時が過ぎるのとともに、虚無感が薄れていくのだとしたら、それは少しずつ現実を受け入れられたからだと思うんです。
時が過ぎるのと共に、ゆっくりと感情を呼び起こし、少しずつ気持ちを受けとめたからです。
ですので、生きる意味を考えながら時が過ぎるのを待つのではなく、自分の気持ちに目をやりながら、時が過ぎるのを待つんです。
余計なことを考え出したら、時が過ぎるとともに虚無感がより強くなってしまう可能性もあると思います。
意味は考えず、ただ気持ちが沸いてくるのを待ってみる。
それが、虚無感への対策となると思います。
とにかく外に出る
時が過ぎるのを待つのでは、どんどん虚無感に襲われそう。
でも、ワイワイする気分でもない!という時は、“とにかく外に出る”ようにしたほうが、気分転換になるかもしれませんね。
家にひとりで閉じ込もって、狭い空間の中で自分の存在意義を問おうとしても、そこに答えが見つかるはずもありません。
最初に、アルフレッド・アドラーの言葉をご紹介しましたよね。
人生の意味は、自分で自分に与えるもの。
これは、筆者もとてもしっくりくる言葉です。
外へ出てみれば、人・動物・植物の生命力を感じることが出来るのではないでしょうか。
それぞれにどんな意味があって生きているのか。
たとえそれが分からなくても、それぞれに意味があって生きているんです。
あなたもその世界のひとりだし、それぞれが共存し、支え合うことで世界は成り立っているはずです。
植物に水をやり、動物と触れ合うことだって、あなたの生きる意味となるはずです。
そして植物は人の健康を支え、動物は心に癒しを与えてくれます。
意味のないものなんて、ひとつもないはずです。
虚無感に襲われ悶々としているなら、外に出て、あなたの周りに広がる世界に目を向けてみましょう!
趣味に没頭する
虚無感が出た時は“趣味に没頭する”のもひとつの対策になりますね。
趣味に没頭するのは、ワクワクした気持ちを生み出すうえでも、人生の意味を探すうえでも、とても良い刺激になるのではないでしょうか。
また、落ち込んだ気持ちから切り替えたり、没頭することで違うことを考える。
という意味でも役に立つかもしれませんね。
好きなことに打ち込みそれだけに集中する時間は、気持ちを充実させ、前向きな気持ちを生み出してくれる時間ともなるでしょう。
充実した時間を過ごしていれば、生きることに意味が無いなんてことも、考えなくなるはずです。
生きたい!楽しいことしたい!と、そんな気持ちさえ生まれてくるのではないでしょうか。
趣味に没頭する時間は、きっと虚無感から気持ちを救い出してくれるでしょう。
新しい環境へ飛び出す
生きていることに意味を感じず虚無感に襲われている時というのは、自分を見失っている時でもありますよね?
そんな時は“新しい環境へ飛び出す”のも、虚無感から抜け出すひとつのキッカケとなるかもしれません。
ちょっとした荒療治ですね。
もともと虚無感を感じたのにも、何かの衝撃があったはずです。
新しい環境へ飛び出すのもまた、自身へ衝撃を与える出来事となるでしょう。
衝撃と言っても、新しい環境に飛び出すのは、自分への期待感やワクワク感を与える出来事となるはずです。
脳は、何か気持ちの変化がある度に、自律神経やホルモンの分泌への指令を出すんです。
大きな気持ちの変化を生めば、脳もそれだけ強く反応してくれると思います。