気遣い上手な人がそばに居てくれると、さり気なくそっとみせてくれる優しさに、思わず心が救われる気持ちになることもあるでしょう。
だからこそ、世間では気遣いのできる人に対して好印象を抱きやすく、気遣いできる人になりたいと考えている人もいるようです。
では、気遣いとはどういうものなのでしょうか。
本記事では、気遣いできる人の特徴や習慣、気遣いしすぎるとどうなるのかについてご紹介していきます。
気遣い上手な人の19個の特徴や習慣
気遣いの上手い人は、いつも人間関係が良好ですし、世渡り上手です。
では、気遣いの上手い人にはどんな特徴があるのか19個の特徴を見ていきましょう。
1. 相手の気持ちを推し量るのが得意
気遣い上手な人は、基本的に相手の気持ちを大切にします。
純粋に『この人のために協力してあげよう。』、『相手に寄り添い悩みを解決してあげたい )など、親切心を持って誠実に接することが出来ます。
それも、普段からそのような考えをもって行動しているので、親切心の押しつけではなく、常に相手の気持ちを考える力が身につき、相手の気持に合わせて行動することが得意です。
相手が一体何に困り、何に悩んでいるのかを聞き出しながら相手の気持に寄り添います。
周囲の人はそんな心優しき人のことを気遣いの上手い人というのです。
2. 自分よりも人を優先する
皆さんは人を思いやるとはどういう行動だと思いますか?
ただ、○○してあげたという恩着せがましい親切心を見せる行動ではなく、さり気なくスマートに道を譲ってあげることではないでしょうか。
例えば、コンビニエンスストアの入り口で他の人とぶつかりそうになった時にドアを開けて道を譲ってあげる。
それだけでもさりげない気遣いであり、優しさに通じる行動ということが出来るでしょう。
別に優しさと言ってもそんなに大げさなことではなく、何気ないちょっとした行動が優しさに直結するわけです。
自然と相手を思いやりながら道を優先させてあげることが気遣いにつながっていくのです。
3. 見返りを求めない
気遣いの出来る優しい人は、『ありがとう』と言ってもらわなくても親切にしてあげることが出来ます。
決して、親切心の押し売りというか恩着せがましい行動を取ることはせず、さり気なく相手を手助けしてくれます。
優しさというのは、相手が困っているからこそ手を差し伸べる事にあり、自分本位の優しさはただのおせっかいと受け取られてしまいます。
気遣いができる人たちはその事をしっかり理解された上で行動が出来ます。
相手が何に困っているのかを感じ取り、そっと寄り添い手助けするからこそ、気遣いができる優しい人達と受け取られるのでしょう。
ただ、いくら見返りを求めずなにかやましい魂胆などが無いからといって、その気遣いが当たり前にあるものと思うのは厳禁。
やはり、素直に感謝する気持ちを相手も持ってこそ、気遣いは生まれるものと思いますよ。
4. 相手のことをよく知ろうと努力する
本当に気遣いができる人というのは、相手が何に困って、どう助けてほしいのかをちゃんと考えられる人のことを指します。
間違っても、良い人と思われたいとか、何かしらの見返りを求めるなどの理由で、親切心を押し付けた行動を取ることはありません。
相手が、何かに困って助けてほしいと思っていることを感じ取った時に、見返りを一切求めず、さり気なくそっと手を差し伸べられるのです。
その姿に人は感謝し、気遣いができる人と感じることが出来るのだと思います。
5. 相手の変化を敏感に感じ取ることが出来る
気遣い上手な人は、相手の困っていることを感じ取り、さり気なく手を差し伸べることができます。
そのようなことが出来るのは、自分本位で物事を考えず、常に相手の立場で物事を考えている人でなければ不可能です。
その上で、良くも悪くも感受性が強く、相手の喜びをまるで自分の喜びのように感じ取れるような人であってこそはじめて相手の立場に立つことができます。
そして、つぶさに困っていること・助けてほしいことを感じ取り、さり気なく手を差し伸べることが出来るのだと筆者は考えます。
当然、感受性というのは日々の生活習慣の中で身につくもので一長一短で身につくものではありません。
常に相手の変化を見逃さず、敏感にキャッチできるように心がけ、何かあった時は助けに入ろうとする気持ちがあってこそ、初めて気遣いは生まれるのかもしれません。
6. 頭の回転が速い
頭の回転が速いというと、探偵の様な推理力や、東大生・教授のような博識を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ここで言う頭の回転が早いというのは、決してそのようなタイプの人を指しているわけではありません。
どちらかと言うと、知識を差し図るIQではなく、実生活に即した頭の回転の速さを差し図るPQの高さを指し示した話であると言ったほうが良いのかもしれません。
たとえば、皆さんの周りに、どんなに勉強や仕事ができなくても、何故か人に寄り添いさり気なく優しい行動を取ることが出来る人はいませんでしたか?
