリをつける
仏頂面で堅苦しい言葉ばかりが飛び交う会話というものは、なにか空虚で面白くないものです。
そういった会話からは良いアイディアは浮かびにくく、空気も重たくなってしまいます。
会話の中で顔の表情であったり、視線の配り方、そして身振り手振りや、体の姿勢など非言語コミュニケーションも常に考えて会話すべきです。
この非言語コミュニケーションこそが会話をうまく弾ませる重要なポイントであったりします。
いくらいい話をしていても、そこに何の感情も入っていなければ相手に響きません。
伝えたいことが伝わるような表情であったり姿勢は必ずあります。
自分はどういった表情で話すのが相手にとって好印象かを研究してみるのもよいでしょう。
相手が求めていそうな話題を準備する
話がうまい人は常に相手のニーズが何かを探っています。
つまり相手が求めている、話したいなと思っている話題をしっかり準備して会話に向かうのです。
そうすると、相手の求めている話題ですから当然食いつきが違ってきますし、会話がポンポン弾んでいくことでしょう。
結局、自分の話したい事だけを話して終わる人がいかに多いことか、そしてそうう会話からいい成果があげられることはほとんどないことにもっと注意を払うべきだと思います。
そうすれば、自分本位でベラベラ話すのではなく、相手の要望にきちんと応えた会話を展開しながらも、しっかりと自分のもっていきたい展開へ話を持っていくことができるんです。
自慢話しは相手が飽きるので絶対NG
一番いけないのは、自分の自慢話を延々としてしまう人です。
その人は自分の自慢話をすることで、自分はできる人間だということをアピールして、相手より有利に立とうというつもりでしょうが、人の自慢話など正直誰も聞きたくないというのが本音です。
そういった話は相手が聞いてきたときにサラっと嫌味のない程度にするのが良いと思います。
いずれにせよ自分の自慢は控えるべきです。
逆に相手が自慢してきたら、褒めて持ち上げてあげましょう。
そうやって相手をいい気分にさせることで自分に有利な会話に持ち込めるでしょう。
大体自慢話を延々とする人というのは、実力があまりないのに背伸びして虚勢を張っているパターンがほとんどではないでしょうか。
本当に実力のある人というのは自分の自慢などわざわざしません。
そんなことをしなくともその人の残してきた結果で皆が評価していますし、なにより自信に満ちた雰囲気があるものです。
ですから、自慢話を自分がしそうになった時には、まだまだ自分には実力がないんだと考えて戒めたほうがいいと思います。
会話に表現力をプラスする
ただ言葉を並べるだけでは良い会話は成立しません。
そこには表現力が必要となってきます。
日本人の話し方、日本語というのは他の、例えば英語圏であるとかラテン語圏の人々の話し方と比べて表現力に乏しいと良く言われるところです。
欧米の人々は、体全体を使って喜怒哀楽を豊かに表現しながら会話しますから、情熱が伝わりやすいです。
それが、ちょっとやりすぎの感じの時もありますが、日本人はそれに比べて非常におとなしいという印象です。
ですから、そういった中で豊かな表現力を使いこなせる人間になれたら、日本の中ではかなり目立つ存在となり、人よりも話術に秀でた人になれると思います。
【表現力を高めるコツは、こちらの記事もチェック!】
ジェスチャー
ジェスチャーは嫌味のないようにつけないといけません。
欧米人のような取ってつけたようなジェスチャーを日本人がすると、逆に寒い空気が流れるでしょう。
その場にあった身振り手振りを、さりげなく相手に不快い思われない程度につけるべきだと思います。
その中でも手の動きというのは重要で、話に勢いや力強さを加えることができるので、自分にあった手の動きというものを研究してみるのも良いと思います。
あまり大げさなジェスチャーをしていると相手に威圧感を与えて不快にさせてしまうこともありますので注意しましょう。
表情
言葉を発するのは口ですから、その周りの表情というのは必ず相手は見ています。
その顔の表情がシチュエーションにあってない表情だと、話がちゃんと相手に伝わらないので注意が必要です。
基本的には表情は落ち着いた穏やかな表情で話すのがよいでしょう。
それによって相手に安心感を与えて話しやすい雰囲気を作ります。
また、相手と意見が食い違って対立した時には、あからさまに怒りの表情を作るのではなくて、冷静に決然としたキリっとした表情で話すのが良いと思います。
