CoCoSiA(ココシア)

棚卸しとはどういう意味?よくあるビジネス用語の使い方を解説します!


棚卸しは法人税法で決められていて、お店や企業の資産の状況を把握するために定期的に行うものです。

棚卸しの対象となるものには、お店の陳列棚に並んでいる商品や倉庫に在庫として保管されている商品や製品、原材料などがあります。

棚卸しとは文字通り、お店の棚や倉庫の棚から商品を卸して数量を数えることです。

倉庫に保管されている商品や製品と製品を製造するための原材料の数量を数えます。

数えた結果の数量と在庫を管理している帳簿の数量が一致することを確認します。

お店や会社を経営していくためには、法人税法で棚卸しをすることが義務付けられています。

お店や会社は、棚卸し結果のモノの数量から資産としての評価額を知るために金額に換算します。

計算された結果の資産評価額は、利害関係者に公開する義務があります。

公開された資産評価額に注目する利害関係者には株主などがいます。

また、その会社やお店と取引関係にある企業なども資産評価額に注目していて、将来に向けて今後も取引関係を継続していくかの判断材料の1つにしています。

お店や会社の資産評価額を見ることで、経営状態の良否を知ることができるのです。

もし、棚卸しされた商品が倉庫に大量に保管されているなら、商品が売れていないことを意味します。

また、製品を製造するための原材料が倉庫に大量に保管されているなら、製品の製造が順調に進んでいないことを表しています。

つまり、製品が店頭で売れていないことを物語っているのです。

棚卸し結果の資産評価額が膨大になっている状況は、納付する税金の額も増えるため、喜ばしい状況ではないのです。

棚卸しを正確に進めるためには、日々の在庫管理を適正に行なっていくことが大切です。

適正な在庫管理を行なうことで、お店にとって売れない商品を沢山仕入れることを防止できます。

また、品不足による欠品のために販売チャンスを逃す状況をつくらないことができます。

製品のメーカーにとっては、売れない製品の原材料を大量に仕入れることを防ぐことができます。

日々発生する商品や製品、原材料の在庫増減数量について、適正な在庫管理により把握することで、棚卸し結果の数量と帳簿上の数量が不一致となる事態が起きなくなります。

この記事の目次

️棚卸しってなに?

棚卸しは、会社やお店が在庫として陳列棚や倉庫に保管している商品や原材料の数量を把握して、金額に換算した結果を資産評価額として税務署に報告するために行います。

また、棚卸し結果の資産評価額から、会社やお店の経営状況を知ることが出来ます。

お店にとっては棚卸の結果を確認することで、売れ残り商品の長期保管を防ぎ、在庫処分するために大幅値引きで売りさばく対策を採ることができます。

倉庫に保管する在庫数を抑えることで、倉庫保管料の経費を大幅に削減することができます。

製品を製造している会社にとっては、倉庫の在庫状況を把握することで原材料が大量に残ってしまうことが起こらないように未然に対策を打つことが出来ます。

棚卸しは、無駄をなくした健全な経営を進めるために大切な作業です。

会社やお店にとって、税法上の規則から、棚卸しを定期的に行う義務がありますし、棚卸し結果の資産評価額に応じた税金を国に納めなければなりません。

棚卸しを行う時期は、毎月末や年度末である3月31日の決算日に行われるのが一般的です。

ビジネスシーンで見かける棚卸し

業種を問わず様々なビジネスシーンにおいても棚卸しは健全な経営を進めていくために法律で決められた大切な作業です。

コンビニやスーパーなどの小売店にとっては、日々の売り上げの動向を把握することで、売れ筋商品が品不足のため欠品して販売チャンスを逃すことが起きないようにすることができます。

また、人気のない売れ残り商品が陳列棚を占有することを未然に防止することができます。

製品のメーカーにとっては、棚卸しをすることで、売れ残り製品が大量に倉庫に保管されたままになることを未然に防いだり、原材料が使われないまま大量に残ってしまうことが起きないようにすることができます。

棚卸しをすることで、余剰在庫の発生を防ぐことができるため、倉庫保管料金などの管理費用の発生による経営負担を抑えることができます。

バイトでも聞くことがある基本のビジネス用語

棚卸しは、コンビニやスーパーなどのお店でアルバイトをしている学生などが頻繁に耳にするコトバです。

特にお店などの小売業にとっては、日々の売り上げ状況に直結するコトバですので、聞く機会が多いと言えます。

小売業では、日々の商品毎の売り上げ状況を把握して、売れ残りを発生させないようにする一方で、売れ筋商品が品不足のために販売チャンスを逃すことがないようにレジから入力された売り上げ情報を常にチェックすることが必要です。