親の愛情を求めるために甘えるのですが、それを全く無視したり、甘えること自体を叱ったりすると、子供は自分の殻に閉じこもってしまいます。
自分の存在そのものを否定されているように感じてしまい、次第に不満や怒りを覚えるようになってきます。
当然、親にも愛されていないとか自分は不必要な存在だとも思い始め、親や周りの人間を信じられなくなるようです。
これが続くと、攻撃的で非常にわがままな子供になっていくのです。
時々甘えさせて上手に距離感を作る
母親も、何かと忙しいはずです。
体調が悪かったり、何人か子供の兄弟がいる時には、ひとりだけには構っていられない時もあるのです。
そんな時には、つい邪険になってしまいがちですが、時々は甘えさせて上手に距離感を作ることです。
甘えることは大きな安心感につながる
甘えることができるということは、親からは認めてもらっているという証でもあります。
甘えることとそれに答えてくれることで、愛情を確認できるので安心感に繋がるのです。
子供のころ甘え足りないと、大人になって弊害が出る
子供の頃に十分に甘えていない子供は、親の愛情も十分に受けていないので、親にとっては必要のない子供かなと懐疑的になっているようです。
この微妙な感覚は、ちょっとしたことで反抗的になったり、親の言うことを聞かなくなってくるようです。
他人に甘えることを覚えるようにもなるのです。
逆に大人になってから他人に甘える
その傾向は、大きくなってくると顕著になります。
大人になってから、これはという人に対して、甘えることを覚えるのです。
女性には多い傾向ですが、甘え上手な人になるようです。
誰に見られていようとも、恥ずかしがったりすることはなく、堂々と甘えることもできるのです。
寂しがりで孤独に浸る性格になる可能性
甘えることができなくて、母親の愛情が足らないと感じて育つと、幼いころから孤独を感じるようになります。
甘えている人を見ると、羨ましく思ってしまったり、時にはそんな人に嫉妬することもあります。
自分は不必要な存在だと孤独を感じ、寂しくなるのです。
これは大きくなっても変わらずに、寂しがりで孤独に浸る性格になってしまうのです。
人や物事に依存しやすい偏った性格になる
甘え足りないと、自分の存在価値も見出せなくて、人や物事に依存しやすい偏った性格になってしまいます。
自信がないので、常に誰かに頼るのです。
まとめ
子供を甘えさせることは、決して悪いことではありません。
子供への愛情を注ぐためにも、甘えさせることは重要なのです。
愛情を注いで安心させ、自立を促していくのです。
そして、大事なことは、甘えさせるということと、甘やかすことをしっかりと区別することです。
子供が可愛いからと甘やかし過ぎると、子供は何でも言うことを聞いてくれると思い込み、我慢をしたり自分でやろうとは思わなくなります。
つまり、自立することを妨げるからです。
親離れを早く覚えさせることと、親も子離れをすることも、親子にとっては大事なことなのです。
愛情が足りていないと子供が感じた時に出すサインを、しっかりと覚えておいて、時にはその甘えにしっかりと応えてあげること、スキンシップを十分に取ることを覚えておいてください。