実は、そういう人に限って、PQが非常に高く、実生活における頭の回転力が高く、いろんなことに気づける力が身についているのです。
だからこそ、相手に寄り添い、何を思って何を助けてほしいのか感じ取ることができ、さり気なくフォローできるのだと思います。
7. 空気が読める
相手の状況・立場を考え、自分本位の考えを押し付けない様にすることは、その場の空気をよみ気遣いを持つ行動につながります。
例えば、『ここでこのような発言をしたら相手が傷つくから止めておこう』と考えて発言を控えたり、いつもと表情が異なり、何処か元気がなさそうな人に対して、さり気なく『どうしたの?』と声を掛けてあげることができます。
こういった行動をとるには、その場の空気感を読まないと出来ません。
TPOをわきまえ、自分本位にならず、相手のことを考えるからこそ空気を読むことが出来、さり気なく気遣いが出来るのです。
物事を考える視野が広い
物事を考える視野が広い人ほど、その場の空気を読むのが上手です。
同じ空間にいるさまざまな人たちの、一人ひとりに対して『今この人は何を考えていて、何がしたいのかな?』ということを想像することが出来ます。
主観的な考えだけではなくて、他人の立場に立って物事を考えられるからこそ、空気を読んで行動出来ているのかもしれませんね。
場の雰囲気に合わせる
空気を読むことが上手い人は、その場の雰囲気に合わせて巧みに言動や行動を変えることが出来ます。
例えばあるパーティに参加した際に、そのパーティがとても気さくな雰囲気なら、自分も気さくに振る舞うことが出来るでしょう。
また、パーティが格式高いものなら、それに合わせてきちんとドレスやタキシードを着こなして、上品な振る舞いが出来るでしょう。
その場の雰囲気に合わせて、相応しい振る舞いをすることで、周りの人たちへ気遣いになっているのです。
自己主張しない
気遣い上手な人は、無暗に自己主張をすることはありません。
むしろ自分の話は控えめにして、他の人たちの話をよく聞こうとします。
誰でも、自分の話を誰かに聞いて欲しいと思うものですが、そうした他人の承認欲求に対しても、満足させてあげられるような気遣いを持っています。
もちろん尋ねられたら、隠さずに自分の話もするでしょう。
しかし基本的には、自己主張を抑えて他人を優先にしています。
8. 想像力豊か
自分本位の考え方で凝り固まっているような人が、相手の立場を考え気遣いのある行動をとる事は難しいでしょう。
想像力豊かで、ちょっとした変化を見逃さず、相手の立場・状況を読み取ることが出来なければ、さりげない気遣いは出来ないのです。
想像力というのは、創作活動(クリエイティブ)なものに対して指し示した言葉のように感じる人がいるかと思いますが、それは創造力のことを意味し、想像力とは全く別の意味を持つものです。
ニュアンス的には似通った部分もありますが、創造力とは全くない物を創り出すことであるのに対して、想像力というは、実際に存在するもの・知識を元に発想する能力のことを指し示した言葉を意味しています。
つまり、気遣いができる人が持つ想像力とは、今ある環境・状況を一つの知識として吸収した上で、相手の立場に立って、何が必要なのか感じ取る能力を指し示しているといえるでしょう。
このような能力を持っているからこそ、さりげない気遣いが出来るのです。
9. 誰に対しても分け隔てなく親切
自分本位で、損得勘定で動く気遣いの出来ない人は、大抵、人を差別的に見比べ、自分に対して優位に働く人には優しく接し、優位に働かない人は不親切に接するところがあります。
これは、決して珍しいことではなく、誰しも自分本意なところを持っていて、そのような感情を大なり小なり持っているものです。
しかし、気遣いのできる優しい人は、そういう考えを捨てて、誰に対しても平等に接するよう心がけています。
