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「とんでもないです」とはどういう意...(続き4)

後者のとんでもございませんは、かしこまった感じですね。

一般企業では聞く事はありませんが、とんでもございませんというのは百貨店など接客業としてトップレベルなところでは耳にする事があります。

とんでもないですは普通に使用されますが、実はこのとんでもございませんという言葉、元々文法的には間違った使い方だそうです。

今は大手企業でも使われている事が多いので、気にせず使っていますが現代的な言葉のようですよ。

文法的には間違っているかもしれませんが、今は当たり前のように使われているのでそこまで気にしなくても良いと思います。

万が一指摘を受けた際は、「とんでもない事でございます」という風にいい改めましょう。

ただし強い否定をする場合のみ、とんでもございませんを利用しても大丈夫です。

文化審議会が発表した「敬語の指針」

今から10年以上前、文化審議会にが発表した「敬語の指針」の中にとんででもないですは含まれていました。

「敬語の指針」なんて初めて聞いた方も多いと思いますが、敬語が使いにくいと感じている人が圧倒的に多く、社会や一般教育など様々な分野で使用される現代の敬語の基盤や認識のようなものだと思って下さい。

昔では敬語は当たり前のように使われていました。

その昔親兄弟でも普通に敬語を話すのが当たり前でしたからね。

今私も当たり前のように敬語を使ってはいますが、使いだしたのは社会に出てからです。

それまでは敬語を使うのなんて出来ませんでした。

学生の内は中々使えない人の方が多いと思います。

そういう人達向けへのマニュアルみたいなものかもしれません。

敬語の種類に関してですが、大きく分けて2つあるという事はご存知でしょうか?

1つ目は「仰る」などの尊敬語ですね。

自分に使うものではなく、相手の行動などを丁寧に述べたものです。

これ結構勘違いする事が多いんですよ。

2つ目は丁重語とも呼ばれる謙譲語になります。

謙譲語は自分に対しても使うものとなりますのでご注意下さい。

この謙譲語は使用頻度はとても高いのですが、相手側に使う言葉と自分に使うべき言葉がごっちゃになってしまっている事があるので、慣れていないと恥をかいてしまう事があります。

例として自分に使う謙譲語は「申し上げます」や「参ります」などですね。

相手に対して参られましたとかは言わないでしょう?

今回の主役であるとんでもないですは、3つ目の丁寧語に入ります。

丁寧語というのは相手に対して丁寧な言葉を使うというものになり、どんなものかと言いますと皆さんも耳にした事が多い「です、ます」口調だと考えて置いて下さい。

当たり前のようにしようしていますが、「です、ます」口調は敬語の基礎と言っても過言ではありません。

とんでもないですは元々一昔前では変な敬語とはされていました。

しかし「敬語の指針」によって現代の敬語として認定され、今現在当たり前のように使用されています。

それまではとんでもないですではなく、とんでもないことというのが当たり前になっていました。

このように反対に言えば今現在使用すると変な日本語もあるという事ですね。

この「敬語の指針」は知っている人は知っているでしょうが、何しろ新社会人の皆さんにとってはまだ少年少女だったので認知している人は少ないです。

むしろ知っている人の方が凄いと思います。

この「敬語の指針」はとんでもないだけではなく、その他にも使える敬語はたくさんありますので是非見てみて下さいませ。

もちろん目上の人にも使える

もちろん目上の人にも使用できます。

そのまま「とんでもないことです」と言えば、別におかしいことはありませんよ。

目上の人に使用する場合は基本的に褒められた時でしょうか?
せっかく目上の方が褒めてくれたのです。