6.言いたいことが言いやすくなる
相手が謝罪に一切応じてくれない、話すら聞いてくれない。
そんな時に「どうか話を聞いてください」と土下座をすれば、言いたいことを言わせてくれる可能性があります。
その時にようやく話せる機会を与えられますが、聞いてくれるかどうかは別問題なので、あまり期待しないようにしましょう。
謝罪の時は、相手の言いたいことを先に言わせるのがマナーです。
こちらの言いたいことは、その後になります。
ただ、土下座をすることで、相手が一瞬怯むのは間違いないでしょう。
その時に一気に言いたいことを言うのも1つの手ですが、あまりおすすめはできません。
7.勇気がある人だと評価される
自分のした悪い行いを、悪いと素直に認め謝罪するのは当たり前の事のようで、意外と出来ない人もいるものです。
自分の悪を認めるのは結構な勇気がいります。
それをただ謝罪するのではなく、地面に頭を擦りつけてするのですから、謝罪された側は勇気は認めてあげたくなりますよね。
ましてや人前だったらなおさらそう思うでしょう。
土下座は、謝罪しなければいけない本人がするものだとは限りません。
例えば部下がしてしまった失敗に、上司が土下座をすることもあるでしょう。
この場合、謝罪をする本人よりも、上司や親が土下座をするほうが、人の心を動かすことが出来ます。
何故なら土下座された方は「どうしてあなたが…」と思うからです。
この人は、自分の身を投げ打ってまで土下座するなんてと思うでしょう。
その時、謝罪された方は、失敗した方を許すことはできなくとも、「この人に免じて」と思うのです。
土下座が勇気ある行為だと言いがたい部分はありますが、する人によって許されることもあるのです。
8.相手の人間性を見極められる
土下座をすると、される側とする側の人間性が見えてきます。
土下座は一生のうちにすることは、普通の人ならあまりないでしょう。
それだけに、突然土下座されたりしたらビックリするものです。
人は突然に普段見ないものや、しないものをされるとその人の人間性が顕わになったりします。
謝罪の内容にもよりますが、土下座されたときに、自分が上の立場になったのをいいことに、相手を徹底的に辱めたりする人もいます。
もしかすると、土下座をされて本人も知らなかった怒りの感情が出てきて、自分でもコントロールできなくなっているのかもしれません。
また、逆にすんなりと許す人もいるでしょう。
この人の場合は「これ以上怒っても仕方ない」とか「もうこの人とは関わりたくない」と思っている人です。
どちらにしても、土下座をするときは頭をむき出しで下を向いているのですから、相手が豹変して頭を殴ってきたり、蹴ったりしてくることは覚悟しておきましょう。
9.大人数が相手でも一瞬で気持ちが伝わる
謝罪するときは1対1だとは限りません。
場合によっては、謝罪する人が1人に対して、大人数かもしれません。
そんな時、当然謝罪する側は人数的に見ても不利なのは間違いないです。
そして相手が大人数だと、謝罪の言葉を並べてもなかなか伝わらないでしょう。
そんな時に土下座をすると、空気がガラッと変わります。
ざわついていた雰囲気は、一気に謝罪する側に視線が集まるでしょう。
そして謝罪の言葉を聞いてくれる可能性が一気に高まります。
そして相手が大人数だとしても、皆が皆同じ感情だとは限りません。
中には「もう許してあげたら?」と言ってくれる人も出てくるかもしれません。