部下が、上司であるあなたの指示通りに動かないなら、あなた自身の『懐の深さ』や部下との信頼関係が築かれているか、振り返る必要があります。

部下への指示は、信頼関係があってこそ有効に機能します。

ですから、日々の信頼関係づくりが大切です。

また、指示の内容が部下にとって分かり難いものであれば、部下は動くことが出来ません。

指示の内容に、目的や期日、利害関係者などが明確になっていなければ、誤った結果を出すことを懸念した部下は動けません。

あなたが部下を見下す心境で発する指示は、部下に拒否反応を抱かせる結果を招きますので、見下すことは慎むべきです。

職場の中で、部下との間で良好な人間関係を築くことで、部下が指示どおりに仕事を進めるようになります。

部下と良好な人間関係を築くためには、仕事上の“職位=人間性の差”と考えることは止めるべきです。

指示する立場にある人は、職位に伴う仕事上の権限を持ちます。

このため、権限を持つことは人間的に“上位”の立場を得たと勘違いする人が多々見られます。

部下の立場にある人は、権限を振りかざす上司には嫌悪感を抱きますので、指示通りに動くことをしません。

部下が、あなたの指示通りに動かないなら、あなた自身の人間性を振り返る必要があります。

部下に指示をするときには、大きく2通りあります。

1つは、対等な人間同士としての信頼関係を築いている中で指示するケースです。

もう1つは、部下との信頼関係が築かれていない中で、職位による権限を前面に出して指示するケースです。

部下との信頼関係が築かれている中での指示であれば、部下も快く動いて、良好な結果を出すことが出来ます。

しかし、部下との信頼関係が築かれていない中での指示は、部下にとっては『強制』として受け止めます。

このため、仕事の結果は期待に反して、思わしくないものとなります。

あなたが、指示通りに動かない部下を抱えているなら、原因はあなた自身にありますので、部下との間の信頼関係を築くことから始めましょう。

競争の激しい世界経済の中で、日本企業も激動の波の影響を受けています。

早いスピードで変化するビジネス社会で、予期しないキッカケにより、部下と上司の職位の立場が逆転することもあり得ます。

ですから、日々の仕事の中で、部下との間に良好な人間関係を築く心掛けが大切です。

部下に指示しても全然動かない…どうして?


