涙というのは、自律神経と深く関わっているそうです。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動しているいる時や、緊張や興奮している状態の時に機能します。
そして、副交感神経は休息している時や、リラックス状態の時に機能しています。
涙がでるときには副交感神経が働いているそうで、緊張や興奮をしている時に、自律神経のバランスを保つために働くということなんです。
涙がストレスの緩和に繋がるというのは、このためなんですね。
悲しいことや寂しいことがあった時は交感神経が働き、ストレスがかかっている状態といえます。
ここで涙が出ないということは、ずーっと交感神経が強く働いていることになります。
交感神経と副交感神経は、ふたつがバランスよく働くことで、身体や心の健康を維持しているんだそう。
ですので、交感神経ばかりが働いているということは、バランスが崩れている状態ですよね?
その為、虚無感に襲われることにもなるんです。
自分の中にある悲しみや寂しさに目を向け、その感情をじっくり感じてあげましょう。
そして、思いっきり泣いてみてください。
それが、虚無感へのひとつの対策となるんです。
友人とワイワイ遊ぶ
そんな気分じゃない!という人もいるかもしれません。
でも、“友人とワイワイ遊ぶ”というのも、虚無感への対策となるかもしれません。
先ほどお話した自律神経の視点でいうと、ワイワイ遊ぶというのは交感神経が働く状態になりますよね。
でも、交感神経にも度合いがあって、楽しく活動している時と、ストレスを抱えている時では違うんだそうです。
もちろん、ストレスを抱えている状態の方が、自律神経のバランスも大きく乱れているということ。
これは、ホルモンバランスの影響を考えれば納得のいく話です。
自律神経とホルモンバランスは互いに影響し合っているそうで、ホルモンバランスが乱れれば自律神経も乱れるんだそう。
もちろん、その逆もあるということです。
ですので、ホルモンバランスが良ければ、自律神経も良い状態。
一方が悪ければもう一方も…となるそうです。
楽しい時は、代表的なもので幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”が分泌すると言われています。
セロトニンは、自律神経を整える働きもするそうです。
虚無感のあるときに友人とワイワイ遊ぶと…余計に虚しさを感じてしまいそうにも思えます。
しかし、ワイワイ遊んで楽しい気持ちを引き出すことが出来れば、ストレス解消にもなるということなんですよね。
楽しい気持ちになって、少し気持ちが元気になったところで、改めて自分を襲った出来事とちゃんと向き合うといいのかもしれません。
時が過ぎるのを待つ
“時が過ぎるのを待つ”というのも、虚無感に襲われた時の対策のひとつ。
筆者だったら、こうしたいかな。
ワイワイして、無理に気持ちを違う方に持っていくよりは、時間とともにゆっくり気持ちを受け入れていきたいです。
そう。
この場合も、生きる意味を考えるのではなくて、自分の感情とじっくり向き合うのがいいんじゃないかと、筆者は思います。
何かの出来事があって、それをキッカケに生きる意味を考え出し、答えが見つからなくて虚しくなる。
というのは、本来感じるべき感情を、避けている状態なのではないかと思うんです。
受けとめたくないことに目をそむけ、その代わりに存在意義を考えようとしたりしているのではないかと。