そして、自分たちの希望とする就職先へ就かせようとするのであれば、それは親から子どもに対しての「干渉」なのです。
場合によっては例え本人の意志とは反しても、それが本当に本人のためを思っての助言であることもあります。
しかし、その場合にはきちんとした根拠や理論があるため、干渉とは言わないのです。
3. 余計なお節介をする
干渉する人は、「自分が相手を意のままに従わせたいから干渉している」という事実を、「相手のためを思って心配して行動している」と勘違いしていることが多いです。
また、その事実を自分ではまったく気づいていないこともあります。
そのため、無自覚で干渉する人は、良かれと思って相手のためにあれこれと世話を焼くことが多いです。
例えばお隣さんにたまたま夕食の残りを持って行った時に、「ありがとうございます、助かりました」とお礼をされた…。
誰でも「喜んでもらえて良かった」と思いますよね。
しかし、相手が本心からその言葉を口にしているかどうかということは、こちらには分かりません。
持って行った夕食の内容が、実は受け取った相手が食べられないものだったという可能性もあります。
しかし、それを「間違いなく喜んでもらえた!」と思い込んでしまったら…。
相手が頼んでもいないのに、それから毎日のように差し入れをしてしまう人がいます。
受け取る側も、たまの差し入れであれば喜べるかもしれません。
ですが、流石に毎日まいにち残り物の差し入れをされると、正直困ってしまいます。
夕食をどうするかは、その日の家庭の事情にもよります。
親切心でやっていることが、いつしか「余計なお節介」になってしまうこともあるのです。
そのため、例え本心からの親切心でも、自分が「やってあげている」と思い込まずに、相手の反応をよくうかがう必要があります。
4. 余計な口出しをする
干渉する人は、「良かれと思って」やっていることがほとんどです。
それが自分勝手な希望からくる行動であっても、本人は気付いていないことが多いです。
そのため、「相手のためを思ってのアドバイス」が、受けとる側にとっては余計な口出しに思えてしまうこともあります。
例えば、会社で営業に出る人に対して、事務の人が「必要な書類はぜんぶ持ちましたか?取引先の連絡先は分かっていますか?」など、必要以上にお節介をやこうとします。
そうすると、言われた側は「そんなこと言われなくても分かっている。」とムッとしてしまいます。
声をかけた方は良かれと思って確認をしているのです。
でも、言われた側が鬱陶しく感じてしまったら、親切心も余計な口出しに思われてしまいます。
また、例えば精神的に落ち込んでしまい、鬱病になって引きこもりになってしまった友達がいるとします。
その友達に対して、元気づけようと思って「家に引きこもってばかりだと余計に落ち込んでしまうよ。外に出て、ポジティブに物事を考えないと!」
と本人は親切心でアドバイスをしたとしても。
言われた側は「そんなことはと分かっているし、出来ればとっくにやっている!」と怒れてしまいます。
干渉する人は、一見相手のためを思っているようで、実際は相手の気持ちに寄り添ったものの考え方をすることが出来ません。
そのため、干渉で口出しされた相手からは鬱陶しがられたり、迷惑がられたりしてしまうのです。
どこからが干渉になる?
干渉の意味や、どんな行動を干渉と言うのかをご説明してきました。
しかし、一見干渉に思える行動が、実際は本心から相手を心配しての行動であることもあります。
いったいどこまでの行動が干渉ではなく、どこからが干渉なのでしょうか。
干渉か、そうでないかの違いについてご紹介します。
1. 相手がお節介だなと感じるレベル
自分の子どもであれば、毎日子どもが帰ってくる時間や友達付き合い、学校の成績や進路など、親として心配になることはたくさんあります。