勝ちたい=負けたくない、言いなりになりたくない、人の意見は聞きたくない、素直に従いたくない、などと展開していきます。
そして、どうやら負けが濃厚になって来ても、強気になって強情にもなります。
いつまでも鼻ぱしらが強く、向こう意気もあるのが勝気な人の特徴なのです。
1.人に負けたくないと思う気持ちのこと
一緒に何かの対戦ゲームをしていても、負けても負けても「もう一度やろう」と繰り返し挑戦して来る人がいます。
「もうこの辺でいいだろう」と打ち切ろうとすると、「おまえは逃げる気か!負けるのが嫌なんだろう」と詰め寄ってきます。
「負けるのが嫌いなのは、お前の方だろう」と心の中で思うのですが、かなりしつこいのです。
そこで仕方なく負けてあげると、「おれは本気を出すとお前には負けないんだ」と自慢しながらご満悦なのです。
こちらは、やれやれとひと息つくのですが、勝負には勝てるのですがあのしつこさには負けてしまいます。
人に負けて終わりたくないという気持ちは強いようです。
この性格も「勝気な性格」とも言えるのです。
「反則をしてでも勝ちに行く」というスタイルは、勝負師には多いようです。
正統派で、真面目に努力をして真の実力を身に付けて勝負に勝つ人と言うのは、本当に称賛されるべきです。
身体と身体が直接ぶつかり合うサッカーやアメフト、ラグビーやアイスホッケーなどの競技では、審判が見えないところで相手を妨害して、有利な展開に持ち込みたいという気持ちはあるようです。
反則スレスレの行為ができるのも、実力と言えます。
勝気が強いのです。
人に負けたくないと思う気持ちがとても強いのです。
きかん気
人に負けたくないという気持ちの中には、人の話を鵜呑みにして言いなりになりたくないという防御の気持ちも強いのです。
相手に上手くダマされて、負けてしまいたくないとの思惑なのです。
つまり、ダマされないという気持ちです。
本当に自分のためになることを話してくれていても、疑い深くなって素直に聞けないのです。
この状態を「きかん気」と言います。
小さな子供は、成長過程で反抗期になると親の言うことを聞きません。
こんな子供は「きかん坊」と呼ばれますが、大人も同じなのです。
上司や仲間の忠告や意見を聞かない人もいるのです。
自分には勝つ自信があるので、余計な忠告や指図は受けないという考えなのです。
チームで役割分担を持って仕事をする時などでは、このようなきかん気が強い人が混ざっていると、何かの事情でチームの方針を変えようとしても言うことを聞かずに進めていくので、リーダーとしては困惑するのです。
そして、リーダーの忠告を無視して失敗してしまうと、今度はリーダーに対してもっと強く指示してくれと難癖をつけるのです。
これは、学生の時に早朝練習に参加するので、朝5時に起こしてくれと母親に頼んでいたのです。
一旦は母親が起こしたのですがそのまま寝てしまい、起きた時はギリギリの時間で朝食も抜きで飛んで行きました。
「ちゃんと起こしてくれたらいいのに」と捨て台詞を残して出て行ったのです。
これも、一旦母親が起こしてくれたことをいい加減に聞いていた本人が悪いのですが、結果が悪ければ他人のせいにしてしまうという性格はきかん気の強い人の特徴でもあるのです。
2.何事にも負けたくないという気質のこと
人に負けたくない、言いなりになりたくない、というのが勝気な人の気持ちです。
他人に負けたくないというのと同じように、自分にも負けたくないという気持ちもあるのです。
フルマラソンに挑戦して、20kmを超えるところでは脚が痛くて走れなくなることがあります。
こんな時こそ、負けないぞという気持ちで自分を奮い立たせて頑張ることもできるのです。
自分の力はこんなものでない、と疲労に負けたくないという勝気な性格が後押しするのです。
また、一般的にダイエットに励んでいる女性は、毎日の食事では摂取カロリーを制限して、有酸素運動をしながら体脂肪を燃焼させているのです。