そこには生まれや文化の違い、貧富の差など一切関係なく、同じ一人の人間として接し、優しく寄り添う心があるのです。
だからこそ、気遣いのできる人は、相手の状況・立場をしっかり考え、何に困っているのかを感じ取り優しく気遣いの出来る行動を取れるのでしょう。
10. 何事にもマメである
何か悩み事を抱えたり、困窮することが発生したりするタイミングは、相手のタイミングで発生するわけで、時に自身が忙しくて疲労困憊になっていても、そんな状況に関係なく訪れることもあるでしょう。
人はそれほど強くはありませんので、大雑把な気質の人ほど、そういうと期に発生してしまった相手の困り事・ピンチに寄り添うことをせず、面倒臭がってしまいがちです。
しかし、気遣いのできる人は、違います。
どんな状況にあっても、できるだけマメに、相手に寄り添い行動を取ることが出来るのです。
例えば、仕事で忙しい状況でもちょっとした空き時間を利用して、彼女にメールを送り寂しくさせないというのも、ちょっとした気遣いです。
こういったことがしっかりできる人ほど、気遣いのできる人と人は見ているのです。
11. 素直に人の話を聞き入れる
どんなに気遣いができる人であっても、その人の考えと、相手の考えが全く同じということは絶対にありえません。
人は十人十色であり、生まれも違えば育った環境も異なり、考え方はバラバラです。
だからこそコミュニケーションは非常に重要であるとも言われています。
そんな中、素直に人の話を聞き受けられなかったどうなってしまうでしょうか。
おそらく、身勝手で独りよがりな考え方をする人へと育っていってしまうでしょうし、そういう人が気遣いが出来ると言われることはないでしょう。
気遣いができる人は、相手の状況・立場を考えられる人であり、そのような人になるためには、相手の話を素直に聞き入れ、相手の気持ちに寄り添うことが必要です。
そういった素直さを持ち合わせてこそ、初めて気遣いができる人になれるのでしょう。
12. 周囲から頼られる
相手の困ったこと・悩み事を感じ取り、さり気なく手を差し伸べ手助けしてくれる気遣いのできる人は、苦しいと気に助けてくれる貴重な存在であり、何かあったときに人はその人を頼ってしまいます。
決して万能ではないのかもしれませんが、一人で不安を抱えることなく、一緒に悩みながら問題を解決するために動いてくれます。
これ以上安心できる頼りがいのある人はいないでしょう。
見返りも全く求めることなく、優しく笑顔で接してくれる気遣いを見せられるからこそ、周囲から頼れる存在として慕われるのです。
頼られることで自分の成長に繋がる
周囲から頼られてばかりだと、頼られている人が大変に思えてしまうかもしれません。
しかし、人に頼られやすい人というのは、誰かに頼られることによって、それを自分の成長へときちんと繋げています。
例えばある人の残業を手伝ってあげたら、その人との関係を良好に築けるようになるでしょう。
自分も残業になったときにはどうやって仕事を片付ければいいのかを考えるいい機会にもなります。
そうやって頼られることで、自分の成長へと繋げているのです。
周囲から自分の能力が高いと認識される
人を助ける機会の多い人は、自然と周囲から『あの人は能力のある人だ』と認識されます。
それだけたくさんの人たちを助けてあげて、頼りにされているのですから、高い評価を受けるのは当然と言えるでしょう。
人から頼られることは、自分も重荷を背負うことになるため大変でしょう。
しかし、そうした人助けや気遣いの積み重ねによって、その人自身の評価を上げることにも繋がっているのです。
13. 友達が多い
皆さんは、常に自分のことを考え、相手を貶めるようなタイプと、自分のことよりも相手を優先させ優しく接してくれる気遣いのできる人と、どちらと友達になりたいですか?