それによって相手はしっかりとした意見を持った人だと捉えてくれると思います。
いつでもニコニコしているだけではなめられてしまうので、表情の使い分けには注意して会話を進めましょう。
しかし、表情の使い分けは普段から喜怒哀楽をきっちり出していないことには豊かな表情というのは作れません。
それには小さなことでも大切にし、感動する心を持っていないとできないことなのです。
今の人々はあまりにも無感動な人が多い。
それはそのまま表情の乏しさ、無表情につながっているのです。
特に笑顔は大切なので、自分の素敵な笑顔を作れるよう努力しましょう。
抑揚
抑揚というのは非常に大切です。
特に日本語は抑揚の少ない言語だと言われているので、声の大きさだとか、声のトーンを場面場面で選んでいくということが大切になってきます。
抑揚一つで話に信憑性が出てくることもあれば、嘘くさく聞こえることになったりすることもあります。
自分が話を聞く立場だとして、全く抑揚のない通り一辺倒な話を聞かされて心に響くでしょうか?全く響かないと思いますし、相手の誠実性を疑います。
人間は感情に訴える生き物ですから、感情が入っていない会話ほど虚しいものはありません。
感情を移入させるためにも話に抑揚をつけるということは必要不可欠なのです。
相手がよく使う言葉を選ぶ
波長を合わせると言いますが、会話をする時にも相手と波長を合わせることは大切です。
波長が合っていないと、言葉に角が立ってちぐはぐな会話になってしまうことが多々あります。
波長を合わせるには相手がよく好んで使っているなと感じる言葉を意識的に選んで話すようにしていきましょう。
そうすることで相手は心地よく話をすることができますし、同調意識がでてきますので話も弾むというものです。
また、出身地が同じ場合などはその地方の方言やイントネーションを少し使うだけでも親近感が沸いてきます。
東京などは多くが地方から出てきた人の集まりです。
ビジネスの現場などで同じ出身の人に出会うとそれだけで会話が弾むものです。
話し上手な人とたくさん話す
テレビで芸人さんのトーク番組などを見ていると、話が本当にうまいなあと感心させられることがあります。
自分の人生で出会う人の中にも非常に話の上手な人と数人は出会う機会があると思います。
そういった機会が得られた時には積極的にその人と話すようにしましょう。
実際に話上手な人と会話してみると、話の内容だけではなく、抑揚や声のトーン、間の取り方などが絶妙であることが多いことに気づかされます。
そうやって話術に長けた人とのセッションをなるべくたくさん繰り返すうちに、自分もそういった間の取り方などの感覚が掴めるようになってくると思います。
まずは真似ることから始めよう
上手くなる第一歩はとにかく真似ることです。
この人うまいなと思ったら、真似してみましょう。
それで盗めるところは盗んで自分のものにしていけばいいし、真似事から入って最終的に自分のオリジナルの話術を完成させればいいのです。
人間は一人一人違いますから、人を真似たからといって全く同じようには絶対になりません。
その人のもつ雰囲気であったり、性格であったり、声であったりと総合的なものが作用してくるので、最後には自分だけのオリジナル話術になるのです。
その時にやったほうが良いのは自分の会話の録音をすることです。
録音されたものを聞いてみて、自分が真似をした人物のような魅力のあるトークができているでしょうか?多分最初録音した自分の会話を聞いた人は皆、自分の声やトークの魅力のなさにがっかりし、恥ずかしい気持ちになることでしょう。
でも、それが相手が聞いているあなたの声なのです。
まずは自分の声、トークというものを受け入れてそこから改善していくことは非常に大切だと思います。
興味の幅を広げる
自分の話ができるジャンルに限りがあるとなかなか会話が進まないし、弾みません。
自分の得意なもの、大好きなものを相手も同じように好きだということにはなりませんから、話が止まってしまうのです。
今まであまり興味がなかったり、敬遠をしていたものにも目を向けて、興味の幅を広げるようにしなくてはなりません。
意識的に興味の幅を広げることをしないことには、人間は慣れたところに留まろうとする生き物ですから、普段自分が好んでしていること、食べているもの、見るものに居続けようとします。
ですから、例えば月に新しいことに挑戦したり、見たりすることをあらかじめスケジューリングしておきましょう。
