というのも、相手の言葉の意味を汲んで、それにふさわしく、自分の意見も含められる返事を伝えられるため。
あくまで相手主体なんです。
反対に語彙力が弱いと、自信がない分、相手のことを考えるよりも、自分の意見がきちんと伝わっているかどうかを気にしてしまいます。
すると押し付けがましくなったり、言葉足らずになったり、話が長くなったりと、いろいろ弊害が出てきます。
そしてそれがきちんと伝わっているかどうか、不安に思い、自信なさげな態度を取ってしまいがちになります。
それでは相手もおもしろくないですよね。
また、面倒くさいと思ってしまう反面もあります。
長い時間をかけて相手を理解し、自分の事も理解してもらうのは、時間がかかりますからね。
ややもすると、きちんと理解してもらっていないかもしれません。
その場合、再度長い説明をしなければならず、それはそれで面倒くさいのです。
2.会話を端的にまとめられるかどうか
語彙力がある人は、自分のいいたい事を頭の中でまとめ、最も伝わる言葉で相手に話をすることができます。
必要でない部分はきちんと省き、相手の心に届く言葉を選んで会話を進めるのです。
その方が相手もわかりやすいですし、気持ちも伝わりやすくて安心します。
けれども語彙力が少ない人はそうはいきません。
一つのことを伝えるのに、語彙力のある人の3倍から5倍は言葉を重ねなければならないでしょう。
それは相手に取ってもつらいもの。
その分一生懸命あなたの話を聞かなければなりませんからね。
「つまり何がいいたいんだろう」と思いながら話に付き合うのも大変です。
ですから、語彙力がないと自認している人は、自分の知っている言葉の範囲で構いませんので、何がいいたいのか最初に伝えることと、その後の会話を短く抑えることは努力しましょう。
そうすれば聞いている方の負担もずっと楽になり、あなたと会話をするのも楽しくなるでしょう。
3.面倒くさがり
語彙力の違いは、その人が本来持っている性格、面倒くさがりかどうかにも出てきます。
語彙力の高い人はフットワークの軽い人。
知らないことがあればスマホでさっと調べますし、周りに知っていそうな人がいれば迷わず教えを請います。
語彙力の違いがどれほどの影響力があるかを知っているからです。
また努力をしないのは怠け者だと考えているかもしれません。
反対に、語彙力が弱い人はそこまでの余裕がありません。
だいたい、その場で何が話されているかもわからないこともあるのですから、何を質問したらいいのか、どのような言葉で質問したらいいのか見当がつかないのです。
その結果、面倒臭くなり、もういいや、とそれ以上聞くことはありません。
たった一言、それってなんですか、と聞くだけで世界が広がるかもしれないのに、本当にもったいないですよね。
4.身振り手振りに頼る
語彙力がないということは、自分の気持ちを伝える言葉が限られているということでもあります。
その代わりに使うものは何でしょうか。
それは身振り手振り。
すごく感動したことがあって、今隣にいる人にそれを伝えたいのですが、「すごかった」以外の言葉が出てこないのでは、相手に伝わり切りません。
その分身振り手振りで説明しようとするのです。
最近花火を見たんだけれど、こんなに大きくて、迫力があった。
それをジェスチャーにして伝えようとします。
しかも、感情や感動を表す言葉を持っていないので、大ぶりなジェスチャーになりがちです。