やはり、気遣いできない自分本位の人よりも、気遣い出来る優しい人と友だちになりたいと考えるのが普通だと思います。
気遣いの出来る優しい人は、困った時・辛いと時にそっと寄り添ってくれる一面を持った人です。
そういう人ほど、相手からも心を開いてもらいやすくなり、友達になってくれる人が増えていくというのも当然ですよね。
多くの人と接する
気遣いが出来る人は、日頃からよく周りのことを観察して、たくさんの人を助けてあげています。
そのため、自分本位な考えで行動する人よりも、より多くの人たちと出会う機会や、接する機会が多いです。
たくさんの人と出会い、その人たちを助けてあげているのなら、助けた人たちからは慕われて、仲の良い友達関係になることは自然の流れと言えるでしょう。
人のタイプを分析できる
気遣い上手な人は、人のタイプを分析する能力に長けています。
『この人は短気だな』『この人は正義感が強いのだな』と、人によってタイプをきちんと分析出来ますので、その人その人に合わせた接し方や対応が出来ます。
だからこそ誰とでもいい関係を築けますし、友達の数もどんどん増えていくのでしょう。
14. 人にプレゼントをするのが好き
見返りを求めてプレゼントをするとか、お中元・お歳暮など、儀式的な贈り物をすることはあっても、見返りを一切求めず、何度もプレゼントをする人は、意外と少ないですよね。
人は相手に何かを贈ることで、自分がどこか損をしてしまうと、心の何処かで考えてしまいがちです。
しかし気遣いのできる人は、相手の喜びが自分の喜びのように感じられる気質を持っているので、とにかくプレゼントをするのが好きだったりします。
もちろん、無理のない範囲でのプレゼントが大前提だとは思いますが、それでもちょっとした心配りをすることで相手に喜んでもらいたいという気持ちは、非常に暖かく嬉しく大切にしたい気持ちですよね。
まぁ、これがプレゼントの押しつけとなったら、また意味も変わってきますが、当然、気遣いのできる人たちは、その匙加減もちゃんと心得ています。
プレゼントをもらって喜ばれる最高のタイミングでプレゼントしてくれるので、非常にありがたい存在でもあるといえるでしょう。
気遣いのできる人たちは、こういう相手に寄り添った心配りが出来る心優しき人たちなのです。
15. 仕事は営業や人事が向いている
気遣いのできる人は、自分の意義主張をはっきり言わず、相手の立場・状況を感じ対応する能力の長けているので、意外と自分の意見を前面に押し出す仕事は向いていなかったりします。
特に創造性を求めるアーティストは、作品を通じて自分の主観を伝えることが出来ず、能力を発揮できない場合もあるでしょう。
一方、相手に寄り添うことが求められる、営業・人事においては多大なスキルを発揮することが出来るはずです。
例えば、営業なら、顧客の状況を見て、何に悩み・苦しんでいるのかを感じ取ることができ、自社製品の魅力と照らし合わせて、『この商品を使えば、その悩み・問題を解決でいますよ』とさり気なく提唱することが出来るでしょう。
それも、押し付けがましくではなく、スムーズに話をすすめることが出来るので、顧客たちも素直に相手の意見を聞き受け、商品購入を検討してくれるのです。
また、人事に関しても、特に近年はまだ不景気が続きリストラなども多いですが、そういったときですら、相手に寄り添い対応してくれるでしょう。
あくまで、これはほんの一例にしか過ぎませんが、この様に人と接する仕事において、気遣いのできる人たちは多大な力を発揮できます。
もしそういう人が就職を考えているのであれば、営業・人事辺りを狙ってみるのも良いかもしれませんね。
16. 自分からすすんで挨拶をする
皆さんは、『挨拶って必要?』、『何のためにするの?』とふと考えたことがありませんか?
