利害関係のある人間関係は、お互いの間には本音を出さない表面的な関係になっています。
表面的な関係には、感情が入り込む余地はありません。
お互いの間に、金銭の損得に拘る考えがある状態では、心の通い合いがありませんので、感情が介入することはありません。
人の感情は、お互いに心を通い合える関係の中から生まれてきます。
損得勘定のない信頼関係で結ばれた者同士の間には、心を許し合える関係が育まれています。
利害関係がなければ、心を許し合える関係が築かれていますので、お互いに感情を介入させることが素直にできます。
6.お互いを助け合う
世の中の人間関係には様々なケースがあります。
職場での職位による上下関係、学校でのクラスメイト同士の関係、プライベートの友達関係、恋人同士の関係など様々です。
自分が置かれている生活環境や立場により、色々な人との関わりの中から人間関係が築かれていきます。
職場であれば、上司と部下の仕事上の関係があります。
恋人同士であれば、好意を寄せ合うことがキッカケになることがあります。
友達関係であれば、気の合う者同士と言えます。
一方、様々な人間関係の中には、お互いの間に利害が生じる関係があります。
利害関係が介在すると、自己保身の心理状態になることがあります。
自分を守るために、自分の利益を最優先に考えますので、お互いに助け合う感情が起きることはありません。
しかし、利害関係が無く、気の合う者同士の間には、利害とは関係がありませんので、助け合う気持ちが生まれてきます。
心が通い合う者同士の間には、お互いに助け合う関係が自然と生まれてきます。
7. 本音で会話できる
利害関係のある者同士の間には、自分の立場を優位にし、利益を追い求めるための駆け引きが起きることがあります。
駆け引きのある者同士の間には、本音で会話をできる関係は生まれません。
しかし一方、利害関係が介在しない人間関係では、お互いの間に金銭感情が生じないため、自分の利益を追い求めるための駆け引きが生じることはありません。
お互いの間に、駆け引きが必要ないので、素直な気持ちを表現できるのです。
素直な気持ちを表現できる間柄では、本音で会話をすることができます。
本音で語り合うことができることで、相手が困っている時には、救いの手を差し伸べる思いやりの気持ちが湧いてきます。
8.助け合う気持ちがある
世の中には、様々な生活環境に応じた人間関係が生まれてきます。
例えば、お互いの間に快い雰囲気が漂う関係があります。
また、お互いの間に“損得感情”が渦巻いている厳しい関係があります。
一方では、お互いの間の“損得”を抜きにした、助け合いの心に包まれている関係があります。
日々の生活を送る中で、心温まる人間関係の輪を広げるためには、お互いに助け合う心掛けが必要になります。
また、世の中の経済状況は、日々流動的に変化しています。
景気が良い時もあれば下降線を描くときもあります。
世の中が厳しい状況に包まれても、人同士の間に利害関係が生じないようにするためには、お互いに助け合う気持ちを大切にすべきです。
利害関係のないところには、助け合う関係が育まれます。
利害関係が一致する関係11選
ここまで、利害関係という言葉の意味について説明してきましたが少しでも理解を深めていただけたでしょうか?
それでは、ここからはそれを踏まえたうえで「利害関係が一致する関係11選」について紹介していきます。
企業と従業員の関係
利害関係が一致する関係として、1番最初に挙げられるのは「企業と従業員の関係」だと思います。