これは悪いことばかりではなく、仕事をするなど外で活動するときに役立っています。
ただ、いつでもすぐに動けるよう、戦闘モードになっているとも表現できますよね。
つまり交感神経が優位なときは、刺激や感情に敏感な状態でもあるんです。
他人への感情移入も、結局は感情に刺激を受け、ストレスとも似た状態が作られます。
だから涙腺が刺激され、涙がでるというわけです。
感動をした
泣いてしまう理由には、感動することも挙げられますね。
映画やドラマを見て感動したり、自分に起きた嬉しい出来事によって感動したり…。
人は様々な場面で感動し、涙を流します。
感動するというのも、実は交感神経が優位に働いている状態です。
一般的なストレスとは少し違いますが、興奮状態であることは間違いありません。
そして興奮状態というのも、長く続けば体にとってストレスになり得ます。
そんな状態を解消してくれるのも涙なのです。
泣いたらスッキリした!という経験、誰もが一度はあるのではないでしょうか。
辛いことがあって泣いても、嬉しくて泣いても、泣いた後は妙に晴れやかな気持ちになりますよね。
なぜかというと、涙にはストレス発散効果があるからです。
嫌なことがあったときほど泣くとスッキリするのは、このストレス発散効果が良い影響を与えてくれたからと言えるでしょう。
また、人はさまざまな事柄に期待感を持ち、それが実現したり、裏切られたりして感情が刺激されることが多いそうです。
期待と現実とのギャップに感情が刺激され、興奮状態になるから涙も流れるというわけですね。
興奮するから泣き、泣くことで興奮状態からリラックス状態にしようとするのが涙の役割。
感動して泣いてしまうのも、自然の原理と言えます。
気持ちが大きく動かされた
感動したり、他人に感情移入したり…。
人は気持ちが大きく動かされたとき、泣いてしまいます。
その理由は、これまでにもご説明した通り。
感情が自律神経へ伝わり、涙腺を刺激するからです。
気持ちが大きく動かされるシーンは、実にたくさんありますよね。
嬉しいとき、悲しいとき、悔しいとき、辛いとき。
日常に起きるたくさんの出来事で、常に気持ちが動かされています。
そんなとき、いずれも自律神経の状態は交感神経が優位な状態。
つまり、気持ちが揺れ動きやすい人ほど交感神経が優位になりやすく、泣くことも多くなるということですね。
ここに、涙腺の弱さの原因があると言えます。
涙腺が弱い人は、感情の動きが激しい人。
感情への刺激に弱い人なのです。
気持ちの動きは、人によって違います。
同じ事柄を体験したとしても、誰もが同じように気持ちが動くわけではありません。
そこにはもともと持っている性格や性質、価値観などが関わっていると考えられます。
後ほどご紹介する『涙腺が弱い人の特徴』では、どんな人が感情の刺激に弱いのかを解説しています。
自分がなぜ涙腺が弱いのか、その根本原因が分かるでしょう。
ホルモンバランスが乱れている
泣いてしまう理由には、ホルモンバランスの乱れもあります。