部下にとって、信頼できない上司から指示を受けても、真面目に受け止めることをしません。
上司を信頼できない状態は、言い換えると、上司に不満を抱いていることを物語っています。
あなたが上司の立場なら、部下が抱いている不満に耳を傾ける心の広さを持つべきです。
部下の抱いている不満を聞いてあげることで、信頼関係が生まれて、部下の心境が変化し、指示通りに動くようになります。
また、上司からの指示が分かり難く適切でないときは、仕事にヤル気が起きず、指示通りに動くことをしません。
あなたが上司の立場にあるなら、部下の持つ性格やスキルを把握して、部下が理解し易い指示の方法を心掛けることが必要です。
一生懸命仕事をやる理由がない
部下が“一生懸命仕事をやる理由がない”と思い込んでいるなら、原因は部下だけではなく、上司にも責任があると言えます。
部下が何故、仕事への意欲を喪失したのか、原因を見つけ出すとともに、上司は自分自身を省みることが必要です。
上司は自分を省みて、至らない点を取り去ることに努めることで、部下は上司の真摯な姿を観て信頼感を抱き、仕事へのヤル気を取り戻すことがあります。
仕事への意欲を取り戻した部下は、“一生懸命仕事をやる理由がない”という思い込みを払拭して、指示通りに動くようになります。
部下に任せすぎている
部下への指示が、仕事の『丸投げ』になっているなら、部下に任せすぎていると言えます。
部下に任せすぎていると、部下の目から観ると、上司の姿が“怠慢”に映るのです。
上司は仕事の内容を省みて、自分が責任をもつ部分と、部下が携わるべき部分を適切に見分けることが必要です。
仕事の役割分担を職位に合わせて適切に、すみ分けることで部下も納得し、上司からの指示通りに動くようになります。
指示通りに動かない部下の7個の対処法
部下に指示する時には、命令口調で強制的な態度で臨むことは逆効果になり、部下は指示通りには動きません。
あなたが指示する立場にあるなら、部下の存在は職場を支えている大切な『人財』であることをシッカリと認識する必要があります。
部下を『人財』として大切に思うことで、部下への指示の仕方が変わってきます。
仕事が順調にスムーズに流れている時には、指示を必要とする場面は出てきません。
しかし、仕事が順調に進まないときや、予定にはない仕事が急遽発生したときには、部下への指示が必要になります。
“指示”は予定外の仕事が発生して、部下に動いてもらいたい時に必要となります。
また、経験の浅い部下に仕事を予定通りに進めてもらう時にも指示をすることがあります。
あなたが部下に指示する立場にあるなら、指示の内容を部下にシッカリと理解してもらう必要があります。
このためにも、部下の考えを尊重して、技術力や経験知を最大限に発揮させるキッカケを与えることが大切です。
職場での部下との良好なコミュニケーション作りの中で、部下の意見に耳を傾ける謙虚さと心の広さが必要です。
部下の意見に耳を傾けることで、部下はヤル気を起こすと同時に、持っているチカラを効果的に発揮し、指示通りに動くようになります。
仕事内容をしっかり説明する
仕事を指示する際に、経験の浅い部下には、仕事内容をしっかり説明することで、部下にとっては指示通りに動き易くなります。
仕事内容をしっかり説明することで、期待とは異なる誤った結果を出すことを避けることができます。
部下が仕事内容の説明を受けないまま進めた結果、指示の趣旨とは異なる結果に至ることがあります。
目的とは異なる誤った結果を出した部下は、自信を喪失して、仕事のヤル気を失くす事態に陥ることがあります。
部下は一度、自信を喪失すると回復するまでには多くの時間を要します。
部下の自信喪失を予め防ぐためにも、仕事内容をしっかり説明することは大切なことです。
仕事内容をしっかり説明することで、部下の社員教育にも繋がっていきます。
褒めてやる気を出させる
部下は褒められることで、自分の持つ技術力や経験知を最大限に発揮する意欲が湧いてきます。
上司は、部下を褒めてやる気を出させることで、指示内容を上回る良い結果に導くことが出来ます。
部下を褒めることで、期待以上の効果を発揮することは少なくありません。