CoCoSiA(ココシア)

病気や障がいを持っていると恋も結婚...(続き3)

実際にチャットで話してみて、向こうもじりじりと私を好きな模様なのですが、どうにもはっきりしません。

キレました、私。

「私はあなたのこと好きですけど!私のこと好きですか!?」

答える〈うちの人〉。

「はい、もちろん!」

カップル成立。

あんまりロマンチックさはなかったのですが……。

こうして私が「人並みの女の子」として、一歩を踏み出したのです。

第一印象は「ふつうの女の子」

〈うちの人〉は、私の地元から新幹線で4時間以上離れたところに住んでいました。

遠距離です。

そこで、オフ会と称するデートを決行。

(SNSカップルあるあるで、告白の段階ではまだ実際に会ってはいなかった)

場所は、私の地元で一番大きいショッピングモール。

〈うちの人〉が私を駅ではじめて見た印象は、「ふつうの女の子」。

そして、「思ったより太ってない」でした。

私は自分のことを「ふつうじゃないんだろうな」と思っていたので、ちょっとあぜんとしました。

「手つなぎたい」とか「キスしたい」とかすでに向こうが言っていたので、ファーストコンタクトから30秒後には

「ほら、手つなぎたかったんでしょ!」と私のほうからすでに、あっさり手をつないでいました。

もっとロマンチックにいけばよかったかもしれない……。

ショッピングモールで、あれやこれやはしゃいだあと、公園で初キスもしましたよ。

うふふ。

恋の力で体調が劇的ビフォーアフター

なんということでしょう。

通院日で外出すれば、次の通院日でまで寝込むような状態だった私が、

電車と新幹線で片道4時間の〈うちの人〉の地元までデートに泊りがけで出かけられるように。

そして「この人しかいない」とおたがい確信がありました。

はじめてのデートからわずか1ヶ月で、結婚の約束を取り交わします。

「結婚する」ために、あれこれ病人なりにはじめてみました。

その一部をご紹介。

愛って、ほんとに、強いんですねえ。

デート代を稼ぐために、週末に1日8時間の単発バイトを

なにぶん、「働いた翌日1日寝込む」状態だった私は、アルバイトを転々としていた状況。

それでもなんとかして、お金を稼がなければなりません。

試食販売のアルバイトなら、1日で1万円ほどの収入が入ります。

週末がんばって、翌日からは寝込んでいればいいわけですから、単発のアルバイトは病人にとってちょうどいい小金稼ぎでした。

そうして単発で働くうちに、体力がだんだんついてきました。

そして目的と目標ができたために、毎日の生活にハリが出てきて、みちがえるほど元気になってきました。

私の人生は〈うちの人〉以前、〈うちの人〉以後、で区切られるビフォーアフターになったのです。