語彙力。
よく聞く言葉ではありますが、自信がある人はそう多くないのではないでしょうか。
学生時代では先生にまでラフな言葉遣いをし、そのまま就職活動をして社会人になってしまうと、語彙が増えないまま社会に放り出されたのと同じです。
確かに語彙力がなくてもコミュニケーションには困りませんが、そこはプライベートと公的な顔の分かれる社会人のこと、その場その場にふさわしい語彙が必要です。
それがなければ、表現が稚拙になり、相手もこちらの能力を疑ってしまいます。
どれだけ誰にも負けないアイディアを持っていたとしてもです。
ここでは社会人に不可欠な語彙力とはどういうものなのかについて説明していきたいと思います。
語彙力とはどういう意味?
語彙力というのは、端的にいえば、どれだけ言葉を知っているかということにつきます。
たったそれだけのことなのですが、それがなかなか難しい。
小学生、中学生レベルの語彙力は誰でも持っているでしょうが、日本語は幅の広い言語です。
同じ状況を説明するにも、例えば「疲れている」であったら、「肩が凝った」「ベッドに倒れこんだ」「一歩も動けない」などいろいろな表現方法があり、読んだ方はその人が「疲れて」いるんだということがわかります。
こういった言葉はその時々の状況に合わせて使用するもの。
であれば、語彙力があれば、たくさんの状況を表現することができます。
また、ビジネスにおいては、適切な言葉を使うことで、取引相手からの信用を引き出したり、それによって仕事を得るチャンスが増えます。
それはつまり、相手があなたを評価しているということなのです。
同じ能力を持っていても、語彙力が違えばチャンスの頻度が違います。
それはビジネスだけでなく、どの場面においても言えること。
是非語彙力を増やして、あなたへの信頼度を増していきましょう。
語彙力がある人
語彙力がある人には、それぞれ似たような特徴があります。
ここでは、語彙力がある人がどのように世の中を渡っているのか、紹介して行きたいと思います。
1.スムーズな会話力
語彙力が高いと、相対する人によってどのような言葉を使えば一番よく伝わるのかがわかります。
そうすると、会話がスムーズにながれるようになり、場の空気が明るくなります。
かつ、周りの人も発言しやすいオープンな雰囲気を作ることができるでしょう。
それが会議などの場であれば、プロダクティブな議論ができるはずです。
また、会話そのものも楽しくなるはずです。
なぜなら、語彙が多いということは話題の引き出しが多いということ。
話している人との距離が近くなれば、相手もあなたに好意を持ちがちになりますから、小さいことから大きいことまで、たくさんの話をしてくれるはずです。
それによってあなたは会社の内部の様子や、細かい友人関係、聞きづらいことも比較的簡単に口にすることができるはず。
人は、親密な会話をした人とは、近しい気持ちを抱きやすいものです。
語彙力があればそれも可能になります。
2.ポイントを押さえた伝達
いますよね。
ずっと話しているのに話のポイントが見えず、結局何をいいたかったのかわからずに会話が終わってしまう人。
それでは、特に仕事であれば、あまりに煩雑になりすぎて、信用もされず、その仕事そのものが破綻してしまうでしょう。
けれども語彙力があれば、自分の伝えたいことを適切な言葉で伝えられるので、その分必要以上の言葉を使わずにすみ、相手にもわかりやすい説明となります。
プレゼンテーションを思い浮かべてください。