特に最も聞きたいと思っていた箇所の回答が思った以上にずさんだったのでしょう。
だから、質問者は想像以上に烈火の如く怒りが煮えたぎったのでしょう。
こういった場合の「お粗末」も相手に対する本物の怒りが表現されてきます。
仕事における「質問」というものは真剣勝負です。
不誠実な対応は絶対にやってはならないものですよ。
随分とお粗末な考え方だ
「お粗末」を他者に対して使うときの例文の3つ目は「随分とお粗末な考え方だ」です。
相手の意見や考え方が理に叶っていなかったり、的を得ていない稚拙な意見の時によく使われてしまうパターンです。
しかしながら、実は「お粗末」と発言した方の人間にも、周囲を納得させられない稚拙さはあるのです。
その自分の不十分さを隠そうとする魂胆がこの「お粗末」発言に見え隠れしているのですよね。
議論や口論となった時に「君の意見はお粗末だ!」と言い張るのは自分の考えに欠陥があるからこそ、それを正されるのが我慢できないためについ感情的になって発言してしまう傾向があるのかも分かりません。
感情的にならずに「君の意見は随分とお粗末だ」と冷静に言えるのなら、相手もそれほどあなたの事を敵と思わずに議論を続ける事が出来るでしょうね。
お粗末なやり方で誠意を感じられない
「お粗末」を他者に対して使うときの例文の4つ目は「お粗末なやり方で誠意を感じられない」です。
「誠意を感じられない」と思うから相手の行動がお粗末にみえる、という事ですね。
相手が何か不始末をやってしまいその処理を行ったのですが、そのやり方があまりにずさんで相手の気持ちを考慮していないばかりか、ますます不愉快に思わせることになってしまい、とうとう、相手の人を怒らせてしまった。
その一連の行動に対して「お粗末」という判断を下した、という訳ですね。
まあこの場合、相手の好意全般を指して「お粗末」と言ってくれているのですから、怒った方の人は良識があるという事です。
そうでなければもっと罵った汚い言葉を投げかけて来ていたかも知れませんよ。
高価な洋服を買ったのに生地や裁縫がお粗末だ
「お粗末」を他者に対して使うときの例文の5つ目は「高価な洋服を買ったのに生地や裁縫がお粗末だ」です。
せっかくそれなりにお金をはたいて高価な服を買って「悦」に浸っていたのによくよく見れば、その服の生地や裁縫があまりにお粗末なものだったので、その服を買った人が立腹している、というケースですね。
この場合、服を買った人はまだ直接、服を買ったお店に文句を言う前の段階なのでしょう。
恐らく家族か知人に愚痴っている段階なのでしょう。
買ったお店に苦情を言いに行くかどうかはこれからの判断です。
今回の「お粗末」の中身は、服の出来上がりに対してのものですね。
服の生地や裁縫があまりにいい加減でずさんだったのです。
お金の価値に見合うものではなかった、という事ですね。
高額な商品は、その価格に見合った満足感を顧客に与えるからこそ、高い値段を払って購入しているのです。
その満足感を奪うような売り方をしているお店、下手をしたら訴えられてしまうかもしれませんからね。
高級料理店に行ったのに、出てきた料理がお粗末だった
「お粗末」を他者に対して使うときの例文の6つ目は「高級料理店に行ったのに、出て来た料理がお粗末だった」です。
今回のお粗末の対象は料理です。
また価格に見合わない商品に対する怒りの気持ちが「お粗末」となっています。
人は「食」に対してはそれぞれこだわりというものがあるでしょう。
何を食べても無言の人。
何を食べても味がわからずパクつく人。
あるいは食材や食感を大切にしている人。
などなど。
先にご紹介致しました「服」と同じく「食べ物」にこだわりをもってお金をかける人は多いはずです。