理由も分からずに怒られていれば、ただその嫌な記憶だけが残る事になてしまいます。
それでは肝心の解決にはならないでしょう。
叱るときは「なぜ」を説明しよう
子供に注意をする際は『何がダメだったのか』という部分を出来るだけわかりやすく伝える事を心がけてください。
その『何が』という部分が分からないと、ただ怒られているという記憶だけが残ってしまいます。
それでは怖い思いをしたという印象しか残らず本当に伝えたかった事が伝えられずに終わってしまうのです。
大人の場合には、あえて言われなくても何が問題だったのかという事に気が付く事が出来るでしょう。
ですが、子供にはそれをする事が出来ません。
改めて良くなかった事を伝えてもらう事によってはじめて気が付く事があるのです。
ですが、ここで注意してほしいのが『何が』を伝えようとするあまり話が長くなってしまう事です。
何が原因だったのかを伝える事は大切な事ですが、話が長くなってしまうと子供の集中力では最後まで聞く事が出来ません。
結果的に何も説明されていない時と、何ら変わらない状態になってしまうのです。
だからこそ、詳しく説明する事も大切ですがわかりやすさを忘れてはいけません。
言い方を工夫しよう
世の中には沢山の人が居ます。
例え同じ出来事を体感したとしてもその人々に応じて物事のとらえ方は違うはずです。
だからこそ、その人に合わせた伝え方をする必要があります。
大人なら大人に向けて。
子供なら子供に向けて。
それぞれ伝えたい相手を意識する事によって、自然とわかりやすい話方に変化させる事が出来るようになります。
やんちゃな子供に話を聞かせる事は、至難の業です。
その為、優しく対応しているだけでは全く効果がない・話を聞かないなどといった状況になってしまう事でしょう。
もともとおとなしい子なのであればそれでもイカもしれませんがやんちゃなこの場合には出来るだけ相手に伝わる言い方を意識する必要があります。
子供がいる人と居ない人とでは、この部分に大きく差が出ます。
普段から一緒に居る人の場合にはどうすれば子供に伝えやすいかという事をしっかりとわかっているのでしょう。
だからこそ、注意する際も短く簡潔に相手に思いを伝える事が出来るようになるのです。
怖い顔、早口はNG
子供に注意をする際、つい怖い顔をしてしまう事があります。
怖い顔をする事によってそれがいかにいけない事なのかを教えるという方法です。
この方法は、まだ言葉の意味が分からない赤ちゃんには有効に働く場合もあります。
これをすると、大人が怖い顔になる。
悪い事なのかな?そんな風に思う事が出来るようになるからです。
けれど、ある程度言葉を理解する事が出来るようになった年齢の子にはそれは有効ではありません。
ただ怖い顔だけが印象に残ってしまい、何がいけなかったのかという部分が一切記憶から抜けてしまうのです。
子供は大人が思っている以上にこちらのしぐさや表情をよく見ています。
その為、大人が嫌だと感じていたりイライラしている事に対して敏感に反応します。
だからこそ、自分の考えている以上に大人が怖い態度を取るとその時点で萎縮してしまい何が悪かったのかを考える余裕がなくなってしまうのです。
また、早口で伝える事もいい事ではありません。
早口では、子供はどうして怒られているのかを聞聞き取る事が出来ないからです。
せっかく相手の事を思って話をしているのにも関わらず、その話を子供が理解できないのであれば意味がないからです。