その説明が終わってから、自分の意見を提示し「どう思う?」と第三者の意見を求めると上手くいくでしょう。
多数決の意見は参考になる
当事者の2人だけだと、意見が対立すればそれで終わってしまうことは少なくありません。
どれだけ一般論を述べても個人的な意見に聞こえてしまうのが理由です。
こちらとしては客観的に述べているつもりなのに「主観的」と言われれば腹が立つのはわかります。
とはいえ「だったら白黒つけようや」で第三者を呼ぶのはやめましょう。
そこでも「他の人の意見も聞いてみようか」と提案する冷静さが大切です。
第三者が入ることで多数決の形式になれば、少数側も「自分の考えを改めるべきかもしれない」と思い至りやすくなります。
ただし、あくまでも第三者は中立的ですから、場合によってはこちらの意見に反対する可能性があることも心に留めておきましょう。
そのときは自分の方こそ考えを改める余地があると省みることが大切。
その姿勢が次の信用につながります。
考えをまとめる
言葉が口をついて出てしまう人は要注意です。
頭の回転がよほど速い人ならノンストップでも筋道立てて話すことができますが、多くの人にそれは無理です。
自分ではできているつもりでも、聞いている方からしたら「無駄な話多いな」「論点がズレてるな」と思えてしまいます。
ですから、まず口を開くのではなく考えをまとめ、言葉の厳選を行いましょう。
また、考えをまとめるときはノートやホワイトボードを使うのも手です。
相手の話を聞きながら要点を書き留めておけば、考えが整理しやすくなります。
相手にも見せられるため、ある程度話を聞いてから掘り下げたい部分を指して「ここをもう少し聞かせてほしい」と言うこともできます。
何を伝えたいか簡潔に
考えをまとめるときは、できる限り無駄を省きましょう。
ノートなどに箇条書きにするのがおすすめです。
文字に起こすことで、自分の意見でも客観的に分析しやすくなります。
その中から口にする言葉を厳選し、簡潔に伝わるように構成します。
先述しましたが、最初に述べるのは結論で、わかりやすい一文程度で終わるのがコツになります。
そこから相手の反応を見ながら理由を付け加え、必要であれば具体例を提示します。
相手が理解し、納得しているようであれば、その場は終了です。
反論がある場合も、同じようにメモをとりつつ聞き、考えをまとめ、口にするというのを繰り返せば冷静に進められます。
面倒臭くなっても声や態度に出さないことだけは要注意です。
相手のために
相手が本当にどうしようもない人なら、問い詰めようとは思わないものです。
たとえば、詐欺師にお金を騙し取られた人は「金を返せ」と詰め寄ることはしても「なぜ騙そうと思ったのか」と問いかけはしないでしょう。
これは、詐欺師というどうしようもない人物から出てくる理由などに興味がないからです。
もし「家族が病気でお金が必要だった」という“もっともらしい理由”を言われたとしても信用できません。
まして、その理由が本当だったとして、コチラには全く関係のない事情です。
詐欺師を相手に思い遣る気など起きないのが普通といえます。
裏を返せば、問い詰めようと思うからには、何かしら問えば応えてくれると期待できる相手、理由によってはコチラも対応を考えたくなる相手なわけです。
無碍にできない相手だからこそ、最初からそのことを心に留めて対応することをおすすめします。
親身になって考える
これまで述べてきたように、相手の話をしっかり聞き、簡潔に伝え、反論まで受け付けるとしたら親身な姿勢は問題ありません。