これは、相手を家族や友人など、特定のコミュニティに当てはめることなく、その人個人に対して抱く好意のことです。
あなたの周りにも、友達や同僚という括りとはまた別で、個人に対して好感を抱けるような相手がいれば、『人として好き』という言葉の意味がよく理解できると思います。
人として好きな相手に対しては、好感だけでなく信頼も感じます。
家族として好き
家族は生まれたときから一緒にいる存在です。
一緒に暮らすのが当たり前ですので、家族のことが好きという感情があるのも普通のことだと言えます。
また、本物の家族でなくても、家族と同じくらいに一緒にいるのが当たり前だと感じる相手に対しても、「家族みたいに好き」と表現することがあります。
家族とは本音で話せてお互いに信頼し合い、支え合って一緒に暮らす存在ですので、それに近い感情を抱く相手に対しては、家族と同じような好意を覚えることがあります。
異性として好き
異性として好きな相手に対しては、ドキドキと心臓がときめき、落ち着かない気持ちになります。
気になる異性のことをつい目で追ってしまい、その存在を意識すると興奮に近い状態になります。
友達や家族に対する『好き』の感情は、リラックス出来て落ち着けることが多いですが、異性に対する感情は、落ち着きがなく気分が高揚することが多いです。
年月を重ねればときめきが薄れますが、家族や友人とは異なり、特別な好意を抱くことには変わりありません。
「好き」ってこういうこと!
『好き』とは、相手に惹きつけられることです。
相手のことをつい考えてしまう。
強く惹きつけられて興味を持ってしまう。
反対に、相手に自分に対して興味を持って欲しい。
必要とされたい、という思いが発露するのが、『好き』という気持ちです。
でも本当は、『好き』という気持ちは言葉で説明するようなものではありません。
「こうしたい」「こういうところが魅力的だから好きだと思う」というのは、後からいくらでも考えて言葉にすることができますが、好きという気持ち自体は本能的なもので、理屈ではないものなのです。
とにかく好きになったら好きだし、とめられない気持ちなのです。
そんな『好き』という感情がわからないという人も、少なくありません。
今まで人を好きになったことがないので理解ができないという場合もありますが、単に好きという感情を認識できないというケースもあります。
好きという気持ちが生まれにくい、または自覚できないという状況にあるという場合です。
感情が強すぎて好きになってしまうと自分の感情を制御できなくなってしまうので、無意識に人を好きになることを避けていたり、自分に自信がなくて自分のような人間が人並みに誰かを好きになるはずがないと思いこんでしまったりします。
いずれも意識的に恋愛を避ける場合と、無意識で恋愛を避けてしまう場合があります。
好きという感情は意識的にしろ無意識的にしろ、避けたくなるほど、自分の日常が変わってしまうようなそれほど強いものなのです。
「もっと」の気持ちがある
好きという感情は、恋愛している間にはどんどん増えていくものです。
どんどん次を求めてしまい、満足するということがありません。
常に「もっとこうしたい」という願望が出て来るでしょう。
もっと2人きりで会いたい!
好きな人とは一緒にいたいもの。
何度でも会いたくなります。
そして、なかなか会えないと寂しくて切ない気持ちになります。
片思いのときは、会いたい気持ちを相手にぶつけられないので余計切ない気持ちになるでしょう。
また、遠距離恋愛をしていたり、お互いに仕事が忙しかったりすると、なかなか都合が合わなくて気軽には会えません。
会えないでいると、相手が自分のことをどう思っているのかわからなくなってしまい、不安になってしまいます。
自分の会いたいという気持ちと相手の気持ちとの温度差も気になってしまいますね。