ただし、あくまでも「可能性」です。
誰もが土下座で許してくれるものではありません。
謝罪の方法は土下座の他にもあるので、今一度考えてから土下座をしましょう。
3.けじめがつく
土下座をするときは、謝罪や反省の言葉を述べながらするものです。
例えば「申し訳ありませんでした。今後はこのようなことがないようにします」などと、同じ失敗はしないことを言ったりもします。
ドラマで、浮気をした夫が奥さんに、離婚を言い渡されて言ったりする場面もよく見ますよね。
この時、人は言葉を言うと同時に「決心」も固まります。
つまり、謝罪は自分にけじめをつけるものでもあるのです。
謝罪をすると同時に、これから自分は変わろうと思わなければいけませんし、必ず変わらなければいけません。
許してもらうという目的もありますが、自分への決意でもあるのです。
4.相手が早く話を終わらせたがる
土下座された側にもよりますが、人は急に土下座をされると意外と驚いてしまうものです。
土下座にはインパクトがありますし、いざそんな強い謝罪をされると、された側は思考が停止してしまうものです。
よって、土下座をされると「ちょっと、ちょっと、頭をあげてください!もういいですから、わかりましたから!」となってしまう人も多いでしょう。
よって、謝罪があっという間に終わってしまうこともあります。
ただ、場所やシチュエーションにもよります。
大勢の人がいる前でされると、恥ずかしさのあまり「もういいです」となるでしょう。
しかし、誰もいない1対1だと相手の心境にもよるでしょう。
でも多くの人は、許す許さないというよりは「もういいから、目の前から消えて欲しい」つまり、早くこの場から逃れたいと思うのです。
そういう意味では、話の根本的な解決にはなりませんが、相手が話を早く終わらせたいと思うのは確かでしょう。
相手が申し訳ない気持ちになる
相手が頭を地面に付けて謝っている姿を見て、心を動かされない人はあまりいないでしょう。
ましてやそれが人前なら尚更です。
話し合いも進まないうちに「分りました、分りました、もういいです。顔を上げてください」となる可能性は大です。
しかし、土下座する側が「話を早く終わらせたいから」と土下座をするのは、どう考えても卑怯です。
仮にそんなつもりはなかったとしても、土下座はそのような効果があるので、するときはしっかりと考えてからしましょう。
思いつきでするようなことはやめましょう。
本当に申し訳ないのは謝罪する側なのに、謝罪される側にそんな思いをさせてしまっては気の毒です。
相手の気持ちをよく考えてからしましょう。
5.空気を変えられる
土下座は良くも悪くも、その場の空気を変えられます。
謝罪しているのに話が平行線上だったり、相手が全く話を聞き入れてくれない場合は有効かもしれません。
ただ、土下座のコツとしては、いきなり土下座をするのはよくありません。
先に土下座をしてしまうと、相手によっては「何だか申し訳ない」と思わせてしまい、相手が納得できないまま話が終わってしまう可能性があります。
または、空気を変えるはずの土下座を先にしてしまうことで、そのあとの空気が変わらなくなってしまうデメリットもはらんでいるからです。
土下座はたしかに空気を変えられますが、問題はその後です。
ちょっとでも言い方が生意気だったり、無礼があれば先ほどの許しがたい空気に逆戻りしてしまうかもしれません。
相手はちゃんと態度を細かく見ています。
土下座は、誠心誠意こころを込めてすることで、初めて伝わる謝罪だということを忘れないでください。