いかにして不満を募らせないようにするか、が納得いく人生を歩む一つの道でもあるのです。
が、これがなかなか難しいのですよ。
所詮、それが人間の姿、というわけになるのかもしれません。
人と人が衝突する
自分の中に納得できない事を溜めこんでいると起こり得るデメリットの2つ目は「人と人が衝突する」です。
「納得」という概念はあくまで自分の価値観が主体になっています。
よって自分の気にいることがすなわち「納得」となるわけです。
そこには他者からの一切の介入も押し付けも許されません。
あくまで自分の考え最優先なのです。
よって自身の「納得感」を阻害するような他者からの思惑や指示・命令等が入り込んでくると、自身の優位性を守ろうとするための「衝突」が生じてしまうのです。
これには絶対に譲れないその人の信念というか、プライドが「許さない」という行動を起こすがために起こりえる「格闘」とも呼べるでしょう。
つまり自分が「支配者」という自負をもっているからこそ起こり得る現象ともいえるのです。
よってこのような人と人の衝突はお互いの地位や位が同等の時に起こりやすくなってしまいます。
反対に上司や部下との関係などになればこのような衝突も起こりません。
双方の間の力の差が大きければこのような争いを起こしてしまう原因が生まれないから、とも言えるでしょうね。
納得できないことはメリットも生む
では次です。
それでは人間は自分が納得できないことがあったら誰とでもすぐに争い事を起こしてしまう生きものなのでしょうか?
いえいえ、そうではありません。
いくら自分が納得できないからといってそうそう、相手と衝突ばかりしていたら私たちの社会生活は成り立たなくなってしまいます。
今度は納得できないことが逆にメリットを生み出す、という作用について考えていきたいと思います。
諦めないで探求しようとする
納得できないことが生み出すメリットの1つ目は「諦めないで探求しようとする」です。
人間には「探求心」というものがあります。
自分の知らなかった未知なるものや分野について詳しく、納得いくまで知り尽くそう、という一種の欲望です。
この知的好奇心があるからこそ人類は多くの他の生きものとの生存競争に勝ち抜けたのではないでしょうか?
とにかく自分のそれまで持っていた常識や知識では推し量れないような物事が目の前に現れた時、諦めずに徹底して調べていく姿勢を持てる人がその後の「納得感」を得ることができるのです。
この諦めない姿勢こそが人間の成長力の礎となっているのでしょう。
納得できた時の達成感が大きく自信につながる
次に2つ目に考えられることは「納得できた時の達成感が大きく自信につながる」ということです。
「達成感」。