人間生きていれば、必ず謝罪する場面に直面するでしょう。
謝罪には色んなスタイルがあり、その中でも一番インパクトあるのが「土下座」です。
ドラマなどでは土下座はよく見ますよね。
最近ではドラマ「半沢直樹」で、大和田役の香川照之さんがした土下座シーンがとても話題になりました。
しかし、リアルな世界ではどうでしょうか。
みなさんは土下座をしたことはありますか?
土下座をするということは、それ相当のことをしでかしたからですよね。
この記事では、土下座は逆効果なのか、土下座をするメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
土下座が逆効果って本当?
土下座は謝罪の最高峰みたいな風潮がありますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
土下座した方は誠心誠意のつもりでも、された方には意外と気持ちが伝わっていなかったりするものです。
大抵の人は自分が土下座したり、された経験はないでしょう。
そのため、いざ土下座をされると、面食らってしまいパニックになってしまうものです。
土下座は滅多にするものではありませんが、もしするなら場所や相手の立場を考慮した上でしましょう。
土下座をするメリット
土下座はいつから始まったのでしょうか。
土下座は日本の礼式の一つで、土の上にじかに座り、平伏してお辞儀を行う行為でした。
古くから目上の人や神様を極度に敬う『畏敬(いけい)』の表現として使われていたのです。
それが、畏敬の表れから、謝罪の形になったのは、第1次世界大戦後の大正から昭和にかけてだといわれています。
昭和初期の随筆で確認され、その後、小説や時代劇などでも書かれるようになり、世の中に広まったとされています。
なので、この謝罪のスタイル自体にはあまり深い意味はなさそうです。
でも世間では土下座をとても重く受け止めているようなので、メリットはあるようです。
ここでは土下座のメリットを見ていきましょう。
1.誠意が伝わる
先ほどお伝えした、土下座の始まりなどを見ると、それほど重要な謝罪の仕方ではないのかな?とは思いますが、土下座の仕方はまず地面に膝を付き、手を前にして頭を下げます。
この時、土下座をしている人はまったくの無防備状態です。
下を向いているし、手も足も地面に着いている状態なのですぐには動けません。
この状態の時にボコボコに殴られる可能性だって大いにあります。
なのに敢えて、そのような体制をとるということは、殴られても仕方ないくらい自分は悪いことをしたと反省しているからです。
大抵の人は土下座を見て、それを誠意だと思うでしょう。
2.許してもらえる可能性が高まる
土下座をする時は、なかなか許してもらえない事をした時でしょう。
しかも土下座は「許してもらえないと思いますが、あえて謝罪させてください」というときにするものです。
人によっては許してもらえないこともあるでしょう。
でも土下座をすることで、許してもらえる可能性は出てきます。
土下座は恥ずかしいことですし、土下座したい気持ちがあっても、なかなか身体が動かないことだってあります。
でもそこを敢えてする土下座のは、人の心を動かすものがあります。
最終的に許してもらえるかどうかは分りませんが、少なくとも土下座を見てなんとも思わない人はいないでしょう。
その分、許してもらえる可能性は高まります。
ただし、あくまでも「可能性」です。
誰もが土下座で許してくれるものではありません。
謝罪の方法は土下座の他にもあるので、今一度考えてから土下座をしましょう。
3.けじめがつく
土下座をするときは、謝罪や反省の言葉を述べながらするものです。
例えば「申し訳ありませんでした。今後はこのようなことがないようにします」などと、同じ失敗はしないことを言ったりもします。
ドラマで、浮気をした夫が奥さんに、離婚を言い渡されて言ったりする場面もよく見ますよね。
この時、人は言葉を言うと同時に「決心」も固まります。
つまり、謝罪は自分にけじめをつけるものでもあるのです。
謝罪をすると同時に、これから自分は変わろうと思わなければいけませんし、必ず変わらなければいけません。