それではここからは、相手の事を許す事ができるようになる方法を考えていきましょう。
許すという発想に切り替えるとあなたには巨万の富と同等のいいことが起こってきますからね。
1.相手を自分の解釈で決めつけない
人を許すための9個の考え方の1つ目は「自分の解釈で決めつけない」という事です。
人間は主観の生き物です。
物事の基準や判断点を決めるポイントはあくまで自分自身のこだわりであったり勘であったり。
要するに自分自身という事です。
決して相手の気持ちで物事を判断しようとはしません。
ここに人を許すか許さないかの分岐点が生まれてくる訳なのですよね。
つまり自分の気に入った事ならば許すし、逆に気に入らない事をされたなら許さない。
それをとことんまでやられると怒りが憎しみになってしまい、もはや修復不可能な状態になってしまう訳です。
相手にとったら自分にも許せない部分がある
ここでちょっと考えて欲しいのは、誰に、あるいは何を最優先にして物事を考えるか、という事です。
この優先順位がもし自分にいっているのなら、何時まで経っても許す、許さない、の現象は置き続けるでしょう。
ここで気持ちを一旦、違うところに置いてみましょう。
主観を自分以外のところに置くようにするのです。
つまり優先順位のランクを1段か2段、下げるのです。
こうする事によってあなたは許せる範囲がグッと増えてくるはずですし、相手の気持ちに立って、物事を見極める事も可能になってくるはずです。
要は相手の立場を思いやる、という心が芽生える、という事ですね。
あなたが自己中心的な考え方で相手の人と接するように、相手の人も同じ考え方であなたと接しているのが通常でしょう。
と、言うことは相手の人もあなたの事を許していない事になりますね。
これでは双方にとっていい人間関係が築けるはずがありません。
まずは自身の解釈だけで物事を決めつけない、この練習からやってみましょうね。
2.相手に期待しすぎない
人を許すための9個の考え方の2つ目は「相手に期待し過ぎない」です。
人間は何故なのか、相手の事を好きになる人とそうでない人とに分かれてしまいます。
このうち好きでも何ともない人には例え裏切られたり酷い事を言われたりしても「許さないぞ!」という気持ちにまでは中々いきません。
ところが普段から親しくしている気の合う友人や仲間から、裏切りを受けたり悪口を吹聴されたりしたら烈火の如く怒りがほとばしり、挙句は「絶対に許さないぞ!」という憎悪に満ちた感情になってしまいます。
何故、こうもはっきりと相手によってこちらの態度が変わってしまうのでしょうか?
裏切られると許せなくなる
人は信頼関係が何よりも重要ですよね。
だから、お互いの秘密や重要な情報を共有し合う事も出来る訳です。
それは相手が自分の秘密やプライバシーを絶対に公表しないだろうという暗黙の了解が成り立っているからです。
ところがこの了解を一方的に破られてしまったらどうでしょう?そしてその後もあなたに対していろいろな攻撃が加えられたりしたらあなたはどうされますか?
人の我慢も3度まででしょうか。
1度くらいの裏切りならば相手も悪意を持ってやったことではない、と思えるかもしれませんね。
しかし2度も3度もやられたらさすがに堪忍袋の緒も切れる事でしょう。
しかもその時には恨みまで生まれてくるでしょう。
このように人は双方が信頼関係の上に成り立っていると思うからヤバい情報も共有し合ったり出来る訳です。
そこには勿論、お互いの利益が絡んでもきますが。