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義理と人情は仕事に必要?大切にする...(続き5)

自分がこの人に出会ったのは何か意味があるはずだと、義理堅い人は考えます。

そして、一人一人との出会いを大切に考えるのです。

考えてみれば、これだけたくさんの人がいる世界です。

街を歩いていて、たくさんの人間がいたとしてもその人達とは何の接点もありません。

しかし、どこかで自分の接点と交わってくる人間が出てくる。

これは偶然や様々な要素が折り重なっての出会いなのだという認識が必要ではないでしょうか。

義理人情に厚い人はそういった感覚を常に持っているのだと思います。

恩をいつまでも忘れない

今のあなたがいるのは誰のおかげですか?

今一度考えてみてください。

自分を生み、育ててくれた両親、理解してくれる兄弟、指導してくれた先生、相談にのってくれた上司、共に助け合ってきた友達といった具合に、何人かいると思います。

その人達のおかげで今、自分はここにいることができているんだという恩を決して忘れてはいけません。

義理人情を大切にする人は、恩を忘れることはないし、恩に報いるような生き方を志しています。

ポジティブ思考

前向きに生きる、ポジティブに生きるというのも義理人情に厚い人の特徴と言えるでしょう。

人の縁を大切にし、恩を忘れず長く人間関係を保っていこうとすれば、自分が人間として常に社会の一因として頑張っていなければいけません。

例えばどこかの時期に仕事に失敗して挫折してしまったとしましょう。

もし、そこで落ち込んでしまって社会から脱落してしまうようなら、人の縁が途切れてしまうことになります。

どんな時もポジティブ思考を持って、挫折してもまた立ち上がって社会に復帰することが、自分を育ててくれた人達への恩に報いることでもあるのです。

自分は一人で生きているのではありません。

皆が自分を見守ってくれているという意識を持って、いつでも前向きに生きることができるのが義理人情に厚い人です。

人を喜ばせることが好き

義理人情に厚い人は、人の喜ぶのを見るのが好きです。

ですから季節ごとのお中元やお歳暮などの贈り物を欠かしません。

贈り物をしたりおもてなしをすることが大好きです。

各地で災害などが起きて被害が出ると、全国各地からボランティア活動をする人が集まってきますが、こういう活動ができる人というのは義理人情に厚いなのだと思います。

薄情な人にとっては「自分に何の益にもならないボランティアなんてよくするよ」とでも思っているのでしょう。

困っている人をなんとかしてあげたい、助けてあげたい、そして笑顔になって欲しい、そんな気持ちが奉仕の精神へとつながっているのでしょう。

義理人情に厚い人にとって、人が笑顔になってくれることは、お金をもらうのと同じくらい、いやそれ以上に嬉しいものなのです。

こういった感覚は自分勝手な人にはいつまでたってもわからないでしょう。

損得勘定を度返ししたところに人の絆や信頼はできていくのです。

2011年に東日本大震災がありました。

交通も完全に麻痺し、帰宅困難者が何十万人と出る中、日本人は誰一人として自分勝手な行動にでることなく、ちゃんと列を守って行動していたことは世界中に称賛されました。

その後のボランティア活動についてもそうですが、自分のことだけを考えるのではなくて、相手のこともちゃんと考えることができるのが成熟した人間というものです。

義理堅いというのはそういった意味で人間として成熟しているといえると思います。

正義感が強い

義理人情に厚い人は曲がったことが嫌いです。

人間の道理、筋というものを大事に考えていますから人一倍正義感が強い人が多いと思います。

昔の日本映画はこういった義理人情に厚い主人公が、正義感に燃えて悪人たちをやっつけるというようなストーリーの映画がたくさんありました。

有名なシリーズである「男はつらいよ」の主人公の寅さんも、普段は放浪して家族に心配をかけてばかりですが、義理人情に厚く曲がったことが大嫌いな硬派なキャラクターでした。