実際にチャットで話してみて、向こうもじりじりと私を好きな模様なのですが、どうにもはっきりしません。
キレました、私。
「私はあなたのこと好きですけど!私のこと好きですか!?」
答える〈うちの人〉。
「はい、もちろん!」
カップル成立。
あんまりロマンチックさはなかったのですが……。
こうして私が「人並みの女の子」として、一歩を踏み出したのです。
第一印象は「ふつうの女の子」
〈うちの人〉は、私の地元から新幹線で4時間以上離れたところに住んでいました。
遠距離です。
そこで、オフ会と称するデートを決行。
(SNSカップルあるあるで、告白の段階ではまだ実際に会ってはいなかった)
場所は、私の地元で一番大きいショッピングモール。
〈うちの人〉が私を駅ではじめて見た印象は、「ふつうの女の子」。
そして、「思ったより太ってない」でした。
私は自分のことを「ふつうじゃないんだろうな」と思っていたので、ちょっとあぜんとしました。
「手つなぎたい」とか「キスしたい」とかすでに向こうが言っていたので、ファーストコンタクトから30秒後には
「ほら、手つなぎたかったんでしょ!」と私のほうからすでに、あっさり手をつないでいました。
もっとロマンチックにいけばよかったかもしれない……。
ショッピングモールで、あれやこれやはしゃいだあと、公園で初キスもしましたよ。
うふふ。
恋の力で体調が劇的ビフォーアフター
なんということでしょう。
通院日で外出すれば、次の通院日でまで寝込むような状態だった私が、
電車と新幹線で片道4時間の〈うちの人〉の地元までデートに泊りがけで出かけられるように。
そして「この人しかいない」とおたがい確信がありました。
はじめてのデートからわずか1ヶ月で、結婚の約束を取り交わします。
「結婚する」ために、あれこれ病人なりにはじめてみました。
その一部をご紹介。
愛って、ほんとに、強いんですねえ。
デート代を稼ぐために、週末に1日8時間の単発バイトを
なにぶん、「働いた翌日1日寝込む」状態だった私は、アルバイトを転々としていた状況。
それでもなんとかして、お金を稼がなければなりません。
試食販売のアルバイトなら、1日で1万円ほどの収入が入ります。
週末がんばって、翌日からは寝込んでいればいいわけですから、単発のアルバイトは病人にとってちょうどいい小金稼ぎでした。
そうして単発で働くうちに、体力がだんだんついてきました。
そして目的と目標ができたために、毎日の生活にハリが出てきて、みちがえるほど元気になってきました。
私の人生は〈うちの人〉以前、〈うちの人〉以後、で区切られるビフォーアフターになったのです。