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「お体に気をつけて」とはどういう意...(続き5)

あとは、相手の症状に即した文面をしっかり「書く」ということに神経を使うことでしょう。

相手の怪我や体の具合を案じる文章のはずなのに、全く気遣いのかけらも感じられないような文章を送ってしまう事の方が使い分け以上にダメージを残してしまいますからね。

「お体に気をつけて」の言い換え

それでは次に参りましょう。

今度は「お体に気を付けて」の言い換えとなる表現のご紹介です。

相手の健康や体調の具合を心配して声をかける「お体に気を付けて」。

その他の言い換えとしてはどのような言い方があるのでしょうか?全部で5個、ご紹介致しましょう。

ご自愛ください

「お体に気をつけて」の言い換えの最初の1つ目は「ご自愛ください」です。

「ご自愛ください」とは、「自分自身を大切にしてください」という意味になります。

よって「お体に気を付けて」の言い換えとして「ご自愛ください」は十分通用する表現方法となるわけです。

ただここでちょっと使用する際の注意を1点あげておきますが、それは「お体をご自愛ください」とは用いないことなのです。

「ご自愛」の「自」はその人の体のことを指しています。

よって「ご自愛」の前に「お体」という言葉をつけてしまうと「あなたのお体の体を大事にしてください」という変な日本語になってしまうのです。

「ご自愛ください」は年配の方にも使える便利な言葉なのですが、言葉の意味を正しく理解していないと、とんだ「恥」をさらしてしまう結果になりかねません。

よって「お体」と「ご自愛」の正しい意味をよく理解し、2つを合体させた用い方をやらないよう、注意しておきたいところですね。

「ご自愛ください」は相手の健康状態に配慮を施したとても礼儀正しい言い方です。

せっかく使うのですから誤った使い方にならないよう注意しましょうね。

お労わりください

「お体に気をつけて」の言い換えの2つ目は「お労(いたわ)りください」です。

「労わる」という漢字に「お」をつけたものになるわけですが、その意味はといいますと、

「思いやりをもって物事を扱うこと。

またはねぎらう事」という意味になります。

よって「おいたわり」は「あなたの体や健康に対して思いやりの心をもって無理をせず、ねぎらうくらいの気持ちで優しく接してあげてください」という意味合いになってくるでしょう。

まさしく「お体に気を付けて」という意味にほぼ一致してくる、という訳ですね。

この「労わる」という言い方は、相手がこちらにとって非常に重要な関係を結んでいる場合や懇意以上の関係にある人に限定して、用いる機会が増えてくる、とも言えるでしょう。

そういった意味では普段はあまり身近な人に対しては使わないケースが多いかもしれません。

それは「労わる」という漢字を読めない人が結構、いらっしゃるという実態が物語っているでしょう。

まあ、日常的には「お体に気を付けて」と使っておけば大抵の事には対応できますからね。

お風邪など召されぬよう

「お体に気をつけて」の言い換えの3つ目は「お風邪など召されぬよう」です。

「お体に気を付けて」には当然ながら「風邪」というものを意識した真意が見え隠れしていますよね。

よって「お風邪など召されぬよう」は余計な事を一切省略してズバリ「風邪に気をつけてくださいね」、というニュアンスを込めた言い方になっているのです。

人間が体調を崩す時というのは、決まって「風邪」を引いた時、と大昔から相場が決まっているようですね。

それくらい「風邪」は人間がいくら注意していても引いてしまう「万病」と言える訳です。

だから人々は「風邪」に対して注意を払ってきました。

周囲の人が風邪気味ならば自身も移されぬよう万全の注意を払ってきました。

それはたかが「風邪」と侮ることによって、症状をより重くしてしまう事を肌で感じていたからです。

だからこそ、「お体に気を付けて」に匹敵するかのごとく「お風邪など召されぬよう」という名文言が誕生したのかも知れませんね。

昔から「風邪は万病の元」と言われてきたくらい、人々は「風邪」に対して必要以上に神経を尖らせてきたのがよく分かりますね。