5.すぐ泣く
女々しい男はすぐに泣きます。
一般的に女性の方がすぐに泣くというイメージです。
しかし、女々しい男は女性と同じくらいすぐに泣いてしまうわけです。
例えばA君は高校に入ってすぐ友達ができましたが、その友達にからかわれすぎて泣いてしまいました。
すると友人たちはその人のことを「めめ」と呼ぶようになったのです。
「女々しい」の「めめ」です。
なんともぴったりなあだ名ですね。
このように女々しい男はすぐに泣いてしまいます。
どうしてなのでしょうか。
それはとても繊細な心の持ち主だからではないでしょうか。
繊細で敏感だからこそ、小さなことに反応して涙がでてしまうのです。
涙というのは、自分でコントロールできるものではありません。
涙を出したくないと思っても、勝手に流れてくるものです。
涙を我慢することほど、辛いものはありません。
それくらい、涙は自然に流れてくるのです。
ですから、女々しい男が泣くのも仕方のないことと言えば仕方のないことです。
小さなことが刺激になって体が反応して涙を出してしまうのです。
また「男は泣くもんじゃあない」と昔からよく言われています。
だからこそ、すぐ泣く男は女のようで「女々しい」と名づけられたのではないでしょうか。
しかし、泣くこと自体は悪いことではないのです。
あたかも悪い事のように言われていますが、そうではありません。
泣くこと自体は、苦しくなった気持ちを一気に解放できる手段としてとても有効なものなのです。
ですから、できれば辛くなったらたくさん泣いた方が体にはいいわけですね。
それを「泣くもんじゃない」などと言われ続けているから、女々しい男たちはつらいわけです。
本来ならばたくさん泣いた方がいいはずなのに、世間にはそれを良としない傾向にあるのです。
トラブルがあったときに泣いてその場を回避しようとする
何かトラブルがあったとき、女々しい男は我先に逃げようとします。
それはめんどくさいことに巻き込まれたくないからではないでしょうか。
悪い表現で言えば、「卑怯」とも言えますね。
みんなはまだ戦っているのに、自分だけそこから逃げるという行動は卑怯になります。
しかし、卑怯と言われても女々しい男は逃げたがるのです。
めんどくさいことに巻き込まれたときに、自分が言い返したり強くあることができないことを知っているからこそ、逃げるのです。
それはある意味、自分を守っているとも言えるでしょう。
そう考えると、回避するというのも悪い事ではないかもしれませんね。
自分の弱さを知っていて、自分を守るために逃げる、これはむしろ素晴らしい事なのです。
しかし、周りから見れば「あいつはすぐに逃げる」という評価になるのですね。
悪くなれば「すぐに逃げるからあいつには何も頼めない」などということになります。