世知辛い(せちがらい)世の中ですから、生きて行くためには辛いことや嫌なことを経験することが多いようです。
ちょっと嫌なことがあると、すぐに不満を言って怒り出す人も多くなった気がします。
しかも、今までに遭遇した怒りを爆発させる人と言うと、なぜか高齢者が多いように思えるのですがいかがでしょうか?
先日も、急に降り出した大雨のせいで電車が遅れるというハプニングがありました。
本当に短時間で50ミリぐらいの雨だったので、道路はあちこちで水が溜まって車が通るたびに、大きな水しぶきが上がるのです。
この豪雨が2時間ほど続いたので、電車に遅れが出たようです。
さっそく若い駅員が状況を伝えるために小型のマイクを手にして、改札口で待っている乗客に向かって「大雨のために一時運転を見合わせています。
安全が確認されましたら順次運転を再開いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、しばらくの間お待ちください」と説明したのでした。
すると、80才前後と思われるお年寄りが切符を手に持って、駅員に詰め寄ったのです。
「おい!しばらくの間とはどれくらいの時間だ!」「ちょっとの雨でなんで止めるんだ!」と初めから喧嘩腰なのです。
ほとんどの乗客は観念して開通を待っている様子だが、このお年寄りだけは違っていたのです。
「急ぐ用事があるからゆっくりできないんだ!」「どうしてくれるんだ!」などと駅員に食って掛かるのです。
若い駅員も当惑してしまって、「すみません!激しい雨になったので、安全確認してから動かしますのでしばらくお待ちください!」と言ってもなぜ動かさないんだと駅員に怒鳴り散らしているのです。
周りの乗客も恐れをなして遠巻きにして見ています。
そこにベテランの駅員が割って入って来て、何とかその老人を説得したのです。
このお年寄りは、自分のことしか考えられないのでしょう。
日本は高齢化社会に突入していますが、お年寄りは認知症も増えてきていますし、そんなことと関係があるのではないかと思っていた時に、TVの特集で高齢者はキレやすいという番組がありました。
日頃からストレスが溜まっているのか何かの不満を持っているのか分かりませんが、やたらとキレやすい人が多いようです。
お店の中でも、自分に対する接客態度が悪いとか、不機嫌そうな声で話すとか、こんなことで不満を爆発させるなよと言いたいぐらいです。
年齢と共に感情のコントロールが上手く出来なくなるようです。
何かの不満を覚えると、脳の「大脳辺縁系」というところで「怒り」の感情を作るのです。
そして、その感情を抑制するのが「前頭葉」ですが、年を取って脳の機能が衰えてくると記憶力が衰えてくると同時に感情を抑える働きも低下するためだそうです。
だから、高齢者は不満を覚えるとキレやすくなるようです。
最初に起こった不満を上手く解消できないからです。
つまり、不満を上手く相手に伝えることができていないからです。
相手に、嫌な気持ちにさせないように、不満を上手に伝えることができれば、キレることも無くなるはずです。
では、どうやったら不満を上手に伝えることができるのかを考えてみましょう。
不満を上手に伝える8個のコツ!
先ほどの駅員に食って掛かるような人は、言いたいことを言ったら気持ちがスッキリするようです。
その駅員とは親しい関係でもなく、単に通りがかっただけの出来事で済ませられます。
しかし、若い恋愛中のカップルだとそうは簡単に終わることができないのです。
何か不満があっても、その場の成り行きで感情的になってしまうと、不満を上手く伝えることができないからです。
せっかくふたりの関係が上手く進みだしたところで、一方的に不満を爆発させると相手もムッとしてしまうし、将来にも悪い影響を及ぼさないかと考えてしまうのです。
でも、多くのカップルの中には上手く相手に不満を伝えることができている人もいるようです。
お互いの関係を悪くさせないような、上手く不満を伝えるコツがあれば、ぜひとも知っておきたいものです。
ここでは、そのコツについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
1.直接的な言葉を避ける
言わなくてもよいなら、不満やら厳しいことを敢えて伝えずに、黙っていた方が得策だと思う時があります。