今まで楽しく遊んでいた友人が、なんだか急によそよそしくなったように感じた経験はありませんか?
自分としては、いつも通りに接していたのですが、何か気に食わなかったことがあったのでしょうか。
それがかいもく見当がつかないので不安なのです。
もしも、不注意にも気に障ることを言ってしまっていたなら、素直に謝りたいとは思うのですが、どうしようかと悩んでしまったのです。
ストレートに、「最近どうかしたの?元気なさそうだね!」などと尋ねてみることにしたのです。
「最近、なにかおかしいね?」などと質問形式にせずに、「元気がないね」と健康面を尋ねる形にしてみました。
すると、彼が言うには、小さい時から可愛がってくれた祖母が、最近体調を崩して病院の集中治療室に入っているとのことでした。
友人達とは直接関係がないのですが、心の片隅にモヤモヤ感が残っていて、思い切り弾けて遊べない雰囲気だそうでした。
雰囲気が暗くなった理由がわかったので、それはそれとしてこれまで通りに過ごそうと話し合ったのでした。
そういう事情も考慮して、遊ぶことにしたのです。
会社の先輩は、顔はこわもてなのですが何でもよく知っている賢い人です。
みんなの信頼も厚くて、何かの時にはよく助けてもらうので慕われているのです。
ある時に、会社の食堂で昼食をみんなで食べていた時です。
ペットの話題になって、事務所の中年の女性は犬(ポメラニアン)が大好きで、家に帰ればずっと一緒に過ごしているという話題になったのです。
仲間の一人が、彼女は毎日ペットとお散歩に行くようですが、暑い夏場はアスファルトが高温になっているし、真冬は道が凍っているので冷たいので可哀そうだということで、そのころはペットを抱いて散歩するそうです。
そんなペットを可愛がる人の話をしているうちに、つい誰かが「ペットを溺愛している人と言うのは、わがままな人が多いね。
ペット中心の生活になってしまって、可哀そうだよね!」とおもしろおかしく話したのです。
その時は、そのままの雰囲気で昼食を終えたのですが、次の日からその先輩は一緒に昼食をとらなくなった野でした。
ちょっと仕事が残っているとか、至急連絡する必要があるとか言いながら、遅れてお昼を食べるようになったのです。
みんなもちょっとおかしいねと感づき、心当たりを探ってみました。
すると、分かったことは、娘さん家族と奥さんがアメリカのディズニーランドに旅行に出かけていることが分かりました。
一週間ほどは、彼が一人で生活しているようです。
それで、心寂しいから一緒にお昼を食べないのかな?いかつい顔つきなので、寂しがっているところを見られたくなかったのかな、などと推測したのです。
しかし、さらに先輩の同期の人から聞いた情報では、なんと先輩は大のペット好きなのでした。
奥さんとチワワを2匹飼っていて、とても大事に育てているようなのです。
「へえ、あの先輩が家ではチワワと戯れているの?」とみんなは大変驚いたのです。
しかも、事務所の女性の可愛がり方と全く同じで、暑い時や寒い時期には大事に抱いて散歩しているそうなのです。
それで、奥さんたちが旅行中は、ペット専用のホテルに預けているので、家に帰ってもペットと遊べないので寂しがっていたのです。
そのことが原因なのかと思っていたら、そうではありませんでした。
その先輩も一緒に昼食を食べていた時に、後輩が「ペットを溺愛している人は、わがままだ」と言った言葉が引っかかっていたのです。
「俺は、我がままに見られるのか」と落胆して、ちょっと避けていたようなのです。
その先輩がいないところで、うかつにもペットが好きな人の悪口を言ってしまって心に傷をつけたようだと反省し、今後はペットの話をしないようにしようと決めたのです。
時が経つとそんなことも忘れてしまい、またいつも通りにお付き合いするようになったのですが、ちょっとした言葉で相手を傷つけてしまうことになることを知ったのです。
言葉遣いには、気を付けるべきだと思ったのでした。
その気がないのに相手を不快にしてしまってること、あるかも!?
先ほどの、ちょっとした言葉遣いだけでなく、行動や態度でも同じようなことがあるはずです。
こちらはそんなつもりは無いのに、誤解されてしまったり悪いように取られてしまった経験はあるはずです。
「そんなつもりじゃ無かったんですけど」と言い訳しても、後の祭りです。
しっかりと相手の心にインプットされて、「このことは絶対に忘れないわ!」というばかりの表情で睨みつけるのです。