虚しさややるせなさ、掴みようのない辛さ…そしてすべてに、価値や意味を感じなくなってしまうということです。
そして、気持ちを感じる気力も、生きる気力も失っていくということなのだと思います。
人は感情に突き動かされて行動し、そうやって生きています。
感情を見失い、それを感じる気力も失ってしまうということは、それこそ価値も意味も無いように思えてしまうのでしょう。
なんとなく空っぽな感じが虚無感
気力を無くし、価値や意味を感じなくなってしまう感覚というのは、“空っぽな感じ”という表現がしっくりくる言葉かもしれませんね。
冒頭にお話した、フィギュアスケーターの引退のニュースは、まさに筆者の心を空っぽにするような感覚でした。
何かを見失ったような…でも何を見失ったのか分からないような…。
実はこの記事を2日に渡って書いているのですが、その間に引退の記者会見がありました。
その様子を見て、今は少しずつ受けとめられるようになっているところです。
そしてこの間の心の動きも、少しずつ見えてきています。
引退前に競技者としてのスケートを生で見たいと思っていたのに、それが叶わなかったこと。
そのスケーターは、辛くても苦しくても挑戦し続けていて、その姿を見て自分を鼓舞していたこと。
TVでも、試合を見ることや試合結果を楽しみに見ていたこと。
そんな色んな意味で、筆者の目標や支えになっていた存在を急に失ってしまった…
その感覚は、寂しさとも辛さともとれない、まさに空っぽな感覚でした。
でも、会見の様子がとても晴れやかな表情だったことで、挫折したのでもなく諦めたのでもなく、満足したんだな。
そう思ったら、ようやく寂しさが沸いて涙が溢れました。
虚無感とは、なんとなく空っぽな感じ。
自分の中の気持ちに靄がかかって良く見えない。
そして、何も感じられないことで、空っぽに感じる。
それが虚無感なんだと思います。
虚無感の原因は?
虚無感に襲われるとき、それには何かしらの原因があるはずです。
何もなく、充実した毎日を過ごしていたら、きっと虚無感に襲われることはありません。
筆者の場合は、大好きなフィギュアスケーターの引退がキッカケでしたが…
人はどんなことが原因で、虚無感に襲われるものなのでしょうか。
ここからは、その原因を見ていきたいと思います。
当たり前にあった何かが失われた
虚無感が出る時、多くの人は、衝撃的な出来事が起こったことがキッカケになるようですね。
自分では何も施しようがなく、でも到底受けとめられないようなショックな出来事が起こる。
それは、当たり前にあった何かが失われた体験である場合が多いようです。
筆者も同じですね。
シーズンが始まれば、また競技に取り組む姿を見られるものだと思っていたフィギュアスケーターが…もう見られない。
それを心の準備もないままに突然知る。
当たり前だと思っていて、それが心の支えになっていたことを突然失う。
そういった体験が、虚無感を生み出すんです。
失恋
自分にはどうすることも出来ず、到底受け入れられないショックな出来事…例えば失恋。
これも、自分では何の予兆を感じることもなく、突然恋人から別れを宣告されたりすると、虚無感に襲われるキッカケとなるのだと思います。