ご回復をお祈りしています
この回復というのは、少しずつ回復に向かうという意味があります。
他者に対して使っても良いものであり、嫌な顔をされる事はないでしょう。
むしろ自分の事を心配してくれるなんて嬉しいと思ってもらえるますよ。
ここで重要なのが回復という所です。
誰でも一気に良くなる訳ではないので、少しずつ良くなっていくという回復を使っている所がミソと言えます。
誰でも一気に治ってほしいとは思いますが、人間の回復力的にはそれは無理な話ですよね。
そういう意味も含めて回復という言い方は良いものなのです。
似た言い方の快復という言葉もありますが、これは全快という意味合いを持ちます。
ニュアンス的にはちょっとおかしいので、使用しない方が良いでしょう。
この言葉を使用する際は「1日も早いご回復をお祈りしています」という、何かしら言葉を一緒にすると印象がぐっと良くなります。
これは入院している人にも使用する事が出来ますよ。
「1日にでも早く退院出来る事をお祈りしております」という風にも使えます。
これは関西方面のみなのか分かりませんが、ズケズケ言う人だと微妙なツッコミはされる事があるのです。
「祈るよりも何かしてくれ」という無茶振りをされたことがあります。
多分人を見ているのかもしれませんが、笑うしかなかったですね。
体調が悪い人を気遣う意味
「お大事になさって下さい」という言葉は、ご回復をお祈りしていますやお身体を大切にしてくださいという意味も込められています。
体調が悪い人を気遣う意味の挨拶と言っても良いでしょう。
反対に体調が良い人に使うと変な顔をされます。
もうすでに全快している人に向かって言うのは違いますからね。
体調が悪い時だからこそ、気を遣わないといけないのです。
やっぱり他者がしんどそうな時って無条件に心配しますよね?
梅雨時期や冬場など季節の変わり目の時期ほど体調を崩してしまう人もいます。
おはようなどの挨拶とは違い、相手が体調を崩してしまっている時限定の挨拶ではありますが、気遣いが出来るかどうか言葉の所作で大きく変わってくるものです。
「お大事になさってください」の使い方
相手が体調を悪くした時に使用されるものですが、お見舞いに行く時などよくお大事にという言葉を使う事がありますよね。
「お大事になさってください」とは、お大事にの丁寧語です。
お大事に単体のみで良いとされていますが、それだけだとちょっとだめなんですよ。
どういう意味の違いがあるか、またどんな使い方をするのが正解なのか、そして「お大事になさってください」を使用した時、どういう効果があるのかを詳しくお伝えしていきましょう。
嫌いな上司でも体調が悪そうな時ほど、「お大事になさってください」と声をかける事で良い印象を持たれるかもしれません。
目上の人に使う丁寧な言葉
目上の方に使用できる丁寧な言葉の1つとなります。
「お大事に」のみはかなり簡単に言っている言葉であるので、目上の方に使用する場合は「お大事になさって下さい」などを付けるのが適切ですね。
家族や友達など親しい間柄であれば簡略された言葉である「お大事に」のみで構いませんが、他者によっては品位がないと思われてしまうでしょう。
もし自分が上の立場の人間として、下の者から「お大事に」とだけいわれたら良い気はしませんよね?
目上の方に使う言葉でも、「お大事に」単体のみはNG行動だと思って下さいませ。
「お大事になさって下さい」の「お大事に」の後に続いている言葉は、尊敬語が含まれているので目上の方に向ける言葉としておかしくないのです。
また別の言い方でも「お大事にして下さい」という言い方もあります。
この言い方は悪くはないのですが、ちょっと命令形のように聞こえるので、もしかしたら「お大事に」単体よりも悪い印象を与えるかもしれませんよ。