部下に指示してスムーズに動いてもらうためには、日常の部下との会話を快い雰囲気にするコミュニケーションを心掛けることが大切です。

部下に指示する際には、部下のスキルや仕事の経験知などを考慮する必要があります。

仕事のスキルの高い部下には、要点だけを指示するだけでスムーズに動いてくれることがあります。

一方、仕事の経験知の浅い部下には、詳しく説明をして指示するなど、社員の知識や技術力に応じた指示の方法を工夫する必要があります。

日頃から、部下の仕事ぶりを観察して、部下に経験知に合った指示の方法を考えることが大切です。

一方、指示しても全然動かない原因が指示の方法にあるのではなく、人間関係が影響を及ぼしていることもあります。

部下との間に信頼関係が築かれていなければ、部下はあなたの指示どおりに動かないことがあります。

このような状況に直面したなら、あなたが部下から信頼されているかを振り返ってみる必要があります。

あなた自身が部下との間の職位を過剰に意識して、権限を振りかざし、部下を見下して指示するなら、部下は、あなたの指示に嫌悪感を抱きます。

部下が嫌悪感を抱くと、全然動かない状態になります。

部下が動かない状態に陥ったときは、原因はあなた自身にありますので、日常の仕事に於ける部下への言動を省みることが必要です。

あなたが部下よりも社会経験が豊富なら、部下を責める前に自分自身の言動を振り返る『懐の深さ』を持つことが求められます。

部下が指示通りに動かない6個の理由

あなたが部下に指示する立場にあるなら、あなたは日頃の仕事ぶりを部下から『観察されている』ことを心に刻んでおくことです。

部下は、あなたの仕事ぶりを観て、あなたの人間性を見極めています。

部下にとって、あなたが尊敬に値するなら、部下は、あなたの指示通りに動きます。

しかし、部下の目から観て、あなたが尊敬に値しない存在として映るなら、あなたの指示を軽視することがあります。

また、あなたは、部下の一人一人の性格やスキル、仕事ぶりを把握しておく必要があります。

あなたが部下に指示する際には、部下の性格や経験知に合わせた指示の方法を工夫することが大切です。

指示する際の内容には、目的、期日、利害関係者を明確にすることで、部下にとって指示の重要性を認識できるため、責任をもって仕事を進めることが出来ます。

また、部下にとって、理解し易い内容の指示を受けることで、指示通りにスムーズに進めることが出来ます。

部下を指示通りに動くようにするためには、あなた自身の人間性と手腕が問われることになります。

仕事の優先順位が分からない

部下への指示内容が曖昧になっていると、仕事の優先順位が把握できないため、指示通りに動かない状況に陥ることがあります。

部下にとっては、既に他の仕事を進めている最中に、新たな仕事の指示を受けると、『割り込み』仕事として受け止めて、指示を後回しにすることがあります。

部下は指示された仕事を、仕掛中の仕事を終えてから取り掛かろうと判断します。

あなたが部下に指示する立場なら、部下が取り組み中の仕事を予め把握し、指示する際に仕事の優先順位を明確にすることで、部下にとって仕事の優先順位が分からない状況に陥らないようにすることが出来ます。