物心が付いた頃から、何故か当たり前のように挨拶し、大人になり、社会のルールで常識と捉える方は多いと思います。
ですが、『何故挨拶が必要なのか?』と、その本当に意味は理解されていないという人も少なくないそうです。
実は、挨拶には、『(相手に対して)自分の心を開く』という大切な意味が隠されています。
『あなたの敵ではありませんよ』と、挨拶をすることで開示することで、警戒心を解き放ち、相手と触れ合うことが出来るのです。
気遣いのできる人は、その事をしっかり理解できているからこそ、自分から進んで挨拶をします。
やはり、何も意味が分からず、ただ常識とされているから挨拶しているというのではなく、その本質を極めて挨拶するほうが気持ちいいでしょう。
人はそういう部分をつぶさに感じ取ったりするところがあるので、心から気持ちよく挨拶できる人に対して気遣いが出来る良い人と、なんとなく感じ、良い付き合いをしていこうとするのでしょう。
コミュニケーションのきっかけを作れる
挨拶をすることで、コミュニケーションのきっかけを作ることが出来ます。
例えばあなた自身、『おはようございます』と挨拶をされたらそれに返事をするでしょう。
そのままの流れで相手が会話を始めても、それに違和感を抱くことはないと思います。
けれどもし、何の挨拶もなくいきなり相手から会話を始められたら、きっと戸惑ってしまうでしょう。
挨拶には、『これからお話しましょうね』というこちらの意思表示も込められているのですよ。
17. 人の悪口はあまり言わない
誰からか誹謗中傷を受けたり、嫌なことをされたりすると、人はストレスを感じ、相手の悪口を言いたくなる衝動に狩られることがあります。
もちろんその事自体決して悪いことではなく、誰にでも起こり得る自然のことで、ある程度は仕方のないことでもあると思います。
ですが、悪口を聞いている人にとっては決して気持ちいいものではありません。
気遣い上手な人は、そういうこともちゃんと理解し、陰次を叩くことはもちろん、人の悪口を言うこともほとんどありません。
もちろん一人の人間ですから、時には怒り、相手のだめな行動を指摘することはありますが、それは叱咤の部分でしか無く、悪口ではありません。
相手が傷ついてしまわないように気を使い、人の悪口を言わず、好意的に接することが出来るからこそ、気遣ができる人と人は好印象を抱くのでしょう。
悪口は良い印象を抱かれない
人の悪口は、それを聞く相手から良い印象を抱かれることはありません。
もしもある特定の人に対する悪口で、誰かと一緒に盛り上がっているのなら、それはたまたまたその人と考え方が同じだから悪口が盛り上がった、というだけのことでしょう。
同じ人に対する不満がある場合を除けば、誰かの悪口を言っている人がいるとすれば、その悪口の対象よりも、むしろ悪口を言っている当人に対する印象が悪くなってしまうことの方が多いのです。
他人の悪口は自分に返る
誰かの悪口を言えば、それがそっくりそのまま自分に返ってきます。
『そんなわけはない』と思っても、あなたが誰かの悪口を言えば、それはどこかであなたに対する悪口へと変わっていることでしょう。
人の悪口を言う人に対して、周囲では少なからずそれを不満に思う人がいます。
その人がまた別の場所で『あの人があんなことを言っていた』と悪口になり、結局は自分へと返ってきてしまうのです。
18. 人との出会いを大切にする
人は、必ず何かしらの出会いを経験しますが、世界のすべての人と出会っているかと言うと、決してそんなことはありません。
そもそも出会いというのは、必然ではなく偶然の賜物でしかありませんよね。
小学校入学で出会うクラスメイトにしろ、狙って全員と同じ学校に入りたいと、わざわざその地域に引っ越して仕事や生活環境をクラスメイトのご両親・家族全員が変えることなんてありません。
たまたまその地域で生活し、小学校に入学したことで出会った偶然の賜物でしかないのです。
ただ、そんなことをいちいち考えるひとは少なく、当たり前のように子供から大人へと成長し、社会の中で生活していくのが普通です。
しかし、気遣いできる人たちは考え方が少し異なり、この偶然の出会いを一つの奇跡と捉え、大切にしていくのです。
ある本に、『出会いは70億分の1の奇跡である』と掲載されていましたが、たしかにそのような奇跡が起こっていると思うと、大切にしたくなる気持ちも分りますよね。
何気なく通り過ぎてきた出会いを大切に捉え、相手とともに必要に応じてマメに連絡を取り合いながら、密に接していくことが出来るのです。
