上司は、褒めてやる気を出させることと併せて、指示した仕事の結果が失敗であっても部下を責めない『懐の深さ』が大切です。
失敗を教訓として活かす考え方を指示することで、部下は大きく成長するキッカケを掴むことができます。
何故その仕事が必要なのか教える
部下に指示する際には、仕事の目的や必要性を説明せずに単に指示だけでは、部下にとっては仕事の重要性を理解できないため、指示通りには動かないことが多々あります。
既に取り組み中の仕事を進めている部下にとっては、目的や重要性の説明がないまま指示された仕事は、『割り込み』と判断して、後回しにすることがあります。
指示する際に最優先で取り組んでほしければ、何故その仕事が必要なのかを教えるために、目的や重要性、影響を受ける利害関係者について説明することで、部下は指示通りに動くことが出来ます。
また、部下の視点に立って、何故その仕事が必要なのか教えることで、部下は期待に沿った結果を出せるように成長していきます。
仕事にかける思いを伝える
複数の仕事が重なる時には、重要度に応じた優先順位をつけて、部下に指示する必要があります。
優先順位の高い仕事を指示する際には、仕事にかける思いを伝えることで、部下は仕事の重要性を理解し易くなり、指示通りに動くことが出来ます。
また、常日頃から部下へ、仕事にかける思いを伝えることを心掛けることで、部下が抱いている仕事観への意識付けになります。
仕事観への意識付けが定着することで、予定外の仕事の指示をしても、部下はスムーズに指示通りに動くことが出来るようになります。
部下の考えを尊重してあげる
仕事の指示をする時に職位を振りかざすと、部下は“指示”を“命令”として受け止め、指示通りに動かないこともあります。
日頃から、部下の考えを尊重する心配りを繰り返すことで信頼関係が芽生えて、部下は“指示”を素直に受け止めて、動くことをします。
部下の考えを尊重した信頼関係づくりは、一朝一夕で出来るものではありません。
上司は日々、職場の中で職位に拘らない人間関係を心掛けることが大切です。
職位に関わらず、部下の考えを尊重してあげる『懐の深さ』を持って、対等な人間関係を築くことで、部下は指示を快く受けてくれます。
部下を信用する
部下を信用することは、仕事を計画通りにスムーズに進めるための基本です。
職場の人間関係は、様々な価値観や考えを持った人同士で織り成されています。
世代や経験年数の違いを乗り越えて、快い人間関係を築いていくためのリーダーシップをとることは上司の役目です。
職場の中で快い人間関係が築かれることで、仕事が指示通りに運びます。
上司が部下を信頼する職場の雰囲気が築かれていくことで、部下は上司から信頼されていることを励みにして、快く仕事に取り組むようになります。
優先順位をつけてあげる
部下が既に仕事に取組み中のところへ新たな仕事の指示をする時は、優先順位をつけてあげましょう。
部下は、優先順位を知ることで、取り組み中の仕事を中断して指示された仕事に着手するか、または取り組み中の仕事を先に終わらせるかを見極めることが出来ます。
指示する際には優先順位と共に、期限もしっかりと伝えることで、部下にとっては仕事を進める緩急を判断できます。
また、仕事の優先順位をつけた理由も併せて伝えることで、部下は仕事の重要性を理解することが出来ます。
仕事の重要性を理解することで、良い結果を出そうとする意欲が湧いてきて、部下の持っている技術力や経験知を最大限に発揮するようになります。
期限をしっかり決める
優先順位と共に、期限をしっかり決めて伝えることで、部下は期限を守るために仕事の進め方を工夫して、期待通りの結果を出すことが出来ます。
また、指示する際に期限を伝えると共に、期限を守れなかった時の影響範囲もしっかり説明することが大切です。
遅れたときの影響範囲の説明を受けた部下は、期限を守れないことで迷惑を掛けるお客様や取引先の立場まで考えて仕事に取り組めます。
期限をしっかり決めて、指示する立場の上司は、遅れが生じないような指示の方法を工夫することが必要です。
期限を守れずに遅れが生じた時の責任の所在は、指示した上司が負うべきであることが一般的なルールです。
小さな仕事で達成感を味合わせてあげる
仕事の指示をした際に、経験の浅い部下は、戸惑いを見せることがあります。
日頃から、仕事に自信を持てない部下は、指示を受けると、自信の無さから不安が広がり、指示通りに動かないことがあります。
仕事に自信を持てない部下には、成功体験を持たせて、自信を持たせる方法があります。