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人間観察する時に注目するべき10個...(続き3)

こんなことを頭において、手相を見てもらう時の態度や表情を読み取っていけば、相談したい事の概要が分かるそうです。

このように、人間観察する時のヒントになることをいくつかまとめてみました。

人間は、視覚優位の人、聴覚優位の人、体感覚優位の人に分かれるようです。

視覚タイプ

初対面の人に会った時には、この人はどのような人なのかと気になります。

これからこの人としばらく付き合うことになっていれば、なおさらその人の性格やら行動パターンを知りたくなるものです。

しかし、初対面の人に向かって、細かなことを聞くことは遠慮してしまいます。

すると、その人の第一印象からおよそのことを推測するしかありません。

そんな時には、その人の身なりや持ち物、話し方や表情によって、過去に出会った人と比較することが多いようです。

例えばある異業種交流会に参加した時に話しかけられた人は、腕にはパワーストーンを繋いだようなブレスレットをして、首にはキラキラ光るネックレス、指には数カラットもあるようなダイアの指輪を着けていたのですが、それを見ただけでこの人はただものではないと想像できます。

決まった訳ではないのですが、この人ともし仕事で付き合って行くことになったら大丈夫かなと懐疑的にもなってしまいます。

ましてや、どすの利いた低い声で挨拶されると、こちらは固まってしまいます。

たまたまその人をよく知っている人が仲介してくれて、その人はその道では著名な陶芸家であると聞くと「そうなんだ」と納得するのですが、誰も紹介してくれないとすぐにその場を離れてしまったことでしょう。

一日に何十人もの学生と面談を行う会社の担当者にとっては、わずかの時間の間にその学生の性格や資質を判断するのですから、相当人間観察のレベルが高いに違いありません。

人間観察の基本は、視覚から入る人が多いようです。

聴覚タイプ

聴覚で人間観察を行う人もいます。

聴覚タイプの人は、耳に入って来る情報を大事にするため、聴覚に関係する言葉に関心を持つようです。

相手がよく使う言葉を観察するのです。

聴覚タイプの人は、相手がどのようなことに関心があるのか、どのように答えるかを見極めるために、テンポよく抑揚をつけたりして滑らかに質問するのです。

できるだけ多くの情報を引き出すために、相手に調子を合わせたり身振り手振りで話を引き出そうとします。

会話だけでなく、メールや手紙、連絡書などもチェックして、その中に書かれている言葉や表現方法を観察するのです。

聴覚タイプの人は、耳で楽しむ傾向が強いため、音響設備にこだわったり、楽器演奏が趣味だったり、中にはバンドを組んで発表会をする人もいるのです。

先日も、おもしろい光景を見ました。

電気量販店の音響設備の展示場で、高級スピーカーの展示と実演が行われていました。

テンポの良い曲を実際に流していたのですが、日本人の青年はスピーカーの前に耳を持って行って低音や高音の響きを確認していましたが、その前にやってきた外国人のカップルは、軽いノリでその曲に合わせて踊っていたのです。

耳で視聴して観察する聴覚タイプと、身体で感じる体感覚タイプの見本のような光景でした。

体感覚タイプ

先ほど説明した見えるものを重視する「視覚タイプ」と、聴こえるものを重視する「聴覚タイプ」に続いてもう一つ「体感覚タイプ」もいるのです。

これは、肌ざわり。

味、匂い、感情、快・不快の感覚を重視するのです。

温かい、冷たい、固い、柔らかいなどの体感の表現が多いようです。

さらには、絶えるとか緊張する、腹痛、頭痛などの体感を上手く表現するのが特徴です。

人間観察のポイント

短い時間しか関わっていなくても、ポイントを押さえて観察していると、相手の性格や人物像がリアルに浮かび上がってくるものです。

人間観察を仕事としている人でなくても、たまたま乗り合わせた電車の車内で、異常な行動をしたり奇声を上げたり、尋常ではない格好をした人がいたとしたら、きっと皆さんはその人の人間観察をするはずです。

お客さんに何か危害を与えないか、自分に向かって来たらどうしようかと考えるはずです。

「他人のことには一切関心がないのです」という人でも、包丁を持ってこっちに向かって来たら、無関心で済ませられるのでしょうか。

そんなことはないはずです。

口では無関心という人こそ、真っ先に逃げ出す人が多いのです。