そのため、気遣いのできる人は、相手の状況・立場を汲み取り寄り添い合うことが出来るのでしょう。
一期一会を意識する
気遣い上手な人は、常に自分以外の他人へと意識を向けています。
どこで誰が、どんなことをしているのかをよく観察しています。
それだけ人に興味を持ち、人を気遣って行動出来るということですので、当然のように人との出会いの機会も大切にしています。
例え道で一言交わし合っただけの相手に対しても、一期一会を意識して、丁寧に対応しようとするでしょう。
ファーストインプレッションを重要視する
ファーストインプレッションとは、第一印象のことです。
気遣い上手な人は、誰とでも良い関係を築こうとしますので、このファーストインプレッションをとても重要視しています。
初対面の相手に冷たくされても、自分自身は気にすることはありませんが、自分から相手に対しては笑顔や礼儀を忘れずに接します。
そうすることで、相手に警戒心を解いてもらいやすくなることを、気遣い上手の人はよく理解しているのでしょう。
19.自分が犠牲になってでも人を助ける
つい場の空気を読み、相手のことを放置できずに自分のことを二の次にして手を差し伸べる人もいます。
そういう人の大半は、人のサポート・支援することが最大の生きがいであり、そのことで苦労を背負い込んだとしても一切文句を言うことはありません。
気遣いのできる人の多くは、とにかく相手の喜ぶ姿が最大の幸せという、奉仕に満ちた考えの持ち主であるため、相手に寄り添った考えで、気遣いの上手さを見せることが出来るのです。
ただ、本来ならば、自分が犠牲になってしまう場合は、流石に親切にできないのが心理だと思うのです。
少し行き過ぎてしまうところがあるのか、自分を犠牲にしてまで助けてしまうところがあります。
それは、相手のことを放置できない優しすぎる気質の表れだとは思いますが、そのことでボロボロになっては意味がありません。
気遣いの上手い人ほど、そういうコントロールが出来ず、つい自分を犠牲にしてまでも手を差し伸べてしまうのでしょう。
自分の利益を考えない
他人を優先にして自分を犠牲にする人は、自分の利益はほとんど考えていません。
『最終的に自分にも少しくらい取り分があればいいかな』と考えながらも、結局はすべての取り分を他の人に渡してしまうのです。
損な性格をしているように思えますが、なかなか普通の人には出来ないことですよね。
気遣い上手は生き方上手
気遣いが出来る人というのは、良い人間関係を築きやすく、また人にも好かれやすい傾向にあります。
そのために、世渡り上手で、周りの人達と比較して生き方が上手く見えるようなライフスタイルを取っています。
では、具体的にどのような部分で生き方が上手いと思われるのか、その特徴を見ていきましょう。
気遣いは育った環境の影響が大きい
気遣いの上手さというのは、決してすぐに身につくものではなく、生まれ育った環境などの影響を受けて初めて身につくものです。
ご両親が優しく相手を思いやれるタイプの人であれば、人に親切するようにと幼い頃から教えられたはずです。
それが自ずと、相手の立場・状況を考えながら手を差し伸べる気遣いの上手い人へと成長していくでしょう。
また、幼い頃から身についた気遣いの上手さは、何かしらの打算から生まれたものとは大きく異なります。
純粋に親切と受け止められることが多く、相手に好印象を与え、人間関係を良好なものとしてくれる可能性が高くなるために、ある種、何かと恵まれているということも出来るでしょうね。
兄弟が多い
兄弟が多い人も、子どもの頃から周りに対して何かと気を遣うことがあったでしょう。
欲しいものを譲ったり、おもちゃを譲ったりして、自分以外の誰かの気持ちを考えるという機会に恵まれることは多かったはずです。
自然と子どもの頃からの習慣で、周りの人に対して気遣いが出来るようになっている人が多いのでしょう。
人間関係を良好に保つことができる
気遣いの上手さというのは、相手のことを考えながら行動していくことでもあるので、人間関係・仕事にも大きく活かされ、良好な関係を気づいていくのにも大きく効果を発揮してくれます。
もちろん、本人としては、決して何かしらの見返りを求めているわけではありません。
ただ純粋に相手のことを考え、少しでも喜んでもらおうと気遣いしているに過ぎない話なのです。
それが結果として、時に人間関係を最高なものにするエッセンスとなってくれることもあるのです。
気配りしすぎるとどうなる?