部下に指示する立場にある人は、部下が取り組み中の仕事を把握し、優先順位も含めて適切に指示することで、部下は指示通りに動くようになります。

説明がなく何の作業したらいいのか分からない

部下は既に仕事に取組み中の時に上司から説明もなく、新たな仕事の指示を受けると、何の作業をしたらいいのか分からない状態になります。

部下の経験知が豊富であれば、説明の無い指示であっても、取り組むべき作業の内容を理解して、指示通りに動くことが出来ます。

しかし、仕事の経験の浅い部下にとっては、指示を受けても、説明がなければ何の作業をしたらいいのか分からない状態で戸惑い、指示通りに動くことが出来ません。

ですから、指示する立場にある人は、部下の仕事の経験知の度合いに応じた説明を加えながら指示することで、部下は作業の内容をスムーズに把握することが出来ます。

上司は部下の経験知を考慮した気配りを常に心掛けることで、部下からの信頼を得て、指示通りに作業を進めることが出来るようになります。

期日を守らなくても怒られない


どのような仕事であっても必ず期日がありますので、指示する際には、期日を明確に示す必要があります。

しかし、期日が明確になっていない指示を受けた部下が、“期日を守らなくても怒られない”と受け止めて、指示した仕事を後回しにします。

このため、指示をしても何時まで経っても部下が動かない状態になります。

指示した仕事の期日が守られずにタイミングを逸すると、関係するお客様や取引先に迷惑を掛ける事態になることがあります。

お客様や取引先に迷惑を掛けることで、信頼関係が失せて自社の経営に大きな打撃を与えることになります。

部下に指示する時には、期日を明確にして、“期日を守らなくても怒られない”という部下の認識を変えることが大切です。

責任感がない

部下の責任感の有無は、指示する立場にある上司の日常の社員教育に起因します。

部下に指示する立場にある上司に責任感が欠如していると、部下も責任感がない言動をして、指示通りに動かなくなります。

仕事に取り組む際には、必ず責任の所在を明確にすることで、良い結果を出すことができます。

責任の所在が曖昧なままで、仕事を進めていく中で想定外の状況が発生すると、責任のなすり合いが起きて、仕事が頓挫することがあります。

部下に指示する際には、責任の所在を明確にすることで、部下が責任感のないまま仕事を進めることが無くなります。

仕事に自信がない

部下は指示された仕事に自信がないとき、指示通りには動かないことがあります。

自信がないまま仕事を進めて、指示内容とは異なる誤った結果を招き、自分の立場が危うくなることを避けようとします。

仕事に自信のない部下に指示をする際には、指示だけで終わるのではなく、部下が仕事を進めていく中で今後もサポートする旨を伝えることが必要です。

部下は安心して指示通りに動くようになります。

一方、仕事に自信がない部下に指示をする際には予め、部下のスキルレベルを把握して、部下がやり遂げることの出来る仕事を指示することです。

このようにして、部下に仕事の成功体験を踏ませて、経験知を上げる配慮をすることで、仕事を熟せるスキルレベルに上げることが出来ます。

仕事に対してやる気がない

部下は、上司との間に信頼関係が築かれていなければ、仕事に対してヤル気が起きません。

部下にとって、信頼できない上司から指示を受けても、真面目に受け止めることをしません。

上司を信頼できない状態は、言い換えると、上司に不満を抱いていることを物語っています。

あなたが上司の立場なら、部下が抱いている不満に耳を傾ける心の広さを持つべきです。

部下の抱いている不満を聞いてあげることで、信頼関係が生まれて、部下の心境が変化し、指示通りに動くようになります。

また、上司からの指示が分かり難く適切でないときは、仕事にヤル気が起きず、指示通りに動くことをしません。

あなたが上司の立場にあるなら、部下の持つ性格やスキルを把握して、部下が理解し易い指示の方法を心掛けることが必要です。

一生懸命仕事をやる理由がない

部下が“一生懸命仕事をやる理由がない”と思い込んでいるなら、原因は部下だけではなく、上司にも責任があると言えます。

部下が何故、仕事への意欲を喪失したのか、原因を見つけ出すとともに、上司は自分自身を省みることが必要です。

上司は自分を省みて、至らない点を取り去ることに努めることで、部下は上司の真摯な姿を観て信頼感を抱き、仕事へのヤル気を取り戻すことがあります。

仕事への意欲を取り戻した部下は、“一生懸命仕事をやる理由がない”という思い込みを払拭して、指示通りに動くようになります。

部下に任せすぎている

部下への指示が、仕事の『丸投げ』になっているなら、部下に任せすぎていると言えます。

部下に任せすぎていると、部下の目から観ると、上司の姿が“怠慢”に映るのです。

上司は仕事の内容を省みて、自分が責任をもつ部分と、部下が携わるべき部分を適切に見分けることが必要です。

仕事の役割分担を職位に合わせて適切に、すみ分けることで部下も納得し、上司からの指示通りに動くようになります。

指示通りに動かない部下の7個の対処法

部下に指示する時には、命令口調で強制的な態度で臨むことは逆効果になり、部下は指示通りには動きません。

あなたが指示する立場にあるなら、部下の存在は職場を支えている大切な『人財』であることをシッカリと認識する必要があります。

部下を『人財』として大切に思うことで、部下への指示の仕方が変わってきます。

仕事が順調にスムーズに流れている時には、指示を必要とする場面は出てきません。

しかし、仕事が順調に進まないときや、予定にはない仕事が急遽発生したときには、部下への指示が必要になります。

“指示”は予定外の仕事が発生して、部下に動いてもらいたい時に必要となります。

また、経験の浅い部下に仕事を予定通りに進めてもらう時にも指示をすることがあります。

あなたが部下に指示する立場にあるなら、指示の内容を部下にシッカリと理解してもらう必要があります。

このためにも、部下の考えを尊重して、技術力や経験知を最大限に発揮させるキッカケを与えることが大切です。

職場での部下との良好なコミュニケーション作りの中で、部下の意見に耳を傾ける謙虚さと心の広さが必要です。

部下の意見に耳を傾けることで、部下はヤル気を起こすと同時に、持っているチカラを効果的に発揮し、指示通りに動くようになります。

仕事内容をしっかり説明する

仕事を指示する際に、経験の浅い部下には、仕事内容をしっかり説明することで、部下にとっては指示通りに動き易くなります。

仕事内容をしっかり説明することで、期待とは異なる誤った結果を出すことを避けることができます。

部下が仕事内容の説明を受けないまま進めた結果、指示の趣旨とは異なる結果に至ることがあります。

目的とは異なる誤った結果を出した部下は、自信を喪失して、仕事のヤル気を失くす事態に陥ることがあります。

部下は一度、自信を喪失すると回復するまでには多くの時間を要します。

部下の自信喪失を予め防ぐためにも、仕事内容をしっかり説明することは大切なことです。

仕事内容をしっかり説明することで、部下の社員教育にも繋がっていきます。