こんな質問は極端だとしても、お隣に越してきた人がどのような人なのかは観察するはずです。
そんな観察のポイントに関してまとめてみました。
相手の言葉を観察
話し方や使う言葉で、ある程度の人間性を判断することができます。
地方から都会に来た人でも、すぐに都会の言葉を覚えて使う人や、何年たっても方便を使い続ける人もいます。
これだけの事でも、方便を使い続ける人は自分の信念をしっかりと持った、何事にも一途な性格の人だと直感します。
逆に、すぐに都会に馴染んで都会の言葉や標準語を駆使する人は、柔軟性に富んだ人で、何かにすぐに染まってしまうという軽い人のような気がします。
私の友人は、東京では関東弁を話し、地方に帰ると地方の言葉を使う二刀流でした。
関東に仲間と酒を飲んでいるところに、故郷の友人から電話が入ると、すぐに地方弁が話せるという器用な性格の人間でした。
このような人は、臨機応変に物事に対応できる能力を持っているように思えたものです。
まったく敬語や丁寧語が使えない人、逆にものすごく下手に出る人など様々ですが、なんとなくその人のイメージが浮かんでくるのです。
質問の答えを推測する
この人は、どんなことを考えているのだろうかと思った時に、その一端を引き出す方法があります。
例えば何かの「物」について、何を連想するかを聞き出すことです。
「真っ赤なリンゴ」から何を連想するかを尋ねると、秋の季節を感じる人、熟れたリンゴを想像する人、台風にもめげずに収穫できたことを感じる人、旬の果物に含まれる栄養素や健康を考える人、真っ赤な情熱を感じる人、料理に使いたいと思う人、値段はいくらかなと思う人、それを題材にして絵を描きたい人など、様々な答えがあります。
その時のその人の状況によって、答えが変わってくるのです。
そんな答えを推測していて、敢えて質問をしてみるのです。
自分の推測と違っていれば、人間観察は上手く出来ていないことになります。
服装や趣味から推測
「服装の乱れは心の乱れ」という標語があります。
服装と心が結びついているはずはないと思われますが、若者が多い学校ではこのこと(服装の乱れ)は大いに関心があるようです。
服装が変わったくらいで性格が変わるなら、苦労はしないという人も多いとは思いますが、結構変わることが多いのです。
周りの人に与える印象も大きく変わってしまうようです。
欧米の大学で研究した結果では、服装によって本人の行動に影響が出るそうです。
人は、何を着ているかで無意識に自分に「役割」を課しているということなのです。
服装が派手なら派手な場所で遊んでいる人が多く、地味な服装であれば仕事や学校が終わると自宅に帰って静かに過ごす傾向があるそうです。
だから、初対面でも、相手の服装を見れば大雑把ですがおとなしい人間か社交的な人間かは区別できるのです。
訪問販売の人は、まずは地味なスーツでネクタイをした人が多いのも、まじめな会社員であることを服装で表現しているのです。
後は、どんな言葉を使うかで聴覚的に人間観察をすることです。
目の動き
相手が声を出したり手を動かしたりするよりも、目の動き(目のしぐさ・視線)で相手の性格や狙いを読み取ることもできます。
目の動きを見る人間観察なのです。
目は自分の意志で制御しにくい器官です。
その人の心理状態や考えていることが表れやすいのです。
無意識に動いてしまうのです。
「目は口ほどにものをいう」ということわざは、万国共通のようです。
眼球の運動は、脳と密接に関わっているからです。
目線を上に向けた時には、考え事をしている時です。
過去のことを思い出そうとしたり、今までにないことを想像する時には上に視線をあげるのです。
緊張したり不安な心理状態の場合は、不自然なまばたきが多くなります。