滅相もないという言葉は謙虚に断りつつ否定するの意味をふくむとはお伝えしましたが、わかりやすい言葉があります。
例えば「ありえない」や「濡れ衣」としても使用される場合があるのです。
さすがにビジネスで上記の言葉を使うのは論外ですよね。
かなりキツイ言葉になってしまうので、口にすると相手と険悪なムードになってしまうでしょう。
そうならないためにも、やんわりと否定する言葉というのは必要なのですが、ある程度教養がないと言葉の裏を解釈する事など出来ないんですよ。
ビジネスシーンになると、わからない事は自分で調べろと言われます。
仕事の作業に関しては先輩方は教えてもらえますが、さすがに言葉の裏までは細かく教えてくれるような人はいないですね。
京都の人って本音を言わず態度で察しろみたいな感じですが、「とんでもないです」も同じ様なものだと思っておきましょう。
とんでもないと相手から言われた場合、ちょっと警戒しておいた方がよいかもしれません。
自分はもしかしたらとんでもない間違いをしているのでは?という意識を持っておくと、過信する事もなくなります。
️「とんでもないです」の使い方
「とんでもないです」の使い方は、最近よく使われている気がします。
私もプライベートで誰かと接する時、よく「とんでもないです」を使用しますね。
同僚や格下だけではなく、目上の方にも使用できますので、ボロが出しにくいんですよ。
いい意味も悪い意味も含めている言葉なので、多少ダブルミーニングを含みたい時などに使用しています。
元々の使い方はとんでもないことですやとんでもないことでございますだったそうですが、現在はとんでもないで使われていますね。
言葉の使い方を知る前に、元々はどんなものだったのかも知っておいて下さいませ。
もともとは「とんでもないことです」
とんでもないについてですが、子供の頃聞いて一体何が無いのだろうかと疑問に思った方はいませんでしょうか?
今から10年以上前まではとんでもないことですというのは当たり前に使用されていた言葉でした。
その前まではとんでもないですを使う方が変だったみたいですね。
元々とんでもない自体1つの形容詞なのです。
とんでもない+ことですを付け足して使用しているので日本語としては文章が成り立っていないという認識を持たれていました。
ちなみにとんでもないの由来に関して、「途でもない」という言葉が進化した言葉とされています。
途でもないという言葉なんて聞いた事ありませんよね。
この言葉は人の通りから外れているという意味になります。
昔からこのような使い方をしてはいましたが、変化して現在のような使い方になったと言われているのです。
「とんでもないことでございます」とも
一昔前までは当たり前のように使われていた言葉の1つでした。
ちょっと言いにくいですけど丁寧な感じがしますよね。
しかし現在ではこの言葉は「あなたが称賛した事はとんでもない事」という言葉に変換されてしまうとの事で、使用禁止に近いワードになっています。
褒めてもらったのにその言いぐさはなんだとなってしまいますからね。
よく丁寧な言葉を使いたいと思っている人間ほど、落とし穴に落ちやすい状態になってしまっているので気をつけて下さい。
下手をすると相手に対して、侮辱してしまっている状態になるので嫌な顔をされてしまうでしょう。
ただこの言葉の意味をちゃんと理解していない人もいるので、そこまで変な顔をされる事はないでしょうが、使用している人はいないので変な言葉を使う人と思われてしまいますよ。
変に丁寧すぎてしまうと返って鬱陶しいと認識されてしまいますからね。
平安時代くさいですが、この言葉を正しく使いたいのであれば、「とんでものうございます」が正しいのです。
ただ一般的に使用できる言葉ではないですよ。
どう頑張って聞いても旅館の女将さんくらいしか似合いませんもの。
現在は「とんでもないです」「とんでもございません」でOK!
現在では「とんでもないです」、もしくは更に丁寧語にした「とんでもございません」というのが当たり前になっています。