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問い詰めるときに気を付けるべき10...(続き3)

そして、目下の者はそれを黙って受け入れなければならないと考え、ストレスを溜めこみます。

上司と部下という関係においては「偉い」という概念が出てきやすいもの。

部下なら「上司は私より偉い」と思うし、上司の方も「コイツは自分より下の者」などと思ってしまいます。

親子、先輩後輩、顧客と下請けなどの関係でも同様です。

しかし、立場の違いは、持てる権限と責任範囲の違いであって、偉い偉くないは関係がありません。

さらに言うと、所属する組織が別々になったり、周囲の評価が変われば立場が逆転することも十分あり得ます。

このことを考えると、投げやりな態度をとっても良い相手は、野次馬くらいのものだとわかりますよね。

今後も関係の続く相手ということをよく考え、丁寧な対応を心がけましょう。

5.簡潔に意見を伝える

「問い詰める」という単語からイメージするのは、くどくどと相手をやり込める姿ではないでしょうか。

自分がやられたら嫌ですよね。

自分がされたら嫌なことを人にはしない、というのはコミュニケーションにおける最低限のルールです。

くどくどやってしまうと、その内容がどんなに正しくても相手からすれば「うるせぇな」になります。

言う側もこんなことを思われては、言葉を尽くすだけ損でしょう。

話をしっかり聞いた時点で、こちらに攻撃性が無いことは十分に伝わっているはずですから、言葉を濁して傷つかないように配慮しすぎる必要はありません。

結論からスパッと簡潔に伝えればOKです。

理由は相手の反応を見てから。

結論の段階で理解できる人はできますし、できない人にだけ丁寧に説明をすれば無駄な時間を使わずに済みます。

わかりやすいほうがよい

簡潔に、とは言いましたが、言葉が少なければ良いというものではありません。

わかりやすくまとめることが大切です。

相手の話を聞いて即座に応答しようとすれば散らかりやすくなるため、少し考える間を設けましょう。

すぐにまとめられはしないかもしれませんが、毎回考える癖をつけると上手くなっていきます。

そして、間があると、相手も「真剣に考えてくれている」という印象を受けやすく一石二鳥です。

さて、どうまとめるかですが、これは先述の通り“結論から”です。

ただし、それが絶対唯一の正解であるという言い方はNG。

「自分はこう思う」という言い方をしましょう。

算数の答え合わせのように正解が決まっていることの方が世の中には少ないものです。

現在の自分が考えに考えて導き出した答えも、数年後には「あれ以外の選択肢もあったな」と気づいたりします。

そういった可能性を鑑みて、まずは提案という形で「こう思うんだけど、あなたはどうですか」という言い方が適切です。

6.反論も落ち着いて聞く

こちらがある程度意見を述べたら、反論のターンを相手に与えましょう。

一方的に話しかけると、そのつもりはなくても“くどくど”に見えてしまいますからね。

反論を受け入れるときもまた、素早く聞き手に移って冷静になるのがコツです。

こちらの意見を否定されたと感じると腹も立つでしょうけど、そう受け取る必要はありません。

話し方や考え方が異なる二人の間には、少なからず衝突が生じます。

とはいえ、それは単に話し合いの範疇ですから心で受け止める必要は0。

反論も、新たな情報だと思って受け付ける意志を示し、どっしり構えていれば良いのです。

意見が違って当たり前

かなり大きな話をしますが、人類がこれまで生き残ってこれたのは、個体ごとに考え方が異なっていたからです。