ジャンルを3つ4つ選んでその中の何をするか、そこは少しでも興味が沸いたものからやってもいいですし、自分が今まで絶対に手をつけなかったことをあえてやってみるのもおもしろいかもしれません。
知らない話題でも興味を持ってみる
例えば男性は花の種類や名前をそんなにたくさん知らない人が多いでしょうし、そこまで花に興味がある人は少ないかもしれません。
ですが、そこに興味をもつことで女性から一目置かれる存在になって話が弾んだり、ふとしたところで交流が深まったりすることもあるのです。
ですから、アンテナをいろんな分野に張り巡らせておくことはとても大切であると言えます。
相手の目を見て話をする
話をするときに気をつけなければいけないことは、相手の目を見て話をすることです。
当たり前ではないかと思う方も多いでしょうが、その当たり前のことができていない人が非常に多いです。
もしくは見ているつもりでも一瞬で目線をそらしているので見ているうちに入らないという人もいます。
話をするときはしっかりと相手の目を見て話しましょう。
目をあわせないとなると、この人は何か不都合なことがあるんじゃないか?何かを隠してるんじゃないか?など相手に不信感を与えてしまうことになります。
視線というのは本当に大切なもので、好意的な印象を与えることもできれば、不快にさせることもできるのです。
真剣な場、親身になって話さなければならない場面で相手から目をそらし、視線がさまよっているようでは、相手に不誠実な人間だと思われても仕方がないと思います。
日本人はあまりじっと相手の目を見ることはいけないというような日本人独特の考えも存在します。
確かにそういう考えが歴史的にあることは間違いないですが、現代のグローバル社会においては通用しません。
欧米で話をしているのにどこか違うところを向いていたら、相手にされないのではなうでしょうか。
相手が話した内容はできるだけ覚えておく
人の話を聞いていないというのが一番相手からの信頼を失くしてしまいます。
会話の時は自分が話したいこと、伝えたいことに頭がいっていて、相手の話を聞くということを疎かにしがちです。
そういう人は忘れないようにメモをとるなどして相手の話の内容を書き留めておくなどの工夫をしましょう。
何もかもをメモにとる必要はありませんが、内容をちゃんと頭にいれてから自分の話をしなければいけません。
自分が話した内容を相手が聞いていない、覚えていない時ほど不快なものはありません。
自分に興味がないのかと疑いを持つのは当然ですし、商談など大切な交渉の場でそういったミスは致命的です。
なぜ、相手の話を全然覚えていないというようなミスを起こすのかは、やはり自分のことしか考えていないことが原因だと思います。
自分の言いたいこと、主張したいことばかり先にたって相手のことを見る余裕がないからこうなるのです。
相手との関係をうまくいかせたいなら、相手のニーズに応えることが一番大切なことであることを忘れないことが、相手の話を覚えていることにつながると思います。
️まとめ
話術を身につけることは仕事においてもプライベートにおいても、自分を有利に展開させていくことができる便利なものです。
話術は話の内容が面白いというだけではなく、言葉以外のしぐさであったり目線であったり、そういったところも含めてのテクニックのことを言います。
ですが、テクニックうんぬんの前に人と話す、コミュニケーションをとるということに対する勇気を持つことが話術上達の第一歩であると思います。
最初から上手に話せる人などいません。
何度も人と話していく中で自分に合った話術というものが出来上がってくるのです。
ですから、最初は話が下手でもいいのです。
声が上ずったり、震えることもあるかもしれません。
ですが、それを一つ一つ乗り越えてこそ上達の道があるのであって、上手く話せなかったら恥ずかしいだとか、落ち込むだとかを考えて積極的に話すことをやめてしまったら、いつまでたっても話術の上達はありませんし、多くの人との交流のチャンスを逃してしまうことになってしまいます。
ですからまずは勇気をもって人と接する、そしてどんな人とも積極的に交流していきましょう。
苦手だなと思う人にも1つや2つは長所があるものです。
そういうところを見つけて苦手な人との会話もうまくできるというのが話術に長けた人なのです。
日常生活の中で意識しながら話術向上に取り組むことで、必ずあなたの人生はより豊かなものになっていくことでしょう。