場の空気を読んで気配りすることは、人間関係を良好にしていくためにも時に必要なことではあります。
だからといって、気配りしすぎてしまのも禁物で、度を過ごしてしまうことで色々デメリットも生じてしまいます。
では、気配りし続けるとどんな悪いことに遭遇してしまうのか、その一部をご紹介していきます。
1. 本人が気疲れしてしまう
気遣いすることは決して悪いことではありませんし、非常に大切なことです。
ですが、人は万能ではありませんので、あまりに気遣いばかりしてしまうと、本人が気疲れしてしまうでしょう。
状況によっては、気遣いするのが当たり前とみなされ、何かと不遇を受け続け、心が破綻してしまうなんてこともあるかもしれません。
いくら気遣いが上手いと言っても一人の人間であることに変わりありません。
その気配りを喜んでもらえるのならまだしも、やって当然とみなされて喜ばれもしなければ、次第に心も疲弊してしまいます。
いくらなんでも本人が気疲れしてしまったら意味がありませんので、気遣いも程々にしておきましょう。
求められている以上の行動を取る
つい気配りをし過ぎてしまう人は、普通の人以上に何かと周りの様子をうかがい、細かく観察していることがよくあります。
『そんなことまであなたが気にしなくてもいいのに』ということにまで目を向けて、自分から相手のためになろうと行動しますので、人から求められていること以上の行動を取ってしまいます。
それは美徳でもありますが、やり過ぎるとその人自身が疲れてしまいます。
些細な出来事に敏感になる
気疲れするくらいに周りを気遣う人は、周囲の些細な出来事や変化にとても敏感です。
例えば誰かがお金を落としたら、放っておけば本人がさっさと拾うところを、反射的に自分も拾って相手に渡そうとします。
目の前にお金が転がってきたならまだしも、少し離れたところからわざわざ拾ってあげようと行動します。
そんなことを毎回繰り返していたら、疲れてしまうのも仕方がないでしょうね。
2. 相手に気を遣わせてしまう
ごく自然な形で、無理なく気遣いできている状況であれば、相手も素直にそのことに対して喜んでくれます。
しかしそれが、自身がボロボロになってまで気遣いしているとわかると、流石に相手も無理をさせてしまっていると変に気を使ってしまうことになりかねません。
度を過ぎた気遣いは、相手との関係性までもギクシャクしてしまう事があるので、あくまで無理のない範囲でさり気なく気遣いを見せるのが、上手い気遣いの魅せ方だと思いますよ。
気を遣いすぎて自分が楽しめていない
周りに気を遣いすぎると、自分自身が楽しむ余裕まではなくなってしまいます。
鍋や焼肉を食べに行って、人の分をよそってあげたり食べごろを教えてあげたりばかりしていると、自分の分を食べることが出来ませんよね。
本人はそれで満足かもしれませんが、気遣われる方は『なんだか申し訳ないなぁ』と思ってしまうのです。
本末転倒となる
気遣いも過ぎれば反対に相手に気を遣わせてしまいます。
本人はそんなつもりはなくても、過剰に気遣われることで、相手に対するプレッシャーになってしまうことがあるのです。
あなた自身、きっと誰かに何から何まで気を遣われたら、相手に申し訳なく思って自分も相手を気遣おうとしてしまうでしょう。
気遣いしすぎることで、暗黙の内に相手にも意図せず気遣いを強要してしまうこともあるので、注意しなければなりません。
3. 相手にとって都合の良い人になってしまう
気遣いの上手い人は自己犠牲を厭わず、相手の状況・立場に合わせて動いてしまうので、善意として受け取れる一方、善意を利用して都合よく使ってしまおうという人も中には出てきます。
『都合のいい女』という言葉も耳にすることがありますが、これは、自分に都合よく尽くしてしまう女性に対して差している男性目線の言葉です。
あまり聞こえはよくありませんが、実際問題、そういう人がいるというのも事実です。
もちろん、気遣いの上手さというのは人間社会で生きていくために必要なスキルだと思いますし、大切なことだとは思うのです。
ですが度を過ぎると、そのことに付け入れられ、都合良く使われてしまうこともあるので気をつけましょう。
利用されやすい
気遣い上手な人は、大抵の場合はそこまで相手に見返りを求めることはありません。
しかしだからこそ、ずる賢い相手からは都合よく利用されてしまうことが多いのです。
ジュースやタバコ代などをちょこちょこ貸して、それが返ってこなかったり、待ち合わせで毎回のように相手が遅刻してきて、まったく悪びれることがなかったりと、『あいつは許してくれるから適当でいいや』と都合よく利用されてしまうことも少なくないでしょう。
4. 人に騙されやすい
時に犠牲をも厭わず、相手のために行動できる気遣いのできる人は、ある意味お人好しという見方もできます。
気遣いばかりしてしまうと、そのことが裏目に出てしまい悪い人に騙されてしまうという不幸に見舞われることもあるでしょう。
もちろん、それでも気遣いのできる人は、人間不信になることなく、人との縁を大切に気遣いし続けていくのだと思います。
ですが、世の中そんなに良い人ばかりではありませんし、騙されやすい気質の人とわかると、その人をターゲットに騙し続ける人も増えてきます。
気遣いしすぎる行動には注意も必要と心得ましょう。